現在、外資系製薬企業にて安全性部門のラインマネジャーを務めています。医薬品の安全性情報の収集、評価、当局対応、Global本社と連携したプロジェクト運営などに携わっています。在学中に18年間務めた国内食品メーカーの研究所勤務から転職しました。研究職から事務職への転身のみならず、食品から製薬、さらには国内企業から外資へと変わり、同僚や職場環境から仕事の仕方まで大きな変化を経験しています。
長年研究に没頭し、論文の投稿や総説の執筆、学会での発表に充実感を得ていました。30代中ごろから管理職となり他社との共同研究や事業開発に携わるようになりました。社内でも経営陣との会議に出席する機会も増え、自分の物事の見方や考え方に偏りがあること、またビジネスや経営の知識が欠如していることを実感するようになっていました。そんな時に当時共同開発を進めていた外国企業の研究開発部門の責任者の方と出会い、その方が持つ研究者としての知識や洞察力とビジネス感覚やスキル、研究開発から事業化に結び付ける考え方に刺激を受け、自らも経営に必要なスキルや知識を体系的に学びたいと強く思うようになりました。
BBTを選んだ理由は3つ。
1) 仕事を続けながら学ぶことができる
家庭をもつ自分にとっては、休職や長期の休暇を取ることなく学ぶことができるシステムは必須でした。
2) 教授陣はビジネスで実績を残してこられた実務家中心
学問として経営を学ぶのではなく、実践で活用できる知識やスキルを身に付けたいと考えていました。実際にビジネスの分野で結果を残してこられた教授陣から直接指導を受けることができるということは、とても魅力でした。
3) 世界中から参加する同窓生と容易に議論できるインフラ
世界中から受講生が参加していること。そしてAirCmapus を通じてその方々と日々議論を交わすことは、自分にとって大きな刺激になると感じました。
理系出身で、事務系の実務経験のない自分にとっては、コーポレート・ファイナンスやベンチャー経営論にはとても苦労しました。はじめのころは、他の受講生が使用しているビジネス用語すらわからないような状態でした。わからないこと、疑問に思ったことについては、すぐにネットで調べ理解するようにしました。またAirCmapus内でのディスカッションや、教授やTAの先生方からのアドバイスもとても参考になりました。さらに、会社の同僚や知人に教えてもらったりしながら克服していきました。
私たちは生活の中で常にさまざまな問題に出くわします。ビジネスではもちろん、実生活の中でも。人生とは日々問題を解決しながら歩んでいくものです。しかし多く場合、それを問題と気づかなかったり、問題の本質をとらえられず見当違いな解決策を導いたりしています。これも、我々の思い込みという習性から避けて通ることは難しいものでしょう。しかし、こちらで学んだことは知識ではなく、どのように問題の本質を見極め、本当の解決に導くかというスキルであり、ビジネス以外の人生の様々な岐路で大きく役立っています。実際に大学院卒業後、長年コンプレックスを抱いていた英語に関し、自ら課題を掲げ取り組んだところ、短期間で飛躍的な進歩を遂げることができました。もちろん会社での数々のプロジェクト運営でも大活躍しています。
通常の仕事を続けながら学び続けることは本当に大変でした。入学式当日の夜から怒涛のように出される課題の数々は、信じられないほどのものでした。通勤途上、会社の昼休み、出張先、外出先、常にPCを持ち歩き、AirCampusにつながっていました。受講を通して感じたのは、時間の使い方がうまくなったこと。とにかく、ありとあらゆる隙間時間をかき集め、学習に当てました。受講終了後は、1日48時間あるようにすら感じられ、世間の時間がとてもゆっくり進んでいるような感覚にとらわれました。
この2年間を乗り越えれば、経営の知識やスキルのみならず、人生を通して時間を有効に活用するスキルも身に付くと思います。
仕事については何とか影響なくこなしましたが、家族やプライベートとのバランスは、なかなかとることができませんでした。仕事を続けながら2年間での卒業を目指す場合は、家族やプライベートのバランスについてはある程度の犠牲も覚悟が必要かと思います。そんな中、PCを片手に家族と一緒に外出したり、妻が運転する車の横でAirCampusにつないだりなどしていました。仕事への影響をなくすためには、出社前の時間や通勤電車の中、その他、ありとあらゆる隙間時間を学習時間に当てました。お風呂やトイレに入っている時間、通勤途上の電車の中や歩いている時間ですら、頭の中はフルに活動していました。
とにかく学習時間の確保には苦労しました。受講を始めた最初の1、2か月は、「これはとても続けられない」と思う毎日でした。しかし実際に続けていくことで、時間の使い方が効率的になり、また学習の進め方も要領を得るようになり、次第にペースをつかめるようになりました。まずは最初の1、2か月を乗り切ることだ思います。
2年間通して学んだ、PSA(Problem Solving Approach)、事実ベースで物事を客観的にとらえる思考パターンや論理的な考え方は、意識することなく習慣となりました。大学院時代は、思い込みで発言したり、飛躍した考え方をすると容赦なく指摘されます。そのような2年間を通して、実務でも生活の中でも、疑問に思ったことや、人の意見、新聞やTVで述べられていることに対して、常に「本当?」と問うようになり、自ら調べるようになりました。その結果、問題解決の精度が大きく上がっています。
また、限られた時間で成果を出せるようになりました。
経営やビジネスの知識やスキルは当然ですが、それ以外の習慣として以下の変化がありました。
1) 経営者の視点、自分と異なる立場の視点から物事を捉え、考えようとする機会が増えました
物事を考えるとき、自分が○○の立場だったらどうするだろう、と考えるようになりました。新聞やTVでニュースを見たり聞いたりしたことなども、「自分だったらこうする」とついつい考えます。そうするとそれまで見えていなかった物事に気づくことができます。
2) 何かを見聞きすると、すぐに自分で調べるようになりました
人の発言や新聞やニュースでの評論家の解説などについても、常に「本当?」と問いかけ、自ら調べるようになりました。また、自分の考えや意見を持つようになりました。
3) 時間を有効に活用できるようになりました
限られた時間で、多くのことができるようになりました。
受講を通して、講義以外のとこで非常に印象に残っていることが、教授陣の先生方が、激務をこなし実績を上げながらも充実したプライベートを送られていること。大前学長をはじめ、皆さん公私ともにとてもアクティブに活動されています。大前学長のお言葉で「やりたいことは全部やる」というのがありましたが、毎週のライブからの紹介で、本当にそれを実践されているとわかります。
自らもそのような人生を歩みたいと思っています。
受講開始当初はかなり厳しい状況になると思いますが、すべてを成し遂げた後には、必ず大きな変化を実感できると思います。自分の人生は自分で切り開くしかありません。一人で進むことは大変ですが、AirCampusを通して、またたまのオフ会を通じて、世界中の多くの仲間とつながることで、乗り越えられます。是非、一歩前に進んでください。