自社(メーカー)の中でITを活用した社内業務の改革を進めるだけでなく、IT/デジタルを活用して「売り」を作る事業を自ら起こし展開したいと考えていました。またサービスを企画・開発して販売すればよいという発想ではなく、それを使って顧客が仕事を増やす、儲けにつながる確度を高めることが重要だと考えていました。そのために、ビジネスの仕組みや業界構造などを頭と体で理解し、企画構想力を高め、利害関係者を説得する力をつけ、そして企業経営に関する広範な実践スキルを身につけることが必要でした。IT畑出身の私にとってそれら全てを体得するとしても膨大な時間と場数を踏まないといけないですし、単発の研修や独学には限界があります。そこで効率的かつ網羅的に進めていくために、MBA取得のプロセスを選択しました。
私は20代で大都市圏にて就職し仕事をしていましたが、自身のルーツである西日本から離れていることに不安を感じUターンしました(実際はJターン)。地方で働くことにようやく慣れ、自身がやりたいことは一通りやったから落ち着こうと考え始めたとき、ふと25歳~65歳の社会人人生において、40代前半の自分はまだ折り返し地点にすら到達していないことに気づき衝撃を受けました。
もう一花咲かせたいけれども、しかし自身が何をやりたいのか、何ができるのかがよくわかりません。周囲のシニアエンジニアが定年退職していく姿を見てもパッとせず、従来のエンジニアの延長にワクワク感は感じられませんでした。そういう中でエンジニアという枠から外に踏み出し、より大きく、より広く、より社会に貢献できる人材になりたいと思い、自身のスキルアップの手段としてMBAコースの受講を決めました。
私が勤める企業は国内市場ではトップシェアを誇ります。しかし世界の市場での存在感は徐々に低下しています。国内でのシェアも海外の競合企業に浸食されている状況です。海外競合が超大規模な設備投資やM&Aで巨大化する中、私が定年の歳を迎えるまでに当社は存続できているのか考えるようになり、漠然とキャリアに不安を持つようになりました。たとえば転職したり起業したりして新たなキャリアを切り拓く選択肢もあるかと思いますが、幅広いビジネススキルや意思決定スキルに自信がないままそのような道を歩んだとしても、後ろめたさや後悔が付きまとってしまうのではないかとも感じていました。
知識は、書籍、ニュース、各種メディアなどを通じて独学することは出来ます。しかし、それらの知識を統合して結論と方向性を見出す実践的なトレーニングは独学では難しいと考え、そのトレーニングの場としてMBA取得を目指しました。
コロナ渦で、おそらくどの医療機関も前例のない事態に遭遇し、様々な事業上の決断を強いられたものと思います。私自身もそうでした。答えのない困難な状況下を突破するために事業/経営観点での問題解決スキルを高めたいと思うようになり、MBA取得の検討を始めました。
端的にはキャリアアップの為です。最も医療者に近い立場で、自社の製品を通じて患者さんのお役に立てたという、現場の事例を共有頂ける。このようなやりがいを感じながら仕事をしています。一方、私はさらに業界の中で貢献したいと考えるようになりました。そこで、最も目指したい姿を経営者と置きました。経営者となるには当然経営の知識が必要で、学生の頃から知っていたMBAがピンときました。
いつかは自分で起業し、世の中に貢献したいと考えていました。海外駐在なども経験させてもらい、経営に近いポジションで仕事をしてきたものの、本当に経営スキルが身に付いているのかと自問自答。自分で起業するにはスキル不足であると考えBBTに飛び込みました。
もともと化学のバックグラウンドを持っていたため、大学院を修了後に化学品商社に入社、その後化学品メーカーに転職し、合わせて6年ほど法人営業に従事していました。しかし、営業という仕事を日々続けている中で、「この仕事は、本当に自らのライフワークに出来るだろうか」「このまま同じ職を続けていて、自分の力で生活していくスキルが身に付くのだろうか」という不安を覚えました。自分のやりたいことを自分で切り開いて生きていく力を身に着けたいと思い、経営スキルや起業という選択を考え始め、MBAの取得を決意しました。
BBT大学院を知ったのは説明会参加やネットの情報が最初ではなく、当時勤務していた山口県の前任者がたまたまMBAホルダーでした。それまでMBAという言葉こそ知っておりましたが、特に理由もなく自分には関係ない話だと感じており、その前任者の方から受けた影響は大きかったと振り返ります。特に、MBAについての事前知識や準備もなく入学をしたのですが、今となればその決断は間違ってなかったと思えているので良い決断をしたと感じております。
前職の昇級・昇格試験の場で自社の成長戦略を提案したのですが、結果は散々で、なんと経営陣から「期待していたのに失望した」とまで言われてしまいました。そのときに、実力をつけたいと思ったことがきっかけです。「俺は間違っていないぞ」ということを証明したかった気持ちもありました(笑)。
その時の課題は「100年後を見据えた成長戦略の提案」でした。BBT大学院で学んだ今、当時の内容を振り返ってみると方向性としては間違ってはいなかったと思います。自信をもって提案できなかったことが一番良くなかったのだと思います。経営陣からしたら、言い出しっぺのくせに任せられるような気合が感じられなかったのでしょう(笑)
今なら、PEST、5F、STP、4Pなどのフレームワークでファクトを整理し、自信をもって提案できるように考え尽くすと思います。
抜け漏れが無いように考え尽くす訓練はBBT大学院で存分に積めました。
きっかけは、7~8年前に遡りますが、初めて某ビジネススクールの単科に通い、社会人としての「学び」の重要性と楽しさを知るとともに、自身の「値札」の低さを改めて自覚したことでした。入社して20年余、体系的にビジネススキルを学んだことがなく、自分が成長していると思えない中で、社歴を重ねるにつれ、それなりに役職が上がり、部下を持つ立場になっていることに不安を覚えていました。そこで、ビジネススキルのベースとなる、論理的思考力や問題解決力を実戦で使えるまでしっかり身に付けるため、MBAのコースで学ぼうと考えました。MBAの学位を取得することが目的ではなく、力がついた結果としてあったらあったでいいくらいの感じで捉えていましたが、頑張る先にMBAがあることは、長期間勉強を継続していく上でとても励みになり、最終的にMBAを取得出来たことは、自身に充実感と達成感をもたらしてくれました。