1年次の経営戦略論・新資本論から2年次の現代の経営戦略に至る一連の学長科目は、私の視座を劇的に変える契機となりました。既存のパラダイムが通用しない現代のルールを解釈する力や、最新事例から本質を抽出する戦略思考は、変化の激しいSaaS領域で事業を牽引する私にとって、未来を描くための不可欠な羅針盤となりました。これらの科目は単なる知識の習得ではなく、圧倒的な情報量と学長からの鋭い問いに食らいつく、過酷な思考の筋トレそのものでした。事象の裏にある本質を構造的に捉え、自らの言葉で構想を語り抜くプロセスを徹底的に繰り返したことで、対峙する経営層と対等に渡り合い、難局を打破するための確かな自信を掴むことができました。まさにBBTでの学びのハイライトであり、プロフェッショナルとしての土台を再構築した、何物にも代えがたい貴重な時間でした。
このRTOCSによって、調査分析 ⇒ 本質的問題の抽出 ⇒ 結論と言う自分の確固たる思考の型が出来たことが最大の収穫ではないかと思っています。ここで3C・PEST・SWOT・Cross SWOTと言った具体的なマーケティング手法を実践して最終的な結論を導き出すのです。結論を出せば自分で「Why So?(何故、そう思うのか)」と「So What?(だから、何なのか)」と言う問いを繰り返して磨き直します。 RTOCS取り組み当初は企業の裏話・商品の意外なエピソード披露に終始してしまい、結論そのものにも辿り着かなかったと思います。その次は「課題」と「問題」の違いが分からずに一緒くたにした結論導出に終始していました。これが半分近くを過ぎる頃になって、漸く「調査分析 ⇒ 本質的問題の抽出 ⇒ 結論」と言う自分の型に沿ってストーリーが展開されるようになって説得力が増しているのを実感しました。
特に印象に残っているのは「戦略的人材マネジメント」、「リーダーシップ」、「企業のガバナンスと倫理」です。これらの科目を通じて、人はロジックだけでは動かず、感情や価値観、組織の文脈を踏まえた働きかけが重要であると学びました。以前から感覚的に捉えていた考えを、理論や事例を通じて体系的に理解できたことに加え、ディスカッションを通じて自分の考えを言語化し、発信する力が養われたことで、自信にもつながりました。この学びは、組織や人に働きかける際の軸となり、自社の経営理念である「人から経営を、経営から人を変えることで社会に貢献する」という考え方の土台にもなっています。
最もタメになったのは組織行動・人的資本経営です。入学時、私の会社は10人以下の小さな組織で、人材管理は自分の判断だけで回していました。だからこそ、講義で学んだヒエラルキー型組織と自律分散型組織の違い、評価・報酬制度の設計思想、組織文化の形成メカニズムといったテーマは、自分にはなかった視点ばかりで非常に新鮮でした。特に人的資本経営の考え方は印象的で、人材を「コスト」ではなく「資本」として捉え、従業員エンゲージメントや心理的安全性を重視する経営のあり方は、小規模企業の経営者にこそ必要な視座だと実感しました。また、モチベーション理論やキャリア開発の講義を通じて、メンバー一人ひとりの成長にどう向き合うべきかを体系的に考えられるようになりました。事業が拡大しチームが大きくなった時に備え、経営者として組織をどう設計し、人をどう活かすか。この科目で得た視野は、今後の会社経営における最大の財産です。
一番タメになったのは、経営戦略論とRTOCS(Real Time Online Case Study)です。毎週、実在する企業の経営課題に対して「自分が社長ならどうするか」を1週間で考え抜き、アウトプットする。このサイクルを2年間繰り返したことで、課題を構造的に分解し、限られた時間で仮説を立てて打ち手を設計する”型”が身につきました。この習慣は今の業務にそのまま活きていて、エリア戦略の立案スピードが格段に上がりました。正解のない問いに向き合い続ける経験が、不確実な環境での意思決定力を鍛えてくれたと感じています。
RTOCS(Real Time Online Case Study)は、 入学前からその大変さを聞いており、最初は不安もありました。 しかし、 AirCampus上でのクラスメイトとの投稿やディスカッションに支えられながら、 次第に1週間単位で学習を組み立てられるようになりました。 このプロセスを100回繰り返すことの意味を、 今では深く実感しています。 RTOCSを通じてフレームワークが身体化され、 自信や応用力につながったことは、 BBTならではの経験だったと思います。また、 人材・組織論に関する授業も非常に印象的でした。 リーダーシップや組織マネジメントを学ぶ中で、 自分自身のマインドセットが大きく変わりました。 知識や価値観を固定化させないため、 現在も「アンラーニング」を意識しています。 4年目に受講した「ビジネスアイデア演習」では、 卒業研究テーマで2回発表ができました。 先生方やTAの皆さまから厳しいフィードバックをいただきましたが、 その経験によって思考の解像度が高まり感謝しています。
論理的思考を身につけないといけないのであるが、ハイコンテクスト文化の日本では日本語(国語)を非常に曖昧なままでも大丈夫で自身も曖昧・いい加減に理解したまま生きてきたことを知る。如何に考えて、表現するのか、日本語でも論理的に表現することは可能で、そのちゃんとした日本語を英語なり多言語に訳することで本当のグローバル化(日本を含む)が進むと悟った。
当時は、グローバルに多様なバックグラウンドを持つ部下を抱えており、科目で学んだ内容をすぐに実務に取り入れることができたため、効果的に学習を進めることができました。その中でも、「人は論理ではなく感情で動く」という言葉が特に印象に残っています。グローバル環境においても、相手の立場や感情を踏まえたコミュニケーションや行動の重要性を学び、実務においても大きな示唆を得ることができました。
毎週のケーススタディRTOCS(Real Time Online Case Study)に加え、毎月特定のお題に沿ったディスカッション(戦略的思考編)は非常に学びが多かった。テーマは経営戦略論に留まらず政治や自己啓発にも及ぶため、自分の中で確固たる価値観を築くことができた。
インタビューを行う必要がある科目は他にもありますが、この卒業研究は予めテーマが決められているわけではなく自分でテーマ選定から始める点で試行錯誤もあり学びが大きかったです。個別面談後フィードバックを複数回頂く機会があり、先生方からの客観的なアドバイスは中身をどのような観点で補強、ブラッシュアップしていくべきか非常にためになるものでした。卒業研究は2年間の学びの集大成と言われますが、締め切りぎりぎりまでフル稼働で取り組んだ自分にとって最も成長を感じ取れた科目です。