民間航空機用ジェットエンジンの整備に携わりプロジェクトのとりまとめを担当しています。カスタマーサービス機能、チーフエンジニアなど、広範囲の業務をカバーします。これまでお付き合いさせて頂いたお客様は海外の方々が多いです。エンジンの製造メーカーは海外の企業ですし、もともと英語が共通語のグローバルな業界。心がけていることは、大局的な観点での問題解決をすること、プロジェクトが円滑に進むようチームのメンバーが力を発揮しやすくすることです。もちろん、うまく行かずあくせくすることもありますが。
プライベートでは子供が始めた影響で軟式テニスにはまり週末は朝練などをしています。ボーイスカウトの活動をサポートするため、自称草刈りリーダーなるものを名乗り楽しく草のケアをしています。
入学する前はグローバルとか世界経済という視点は私には乏しかったと思います。それでも、漠然と何か不安を感じていました。今、言葉にすると、「日本経済は成長性を期待しにくく、国だけではなく企業も業績が頭打ちとなり閉塞感を抱いているところが多いのでは」といった不安だったのでしょう。漠然とした課題意識の中、自分にできることは何か考えていました。
「自分の手が届く、自分が勤務している会社で成長性と新規性のある戦略や事業を立案し実現できるようになりたい。経営的資質を身に着けることが必須だ。」そう考えてMBA取得を決意しました。
教授の方々に様々な業界の一流の実業家が多く、実際の経験をもとにした講義の受講と交流ができるということです。 次に、建学の精神の中で、開拓者精神、グローバルな視野、リーダー養成がうたわれていたことですね。
「コーポレート・ファイナンス」と「アカウンティング」です。とにかく課題をこなすこと、最後までやりきることを心がけました。そのために、わからないことはTA(Teaching Assistant)にど素人であることを前置きしてから質問して理解を深めようと努めました。幸運にも、クラスメートの中にプロフェッショナルが数名いたのでいろいろと教えてもらいました。
テクニックやスキルというより本質性・内面性の重要さを学んだことが役に立ちました。
「新資本論」:マクロ経済的思考による経済政策は問題解決につながらないこと
「問題発見・解決」:問題解決は人間道
「ビジネスエシックス」:心の根っこの大切さ
「起業論」:アントレプレナーシップ(起業家精神、開拓者精神)
「マーケティング」:本当にお客様のことを考えて差し上げるということ
一流の実業家や大学教授の方々による講義、時流に乗り遅れないようタイムリーに編集されたコンテンツ、受講をサポートしてくれるTA、事務局、そしてAir Campusという遠隔教育システムが一体となった、期待を上回る有意義なものでした。
これら3つのプライオリティはその時々によって変わると思います。仕事の重要な局面には最優先で臨みました。家族と休日に遊びたいときもあり日中はそれに時間を割いて、夜勉強をしようとして眠ってしまい早朝にあわててリカバーしたこともあります。それぞれの効率をあげるよう努力はしましたが、スマートにバランスさせられたという感じではありませんでした。
時間管理です。講義のスピードは毎日着実にこなしていけば何とかなりそうなのですが、そこに外乱が入り思うように行かないことがありました。どうしても睡眠時間を調整する方向に流されてしまいます。妻は朝になると「ああ、またまた寝てないんだろうなぁ」と私を観て感じていたそうです。講義や課題に時間を費やした上に、後付けで眠ってしまうので、イベントに同行しなかったり家族にはかなり負担をかけました。家族のサポートなしでは達成できませんでした。
これからもずっと磨き続けなければならないものですが、問題解決力が向上したと感じます。失敗も成功もあったのですが、小規模ですが新規性の高いビジネスの立ち上げ、担当プロジェクトの進行や技術的トラブルの解決に確実に役立っています。
ビジネスをし、大学院の講義を受け、一流実業家の教授陣や異業種のクラスメートと交流し新しい刺激を受けることで、自分の中のものごとを把握する枠組みや引出が多くなりました。その中で自分と向き合い、良い面についても悪い面についても自分を知ることになります。ビジネスでもプライベートでも結局は問題を解決して行くことに尽きると思うのですが、直面している環境やプレイヤーの状況を分析把握しつつ、フェアにあるべき姿を追求するためには、問題解決者としての自己の心の在り方が重要なのだという気づきを得ました。
新規性と成長性のあるビジネスを創出することで世の中に価値を提供し貢献していきたいです。本質的な問題の発見と解決ができ、プロジェクトチームの力を最大限に発揮させることができるビジネスリーダーを目指します。
ビジネスの新しい方向性を探している、現状に行き詰まりを感じていてなんとか変えたい、そして、異業種の友人と議論し交流したい、時には飲んだりしたい、といった変化を望んでいる方には、厳しい道ですがお勧めします。