半導体装置事業部にて、数nm(ナノメートル)の精度を達成する為の生産工程設計、顧客である最先端の半導体製造ラインの稼働を維持するための技術サポート、装置のCoOを削減するためのデータ分析と図面へのフィードバックを強みとしてきた技術屋です。
業績不振の事業部を立て直したいという思いでBBT大学院への入学を決意したのですが、入学と同時期に別事業部へ異動となり、現在は産業機器製品の商品企画を担当しています。
不本意な立場ではありますが、BBT大学院での学びを活かし、長年のしがらみに染まりきった事業部にメスを入れ、新たな方向に導くべく日々努力しています。
私の勤務先は、技術志向の非常に強い伝統的日本企業であり、マーケティングや新規ビジネスの創出が弱みとなっています。
果たしてこのままで良いのか、私自身が状況を改善する為の武器となるものを持つべきではないか、と漠然と考えていたときに、BBT大学院に出会いました。
そこで、まず単科生としてBBT大学院の講義を数科目か受講してみることにしました。意外と面白く、クラスメイトとの議論も楽しめたことから本科生としてもやっていけるかもしれない、と考えました。
経営に関する正式な勉強は何ひとつ経験していない高専卒の技術屋でも大丈夫なのだろうか、、、という不安はありましたが、何とかなるだろうと楽観的に考え、本科への入学を決意しています。
大前学長の著作を読んだことがきっかけとなり、BBTの資産形成力養成講座を受講しました。
その懇親会でBBT大学院OBの方とお会いし、実践的な知識を得られること、資産形成力養成講座で使い慣れていたAir Campusで講義を受講できることを知り、これならやっていけそうだと判断しました。
また、高専卒の私にとって、MBAの学位を取得できることも魅力でした。
長年所属してきた技術部門では、年齢性別国籍役職問わず、最も優れた解決策を見出した人の発言が重要視されていました。
その為、組織について意識することなく自由に活動してきており、組織や人材マネジメントに関する講義は実感が伴わないものでした。
しかし、企画部門への異動後に組織論や人材マネジメントに関する学びを実践するとものごとが円滑に進むことを経験し、乗り切ることができました。
『起業論』を受講することにより、自分が熱意を持ってやりたいことは何なのかを改めて思い起こすことができました。会社員として、会社の方針に従うのではなく、自らが意思決定し、リスクを負って新たな事業を行うことが、今後の人生において必要なことだと考え、実践に向けて動き出すきっかけになっています。
MBAの知識を学ぶ目的であれば、BBT大学院でなくても良いかもしれません。
BBTでは、AirCampusによる文字でのコミュニケーションが主体ですので、身振りや雰囲気で相手にわかってもらったり、状況を察してもらうことは不可能です。
その為、的確な文章で質問すること及び質問に回答することが求められます。
この経験が、業務におけるメールの質を高め、理解度の向上や、説明の為に実施する会議を削減することに繋がりました。
日本ビジネススクール・ケース・コンペティション(JBCC)に参加した際にも、審査員の質問に対して簡潔かつ適切に回答することができたのも、AirCampusで 議論した成果だと思います。他のビジネススクールの学生は、冗長な回答が多かったのが印象的でした。
朝5時に起床してAirCampusに取組むなどの工夫はしましたが、他のクラスメイトに聞くほど厳しくはなかったと思っています。
自社が業績不振による構造改革の最中であり、残業が厳しく規制されていることに加え、休日の臨出や出張も少なかったことにより、時間に余裕があったことが理由です。
また、埼玉県熊谷市の自宅から品川の勤務先まで新幹線通勤をしており、熊谷~東京間の新幹線内が講義受講の場として適していたことも好都合でした。
仕事・家族(プライベート)・学び をどうバランスさせたかの項目にも記載しましたが、直近2年間は、たまたま本業に余裕のあるタイミングだったので、あまり苦労せずにBBT大学院で学ぶことができました。
事前に単科で必修科目を8単位取得していたことも、余裕を持って受講できた理由です。
在学中に自社がRTOCSで取り上げられ、クラスメイトとあるべき姿に対して議論すると共に、大前学長の提案を伺うこという貴重な経験がありました。
内部にいると気付けない提案が多々あり、学長の提案とクラスメイトとの議論を通して自分自身も自社のあるべき姿を固めることができました。
社内で自分がやれることは全てやり切り、悔いを残さないようにしたいと思っています。
RTOCSで社長になりきって課題に対する結論を出す訓練を積んだことにより、自社の課題に対する視点が大きく変わりました。
「最高責任者だったらこの課題をどう解決するか」という高い視座を持ち続けて、置かれた状況の中で適切な結論を見出していきたいと思います。
また、BBT大学院では自ら学びを深めるだけではなく、共に学んだクラスメイトや先生方をはじめ、アルムナイや在学生の皆様のネットワークを得ることができました。
この繋がりは、生涯に渡る財産になると確信しています。
自社では、近々社内起業を募集する動きがあるようなので、それに応募すべく準備を進めています。社内起業を経験した後には、卒論で提案した自らの起業を前提にした事業を実践する計画です。
「やりたいことは全部やれ!」という大前学長のことばを実践し、後悔しないような人生を送れるように、精進します。
再び、スタート地点に立っているのだ、と思っています。
BBT大学院は、AirCampusによるサイバー上で議論が行われることが特徴ですが、慣れるまで戸惑う場合もあるようです。
そこで、単科で学ぶことにより、サイバー上での講義受講に入学前から慣れ親んでおくことをお勧めします。
また、単科科目は本科の必修科目であり、取得した単位は本科入学後に単位移行できます。その為、単科で単位を多く取得していると、入学後に余裕を持つことができ、各科目に集中して取り組むことが可能です。
入学金の免除などの特典もありますので、まず単科を受講してみることをお勧めします。