シンガポールを拠点にプロジェクトマネジメント事業を生業にする企業を経営しています。顧客はSEA企業と日系企業が半々で、プロジェクトはSEAへの進出支援、M&Aアドバイザリー、日本への進出支援、事業再生の支援と多岐に渡っています。2010年に日本で起業した後、2012年にBBT大学院入学と同時にシンガポールで起業しました。シンガポールは1996年から2000年まで機械商社の駐在員として赴任していたので、古巣に戻っての再スタートとなりました。
会社員18年、独立して2年、合計20年のビジネスでの経験を棚卸したいと考えました。MBAはよく「経営知識を体系的に学べる」と言われますが、私の場合は「自分の経験を体系的にまとめることが出来た」と感じます。
2011年11月に発刊直後の『訣別』を読んで、BBT大学院への入学を決意しました。実は20数年前に『平成維新』を読んだものの、当時の私は道州制の意義が理解出来ず、それ以降学長の著書から遠ざかっていました。それが『訣別』を読んで自らの未熟さ痛感し、学長に学びたいと考えたのです。
ビジネス・エシックスが苦手でした。コンプライアンスの重要性は理解出来るものの、実際のビジネスの場では遵法性だけが優先されるわけではない。自分が経営者であるからこそ随分悩みましたが、クラスメイトとのディスカッションを通じて得た違った視点で乗り切れました。
毎週の課題であるRTOCSが一番ですがそう答える人は多いと思うので、私は「イノベーション」を挙げます。「こうすれば、道は拓ける」という学長直伝の発想法は、右脳と左脳の使い方を意識していた私には効果大でした。修了した今でもこの科目のレジュメを見返す機会が多いです。
BBT大学院ほど実践的な学びを得られる場はないと思います。一流の講師陣、よく練られたプログラム、いつでもどこでも学べる遠隔教育システムは、海外で起業したばかりで毎日答えを出し続けなければならない私には最適な学び舎でした。
幸い家族の理解もあって、仕事と学びに集中できる環境に身を置くことが出来ました。学んだことを即実践で試すことが出来たので、経験値がどんどん増えて楽しかったです。バランスという面では、定期的にジムへ行くことが唯一留意したことです。
出張中にオフラインになってしまうことがあり、ネット環境を確保するのに苦労しました。海外では想定外の事が起こるので、ディスカッションや課題の期限前の出張は調整に苦労しました。
誰と会っても気後れしなくなりました。もともと図々しい人間ですが、ファクトベースで考えるクセがついたからか、相手の話を整理しながら聞けるようになりました。以前はもっと強引に主導権を取ろうとしていたのが、今となってはよく分かります。
ビジネス書を多読することがなくなりました。修了後もアルムナイサービスで学長の記事やLIVEに触れることが出来ますので、それらをじっくり学ぶことで充分だからです。間違った情報を取りに行かないようになったといえるのかもしれません。
せっかく海外で起業しましたので、永く事業を続けたいと考えています。最近では和僑という存在が知られるようになりましたが、私はそれを意識することなく、自分の選択肢を持って、世界のどこかで自立していたいと思います。
色んな選択肢があると思いますので、じっくり悩まれると良いと思います。その上で決断されたら躊躇なく一歩目を踏み出して下さい。BBT大学院は決して皆さんの期待を裏切りません。「行動なきところに真実はない」という言葉を皆さんにお送りします。