学長科目の一つである『イノベーション』は、完全左脳型の私にとって非常に苦しい科目でした。次々に出される右脳を活性化させる課題に対して、なかなか発想が出てこず、幾度となく投げ出しそうになりました。しかし、頭がすっきりしている朝に取り組んだり、「全てのモノは、何らかのイノベーションによってできている」と自分に言い聞かせ、身の回りのものをよく観察するようにした結果、徐々にですが習慣化し、何とか克服できました。この科目を通し発想法や、物事の視点や着眼点を学んだことで、「ふっと」解決策や新しい考えが浮かぶことが増え、それを左脳で冷静に検証するという思考パターンが多くなり、自らの思考の幅が広がったように感じます。
自分の業務では、ほとんど関係しない「会計」の理解に苦労しました。特に、簿記の記載については一度も学習したことがなく、概念を理解することに苦労しました。しかし、日商簿記3級の参考書を使用することで、一連の作業について理解することができました。
講義は繰り返し視聴ができるので、苦手だった会計、ファイナンス系の科目については、わからない箇所を中心に何度も講義を聞き直しました。
また、これらの科目については、講義資料はプリントアウトし、講義中にメモを取りながら、教授の発言を一言一句逃さないように聞くことで理解するように取り組みました。
業界・業種・年齢・役職を越えた同志と、同じ時間をディスカッションで共有することができます。自らの知見・経験がメンバーの役に立ち、他のメンバーのそれが私の役に立つ「Give&Take」によって楽しく学ぶ環境があります。何の心配もありませんでした。
大前学長の科目の中に「輪読会」というものがあり、教材として大前学長著書の『企業参謀』や『新・資本論』、『マッキンゼー 現代の経営戦略』などを読み込んでから一定の課題に基づいて議論をしていく内容です。これは1年次は他の科目で手一杯のため、いつも締め切り間際に発言する悪い循環で取り組んでいました。しかし2年次は一念発起して早めに読み込んで議論に参加し、クラスメートからの指摘や別の角度からの発言に大いに刺激を受け、さらに読み込むと新たな気づきがありました。この繰り返しによって自分の中での読書観が変わりました。今までこういった本の読み方をしたことがなく、『新・資本論』に至ってはあの分厚い本を2001年発売当時に自分でも買って読み通しましたが、この輪読会で初めて理解できたことや気づきが多かったです。
授業や参考書を何度も学習し、曖昧な部分はディスカッションを通じて理解を深めました。
中には実務で使っている方も居た為、その方の解説が自分にしっくりきたりする事もありました。
また、同じ部分で躓いている人も居た為、励みになり、克服する事が出来ました。