25年超の外資金融機関での勤務の後、BBT大学院卒業直前に転職しました。とは言っても、大学院入学当初の目標であった起業には未だ至らず、サラリーマン状態です。しかしながら、以前の大企業・官僚的組織から現在は小規模企業へと職場を大転換し、自らが志すものを更に見極めるべく新たな日々を過ごしております。
以前の職場は官僚的組織であったため、自ら考え尽くすということなく、しばしば思考停止状態に陥ることがあったため、危機感を覚えました。「自らの置かれた職場環境に不平不満を述べていても何も変わらない。自身が変わらねばならない」という思いが強くなったのがきっかけです。正直なところ、その解決手段としてMBA自体に固執していたわけではありません。次の問いに対する回答と同様ですが、「知識を身につける」というよりはむしろ議論を介して「考える力を身につける」といった特徴を持っていたのが、MBAも取得できるBBT大学院だったというわけです。
大学院入学以前に問題解決講座を受講していましたが、斎藤顕一教授の鋭い切り口には感銘を受けました。当該講座に触発され更なる向学心が助長された、といったところが素直な入学動機です。MBA自体に固執していたわけではなく、「自身の思考回路を柔軟且つ強化するには?」と探求したところ、必然的にBBT大学院を選択する結果になりました。
未だに克服できたか否かは定かではありませんが、苦手であれば苦手なりにクラスメートに素朴な質問(そして時にはdavil’s advocateを仕掛け!?)を投げかけることで理解を深めることができたと思います。
BBT大学院における各種講義はそれぞれ趣深いものだと思います。その一方で、それらを集大成しているのがRTOCS(Real Time Online Case Study)だと思います。他のMBAコースには存在しない、いや大前学長だからこそできる当該講義は絶対の価値があります。
各講義の後にAirCampus上にディスカッションのスレッドが建てられ、学生が発言・議論を交わすことで理解がさらに深まります。また学生の発言・議論を促すTAの存在もあり有意義な教育環境だと思います。その他必要なサポートは教務課より迅速なサポートをいただけたと思います。
入学当初は帰宅後の深夜や、早朝に起床するなどし勉強時間の確保を試みました。はじめのうちは生活のペースが乱れてしまいましたが、気が付くと通勤中、職場での昼休み、帰宅前のひと時等に勉強時間を重点配分することにより、リズムを掴むことができるようになりました。
個別の科目に専念しすぎてしまい他の科目をおろそかにしてしまうと(たった数日ACへ参加しなくなるだけで・・)早に「置いてきぼり」をくった感になります。得意・不得意科目がある中で、各教科を満遍なくタイムリーに受講・発言・議論することは最も難しい点でした。
正直なところ、未だ大きな実感はございません。ただ仕事の現場では常々一歩立ち止まって「XXの立場だったらどうするか?」や「固定概念にとらわれていないのか?」等、常に考える習慣がついてきており、見えないところで成長しているのではと思います。
しっかり相手の話を聞きながら、「誰が」言ったかではなく、「何を」言ったかに重きをおくことで、事実に忠実になる姿勢が構築されたと思います。そして自身の「ぶれない軸」を常に意識していくことができるようになったと思います。
とは言うものの、未だ自身のミッション・存在意義の顕在化には引き続き時間を要しています。抽象的ですが、多くの方々に頼られる人間になりたいです。
仕事・家族との両立、決して容易いものではありません。しかしながら、ご自身が必死に勉強されている姿を見て、周りの方々はどのように思うでしょうか。私自身の場合もそうですが、家内も子供も応援してくれました。皆さんの人生観をあらゆる面から豊かにするためにもお勧めします。