LSIの開発業務に約10年間従事し、その後、欧州3年半の海外勤務経験を含め10年以上の顧客技術サポート、製品企画等、幅広く半導体事業を経験しました。現在はシリコンバレーに駐在し、マイクロプロセッサ製品のグローバルマーケティングリーダとして、グローバルなメンバーと製品戦略立案に従事しています。
現在も経営再建中ですが、一時期、経営危機を迎え、相次ぐリストラで約半数の従業員が退職しました。自分の職場でも多くの同僚が去りました。従業員が手を抜いていたわけでなく、むしろ優秀な人材が豊富であったにも関わらずこのような結果に至った原因を心底知りたいと思うようになりました。このような経験を二度としない為にも、本質的な問題の見極めと解決ができる能力を得たいと考えた為、MBA取得を決意しました。
海外駐在中である為、日本での受講が不要な、完全なオンライン講義であったことが大きな理由です。また、時差の都合もあり時間的な制約が少ないこともメリットです。加えて、元上司がBBTアルムナイであり、良い体験談を聞いていたことが後押しとなりました。
自分の業務では、ほとんど関係しない「会計」の理解に苦労しました。特に、簿記の記載については一度も学習したことがなく、概念を理解することに苦労しました。しかし、日商簿記3級の参考書を使用することで、一連の作業について理解することができました。
学生の頃に苦手としていた『統計解析』でしたが、実際の業務での活用例を講義で分かりやすく説明して頂き、ツールとしての可能性を感じました。マーケティングの醍醐味は、将来を予測してその打ち手を考えることですが、将来予測に是非活用してみたいと感じました。
一企業に属していると、社内ルール・価値観に基づいて行動することが多く、個人的な違和感を感じることもあります。しかし、BBT大学院で業界標準のルール・価値観を学び、様々な分野の他企業のクラスメートとのディスカッションを通じて、一企業の価値観に捕らわれない、公平な立ち位置で物事の判断をできるようになりました。
自分の時間は有限である為、公私ともに優先順位が低いものはやらない判断をすることにしました。仕事においては、メールのフィルタ機能を活用し、優先度の低いメールは斜め読みで済ませる。出張は電話会議で済ませる。必須でない打ち合わせは参加しない。プライベートにおいては、学習に集中するために飲酒機会を減らす等を実践しました。
卒業研究の時など、近くにクラスメートがいないので相談する相手が少なかったことに苦労しました。しかしながら、近隣にいるBBTアルムナイの方にご協力頂き、合格することができました。BBTはアルムナイネットワークも大きなメリットの一つです。
BBT大学院の講義内容は実務に即している為、業務上の問題に当たったときに、それに関連する講義内容を振り返ることができます。多くの場合、そこからヒントを得るができます。仮に、直接的な解がなくとも、BBT大学院で学んだフレームワークを活用することで、問題解決に至るプロセスがイメージできるようになりました。
BBT大学院での学びを通じて、自分が経営者であったらどのように判断するかという判断基準を、技術的な側面と、精神的な側面から持つことができるようになったと思います。また、戦略立案については、ファクトベースで判断する習性が身に着きました。
BBT大学院での学びは、たかだか2年。この2年間での学びを業務に活かし、血肉とするには更なる研鑽が必要と考えています。MBAホルダーとなったことだけに満足せず、2年間に投資した時間とコストの回収効率を高めるのが自分の目標です。
市場のグローバル化、海外メーカーとの競争、自社での大リストラを経験し、誰かが何とかしてくれるだろうという価値観は通用しないことを身を持って経験しました。大前学長の言葉である「答えのない時代」に立ち向かうための「自分で答えを見出すスキル」を効率的に習得するためにもBBT大学院の学びは役立つものと考えます。