現在の生活には欠かせない携帯電話。その携帯電話の販売や付随するサービスの提供を通して、お客様により安心に、快適に携帯電話をご利用いただくことで、より充実した社会の実現に貢献したいと考えます。そのためには利用されるお客様と直に接するスタッフの育成が必要不可欠になると考え、スタッフのセルフ・エスティームを高められるリーダーシップとマネジメントの実現を日々心がけ従事しております。
きっかけは、約1年半出向し、海外案件に携わったことです。具体的には、それまで自分なりに経営に関する知識や資格は習得してきたものの、海外の異文化の方々と接するうちに、論理的な考え方や本質的な物事のとらえ方などが欠如してると実感しました。また、そのプロジェクトのメンバーや取引先企業の方にMBAホルダーがいたことや取引先企業の中に働きながら学校に通う方がいることを知り、自身も更に体系的な知識習得に貪欲にならなければならないと感じたことです。
授業料の観点も踏まえ国立の大学院も検討しておりましたが、業務上社内外での夜のお付き合いが多い職場のため、現実的には難しいと判断しました。また、アカデミックな知識の習得というよりは、実践的な知識習得を重視したく、マッキンゼーを中心にコンサルタントや企業再生など実務経験が豊富な教授陣に教えを乞うことが自分にとってプラスになると判断し、BBT大学院への入学を決意いたしました。
BBT大学院に入学したからには、「【新規事業計画】自身の起業を前提にするテーマ」を卒業研究にしたかったこともあり、漠然としながらも異分野での卒業研究にチャレンジしました。未知の領域のため、テーマの選定やその計画の稚拙さが原因でテーマ選定の段階から何度も再提出となってしまいました。テーマ選定はなんとかクリアしたものの、その後の研究課程においても、担当講師から厳しくも愛情ある指導により、結果的にテーマを数回変更。そのため、最終テーマに決定したのが12月下旬となりました。それまでの研究成果物が生かせたとは言え、提出直前までもがき続けることに…。そのギリギリの状況下で、卒業研究に向けたアンケート取得に協力してくれたのは、BBT関連を含む「仲間」。改めて「仲間」の大切さを感じたと共に仲間の協力を無駄にしないようにと思えたことが、最後まで諦めずやり切れた要因であると実感します。
部下を通して成果を上げなければならない私にとって、講義内容が人材マネジメントや育成の潮流を踏まえている点はもちろんのこと、BBT大学院だけでなくBOND大学院の方ともディスカッションができた点は、通常の講義とは違った緊張感を味わいました。また、クラスメイトのディスカッション内容を踏まえ、川上先生から定期的に総括をいただけた点は理解度が更に深まると共に、川上先生の講義に対する真摯さを感じました。
入学当初は、目の前に相手がいない且つクラスメイトの人となりを理解していないため、AirCampus上での議論に戸惑いましたが、スクーリングやその後の懇親会でのクラスメイトとの出会い、親睦や議論を深めることで、想定以上に早く慣れました。逆に、目の前に相手がいないため、相手に自分の考えを正確に伝えるための最適な表現(言葉)はどういったものか?を考える癖がつき、表現(言葉)の大切さを痛感しました。また、AC上に投稿した発言に、クラスメイトからコメントが入るとスマホやメールに通知が届きますが、経験を重ねるごとに、この通知の回数が自身の発言の質や量のバロメーターになっていると感じられ、発言への動機づけにもなりました。
「日曜日の午後は家族と過ごす時間」と決め、それまでにRTOCS(Real Time Online Case Study)や各講義の視聴や課題を終わらせるためにどのように時間を使えば良いかを常に考え行動しました。仕事の繁忙と試験が重なる時期は、数時間の睡眠しかとれないこともありましたが、長丁場の学習生活のため、睡眠時間は最低6時間を確保。睡眠時間以外の時間を有意義に過ごすために、家族が寝ている早朝の時間をメインの学習時間に充てるとともに、エレベーター・エスカレーターの乗車時間や信号待ちなどのちょっとした時間を意識的に考える時間に充てました。また、学習前に何を学ぶために何時までに、どれだけやるかを明確にしてから取り組むことで、(若干、質よりも時間を優先する傾向は否めませんでしたが)集中力は高められたと感じます。
入学までは職場の仲間や友人と頻繁に飲みニケーションに行っておりましたが、入学後は必要最低限しか行かなく(行けなく)なり、お互いを理解し合うためのコミュニケーションの量が減ったように感じてしまいました。そのため、職場の仲間との人間関係に希薄さを感じる場面が増えてしまいましたが、就業時間内に意識的にコミュニケーションをすることや組織マネジメント・リーダーシップなど講義やAirSearchで学んだ知識を駆使して、動機づけや気づきを促すコミュニケーションを意識的にすることでカバーできたと考えます。また、体調を崩してしまうと数日~1週間を棒に振ることになるため、日々の通勤時や出張時などはマスクを着用し体調管理に努めました。
入学前は勘と経験に基づいて漠然と判断することが多かったですが、入学後は学んだPSAのプロセスに沿って考えることで、本質的な判断を心がけました。また、相手の話を聞く際は、「伝えたいことは何か?」を常に意識し頭の中で構造化しながら聞く癖が身に付き、理解を深めることができるようになったと感じます。
単なる目の前の知識の習得に甘んじることなく、背景や関連性、影響度など多面的に、大局的に考えたり、情報収集したりすることで、学ぶことのプラスの相乗効果を実感することが出来ました。とは言え、正直、上には上がいることも…。だからこそ、より学ぶことの必要性や大切さ、また、共に学ぶ仲間との議論による新たな気づきが、過ごす時間の濃度を高めているように感じます。
私は、「人生において一番勿体無いことは、親から授かった才能を開花させずに死んでしまうこと」だと考えています。先ずは自分自身の才能を信じ学び続けることで、まだ眠っている才能を開花させるとともに、才能がありながらも意識や経験の不足により才能を開花させられていない方々のお役に立ちたいと思います。それが、現状の延長線なのか、はたまた別の道なのかは決まっておりませんが、自分が一番貢献できる道を選択したいと考えています。
この2年間で出会った方々は、今までの人生の延長線上ではなかなか出会えないバックボーンの方々でした。そんな仲間からの刺激は自分自身を奮い立たせる原動力となりました。また、そんな方々との議論は、自分の視点を高めたり、視野を広めたりする気付きとなりました。更に、教授の方々のこれまでの経験や熱い想いを知識と共に学ぶことで、畏敬の念から憧れへ、そして将来の目標となるはずです。