営業前線プレーヤー及び管理職、マーケティング本部スタッフ経験後、品質保証の世界に進みました。マーケティング本部スタッフ在籍時は、BBT大学院で学んだスキルを使う場面が多かったです。一方、品質保証部に異動してからは、苦情発生原因調査及びその改善策、製品改良等に取り組みながら顧客からの苦情対応を致しておりますが、営業経験やBBT大学院で学んだ経営に関する知識を活かして、全社的観点で物事を考えるように努力致しております。 営業職在籍時は、製品(医薬品)は欠陥なく造られることが当然と認識しておりましたが、医薬品を製造するためには、大変な苦労があることを日々目の当たりに学んでいます。入社30年にして、医薬品製造業の川上から川下までを知ることができました。
営業前線のプレーヤー、営業所長を経験してきましたが、経営というものを体系的に学んだ機会がありませんでした。当時46歳ということを考えると、経営を体系的に学ぶ最初で最後のチャンスであろうと判断してMBA取得に挑戦を致しました。
①通学の必要がなく、地方でもWiFi環境さえあれば学習をすることができる(入学当時は、山梨県の責任者でした)。
②世界の大前先生をはじめ、マッキンゼーOB及び各業界のビジネス実務家が教授陣である。
③モチベーションの高い人たちと知り合い、彼らと他流試合をすることにより、自分の実力を認知できるとともに高められるから。
上記3点がBBT大学院に決めた理由です。
「コーポレート・ファイナンス」 でした。具体的な克服方法は、
①同級生が紹介してくださった基礎レベルのファイナンスの参考書を読んだこと (具体的には「道具としてのファイナンス」「ざっくり分かるファイナンス」等)
②同級生が提出した課題を参考に自分自身もファイナンスの問題を解いたこと
上記はファイナンスの専門家でない私にとって、「ファイナンスとは何ぞや?」という概念を理解できた点で有意義でした。そこから理解が深まったと思います。同級生同士の支え合い、切磋琢磨はありがたかったです。
大前先生のご担当科目である「新資本論」「経営戦略論」です。企業を、国家を、地域を、ファクトに基づき論理的に考え、分析することは、自分の頭で考える力を向上できます。そして、自分の視野を広げ、自分のライフプランを考えるためにも有益であったと実感しています。 特に、旬な話題のケーススタディ、つまり、社会で起きている問題に対する解決策を考える「RTOCS(Real Time Online Case Study)」に毎週挑戦したことは、貴重な経験でした。「もし、私自身が各企業のトップ、国家リーダーならば、どうするか?」と最適解を導き出す訓練は、ファクトを抽出後、問題点を整理し、その解決策を短期間で徹底して検討していくプロセスが大変で苦しかったですが、今となっては楽しい思い出です。
BBT大学院の課題は、日本の教育にあるように回答が1つという課題でなく、回答は個人のアイデア、発想、着眼点により複数あるというようなものでした。しかも、その回答は、ファクトベースで論理的でなくては評価されません。これは、日本の学校教育にないユニークなものです。某大学の入学試験で問題となりましたが、ネットで検索して回答が見つかるような問題は一切試験にはなく、あくまでも自分の頭で考えなくては回答はないというものです。
また、インターネット上の仮想教室(AirCampus)の中で日々の課題に対して同級生と議論を交わしますが、自分の発した意見に対して、どれだけ多くの同級生が興味を持ち、意見を交わしたか、というクラスへの貢献度という評価も非常にユニークでした。
私たち夫婦には子供がいませんので、妻には申し訳なかったですが、完全に私中心の生活(仕事、学び)でした。プライベートでは、自宅前が大きな池と緑のある公園でしたので、気分転換のために散歩を致しました。「一体、あなたは、何周この公園を散策したでしょう?」と妻によく言われました。(笑)それ以外は、妻と食事に出かけるくらいで、とにかく、MBA取得(貴学での生活の完走)を目指して3年間を過ごしました。
毎日、どんなに仕事で疲れていても、帰宅直後に必ずパソコンを立ち上げ、AirCampusを覗き、最低1つの講義を受講後、自分の意見を最低1つ発信することを日課に致しました。この目標を完遂することは本当に辛かったです。
また、自分の頭で考えない限り回答のない問題ばかりでしたので、自分の頭が痛くなるくらい考えに考えて、課題に挑戦しました。通勤の車中は、課題図書読破のための貴重な時間であると同時に課題の解決策を考えることに充てました。そのためのアイデアやヒントが閃いたときは、時と場所を選ばず、メモに記載して忘れないように致しました。このような生活週間が、日々の効率的な時間管理に結びつき、生活習慣の改善にも繋がりました。お陰様で、学びの日々は、貴学在籍時から卒業をした今も、ずっと継続致しております。
日々の業務の中で物事をファクトベースで論理的に考える習慣が身に付いたことは大きな成果と考えています。また、世界の動向や日々の出来事の意味を考えて、自分の人生プランや資産運用の基礎学力として、活かしていると認識しております。
BBT大学院に思い切って入学し、辛くも、今思い返せば、充実した日々を過ごせたと実感致しております。入学にあたって、私の背中を押してくださった事務局のスタッフの方への感謝は尽きません。 入学後、MBA取得というゴールに到達するための努力とその目標を達成できたことが、社内外の多くのすばらしい人たちと知り合え、私が想像もしなかった企業人としてキャリアパスを歩めたと心より実感致しております。私は、在籍時から今も、大前先生の次の言葉を支えに学びの人生を歩んで行きます。
「運命は自分の自由にならないが、自分に投資をしていれば、おのずと開けていくものだと思う」
BBT大学院で学んだ経験を基に、自分の人生を豊かにするために、学びの人生を楽しみたいと思っております。また、在職中は、就業規則の関係で実現できないですが、自分の感じたこと、学んだこと、経験したことをBBT大学院で後に続く後輩たちのお役に立てたいと考えています。
人生は、一度しかありません。長い人生のうちで、数年(2~3年)、自分に挑戦して、学びの生活を送ってみては如何でしょうか。その決断が早ければ早いほど、あなたは、ご自分の人生に大きなチャンスとドラマを経験できます。それは、断言できます。
どうしようかな?と悩んだら、前進あるのみです。なぜなら、あなたが入学すべきか悩んだということは、挑戦したい、進みたいというあなたの心の意思表示だからです。あとは、あなたの行動あるのみです。