世界に50以上の生産拠点を構えるグローバルな製造メーカーのIT関連部署に所属しています。現在は業務改革プロジェクトのリーダーとしてアメリカに駐在しています。多国籍メンバーからなるプロジェクトチームはダイバーシティそのもの。多様な価値観のもと日々奮闘しています。
プロジェクトメンバーの国籍はアメリカだけでなく多岐に亘ります。多様な価値観を持つメンバーに対して、如何にして共通の目標を設定し協調関係を築くかが重要でした。そのためには英語でのコミュニケーションという以前に、言語の壁を越えた説得力のある論理的な思考が必須だと考え、MBA取得を考えました。
アメリカ国内だけでなく、カナダ、ブラジル、日本、アジア、ヨーロッパなど海外出張も多く、かつ受講可能な時間も変化するため、世界中どこにいても、何時でも受講できる環境が必須でした。さらに、実践的な学びが得られるという観点から、BBT大学院を選択しました。
元々苦手意識のあったファイナンス系の科目は、なるべく纏まった時間を使って着実に理解するよう努力しました。講義で解らない箇所は繰り返し確認し、それでも解らなければクラスメートに確認をしました。海外からの受講でしたが、教授陣やクラスメートとの密なやり取りのおかげで孤独を感じることなく学習を進めることができました。
業務改革を行うには、現状の問題点を見つけ出し、その根本原因を突き止めて、その解決策を探るというプロブレムソルビングのアプローチが必要です。このアプローチを着実に体系立てて学ぶことができた問題発見思考・問題解決思考は、実務に直結できる有意義なものでした。
BBT大学院の受講環境を語る上で外せないのがエアキャンパス(AC)です。自分の意見を文章にして投稿し、クラスメートや教授陣とディスカッションするので、ロジカルでない意見や論理の飛躍があった場合は一目瞭然となります。考えをロジカルにまとめて発言する訓練を重ねるうちに、段々とロジカルな思考力が身に付いてきたことに気が付きました。
MBA取得勉強のために業務がおろそかになっているとは言われたくなかったので、業務は通常以上にこなしました。勉強する時間は深夜か早朝および週末でした。プライベートをかなり犠牲にしてしまったのは反省点ですが、家族の理解があったおかげで何とか乗り切ることができました。
業務が忙しくなる時期と、受講期限や課題提出の時期がどういう訳か重なる場合が多くありました。日頃からの計画的な学習スケジュール立案と、効率を下げないよう体調管理は必須です。自己管理の訓練としてもこの二年間は有意義であったと思います。
短絡的に表面上の問題を解決するのではなく、本質的な問題点を探求してからそこにアプローチするという習慣が自然に身に付いたように思います。これは業務を遂行する上で着実に成果を上げることのできる非常に価値の高いスキルであると感じています。
プライベートにおいても目的なく時間を過ごすことが無くなりました。何かに取り組む時には集中して短時間で行う癖が身に付きました。加えて、ニュースや身の回りの出来事に対して基礎知識が得られているため理解度が高まりました。
アメリカだけでなくグローバルな環境で通用するスキルを身に付けるため、現状に満足することなく学び続けたいと思います。自分に限界を設けることなく新たなことにも積極的に挑戦し、ステップアップしていきたいです。
社会に出てからも研修や自己啓発など日々勉強をする機会はありますが、離散的な学習ではなく体系立てて網羅的に学ぶにはMBA取得が向いていると思います。始める前は業務との両立ができるか心配でしたが、やってみると何とかなるもので、やり終えた今では自分に自信が付きました。