少人数のチームで、ひとつあるいは複数のプロジェクトを持ち、主に技術面を中心に自動車の企画および開発の推進を担当する部署に所属しております。現在は、企画・開発責任者として新たな車種を担当しております。
2008年の金融危機の際に私の所属する企業を取り巻く環境の変化を見て、「このままでは何かまずいぞ」と大変な危機を感じたということが一つ目の大きな動機です。 しっかりとした経営の知識、視点を身につけ必要に応じて社内で提言できるとともに、所属する企業に頼らず自らが自立できる能力を身に着けていなければこれからの変化の大きな時代に対応できないといった危機感がありました。 二つ目は、入学当時から先2年は、担当業務の関係から自分で時間をコントロールしやすい時期だったということです。 三つ目に、会社人生の折り返しを過ぎておりますので、お世話になった会社や後輩に自信をもって何かを残していきたいと考えました。
以上のような動機で大学院等を探していたところ、BBT大学院に出会いました。
かつての日本の大きな成長を支えた貢献者の一人である大前研一氏の指導を受けられることが理由のひとつです。 更には、「RTOCS(Real Time Online Case Study)」と呼ばれる、ハーバードやスタンフォードにはない、現役のコンサルタントが主催する大学院ならではのリアルタイムのケーススタディーができることも挙げられます。また、会社を休職したりすることなく時間や場所にとらわれることなくWeb上のAirCampusで勉強ができることなども大きな決め手として挙げられます。
他の経済や商学系の大学を卒業された方々と議論するなかで、最初大きな格差を感じたものに「アカウンティング」があります。私は、基本的にエンジニアですので、それまではあまり財務諸表などには馴染みがありませんでした。しかしながら、「アカウンティング」の授業を受けはじめて同業の2社の財務諸表の比較演習などを通じて諸表の読み方がわかるようになり、財務諸表が経営状況をよく表していることが理解できるようになりました。
BBT大学院を選んだ理由のところでも述べましたが、大前学長が担当している科目で取り組むオリジナルのケース・メソッドである「RTOCS」が大変タメになりました。このケース・メソッドは、結局、その他の授業の集大成でもあるので、新たな科目を勉強すれば週末のRTOCSのレポートが充実してくるのが実感できました。また、そのケースの会社の社長の視点で考えますから、経営ということが身近になり、また、2年間で約100ケースを実施しますので、事実に基づいた現状の解析結果から1週間で対策を導く自信ができました。
一言でいえば、授業料以上の価値があったという印象です。いくら言われても経験してみなければ実感がわかないと思いますが、迷っているのでしたら一歩を踏み出してみるべきだと自信を持って言えます。おそらく同期のメンバーと話しをしても大半の方が同じような想いをもっていると思われます。
教育システムは、授業を受け、その内容についてクラスメートと議論することにより、より理解が深まるようなシステムです。また、わからなければ、特に詳しい人が説明をしてくれたりしますので、大変助かりました。
正直なところ、平日の夜と土曜日は完全に家族に協力をしてもらい授業に集中しました。一方、日曜日は、家族と一緒に出かけたりしてバランスを図りました。
やはり、時間の確保でしょうか。結局、大学院の2年間は、睡眠時間も1~2時間は短くなっておりました。また、卒業論文は、関係事項を調べ始めて深く理解ができてくると、当初設定したテーマに対し微妙にずれてきましたが、最終的には、今までにない視点でまとめることができたと思います。
ロジカルシンキングによる理論構築や、問題発見・解決のメソッドがそのまま日常の業務に活かされ問題解決を推進して います。また、イノベーションの授業での考え方も日々の業務上の問題解決に役立っています。
具体的には、問題解決にあたってはFACTに基づいて原因や要因の解析をするとともに、結果を帰納的・演繹的にまとめて方向性を探り、製品企画へ反映するなどといった過程で学びを活かしています。また、イノベーションの授業で示されたクイズを使い、如何に既存の思考の枠内では問題が解決できないかを示し、プロジェクトチームメンバーにイノベーティブな発想を促して、これまでとは違った結果を獲得している。
事実に基づきロジカルに物事が考えられるようになり、世界中どこに行ってもやっていく自信がつきました。 また、通常業務においても自信をもって問題解決が図れるようになりました。
現在務める企業の海外法人のトップあるいはトップに近いポジションに就いて、将来その企業を支えることのできる人材の採用、教育を実施することで会社に貢献すると共に、真のグローバル企業への脱皮ができるようサポートしていきたいです。
迷っているならその一歩を踏み出してみてください。業務のみならず人生でも自信をもって歩めるようになると思います。