工学系の大学院修了後、新卒で現在のセラミックスメーカーに入社し、研究・開発に従事しました。研究職として生きることを考え、入社3年後に会社に勤務しながら土日を活用して大学に通い、博士号を取得しました。開発から商品化までの一連の業務を経験し、技術開発だけでは商品を継続的に勝たせることが出来ないと気付き、入社11年目にBBT大学院に入学しました。現在は新商品開発を担当し、課長職として業務を行っています。
20代で自身の開発品が商品化するという幸運に恵まれながら、マネジメントの失敗でシェアを伸ばしきれなかった苦い経験をしたことから、持続的成功のためには成功するためのマネジメントを理解しておくことが必要だと考え、MBA取得に思い至りました。
また、経営層に対して提出する書類が専門的で分かり難いと上司から言われていたこともあり、経営層に対して説得力のある適切な資料を作れるようになりたいと感じていたのもMBA取得を考えたきっかけの一つです。
キャリアについて悩んだとき、上司に勧められ、単科生としてイノベーションを受講しました。大前学長のイノベーションの講義は大変面白く、すぐに引き込まれました。一方、イノベーションは経営管理専攻の2年次科目であることから、既に1年間学んできた受講生の発言のレベルの高さに衝撃を受けました。最初は単科生と受講生で理解度にかなりの差がありましたが、時間に余裕のある単科生という利点を活かし、講義を理解出来るまで何度も聞き直して発言することで最後は差を感じなくなりました。BBT大学の特長を経験した瞬間でした。
地方にいると周囲の人材の多様性やレベルに疑問を持つこともあると思います。BBT大学院は全国の多様な職種の多様な人材が集まっており、ユニークなディスカッションをすることが出来ます。24時間、365日インターネット環境があれば受講できるため、働き方の制限を受けることなく、地域格差もなくせる大学です。
経済学は好きなので本を読んで独自に学んでいたこともあり、比較的すんなり頭の中に入ってきましたが、人材のマネジメントや組織のマネジメントに関係する科目には苦労しました。先輩や同期からお薦めの本を教えてもらって勉強し、AirCampusでのディスカッションで理解を深めました。時間を多く費やすことでなんとかこなしたという程度で克服は出来ていないと思います。これからも学び続けることが大事だと考えています。
大前学長のオリジナルのケース・メソッド「RTOCS(Real Time Online Case Study)」はBBT大学院でしか経験することのできない非常に貴重な学びでした。1週間という限られた時間の中で必ず結論を出すという訓練を2年間継続したことは大きな財産になっています。これだけでも授業料を払う価値があったと感じるほどです。
それ以外では1年次の『問題発見思考』が一番タメになりました。企業分析・市場分析の基礎やフレームワークを徹底的に学ぶことで、社内の提出資料のレベルが一気に上がった実感がありました。また、グループワークがあることでグループでの成果の出し方というものを学べ、この経験が今の業務に活きています。
文章でのディスカッションでは、発言にFACTが求められます。様々な情報源からFACTを集め、FACTに対して議論することで理解を深めることが出来ます。情報が氾濫する社会において、どのようにFACTを得て思考し判断をしていくかという訓練をするのがBBT大学院の教育だと感じています。BBTの学びはすぐに業務に役立つのも特徴で、FACTの収集・選別を行い、アウトプットとなる資料を作成するまでの一連の業務のスピードと質が向上する経験を皆さんも得ることが出来ると思います。
仕事はBBTで学ぶことで書類仕事の質とスピードが上がり、持ち帰りの書類業務を無くすことが出来たたため、入学後に仕事量は増えたのですがこなすことが出来ました。時間配分を変えることが最も効果的という大前学長の言葉にありますが、私は夜は帰宅後にさっと寝て朝3時起きで出社前に勉強するというサイクルに変えました。眠気と疲れの無い状態で勉強すると集中でき、理解度が違いました。また、土日の片方を必ずBBTの学びに使わせて貰えるように家族と話し合い、週30~40時間の学習時間でカリキュラムを何とかこなしました。正直なところプライベートのバランスは取れておらず、家族には2年間我慢してもらったというのが実情です。
2年で卒業を目指すと、実質1年半でほとんど全ての単位を取らないと卒業研究に集中できません。受講する科目が必然的に多くなり、7科目重なった時期が2週間ぐらいありました。出張も重なるなどした結果、講義を聴くだけで精一杯という時がありました。講義は後から何度でも聴けるBBTのシステムがあったからこそ、理解度を落とさずに継続することが出来たと考えています。
家族と2年卒業を約束していたこともあり、在学中に受講するのを諦めた講義もいくつかあります。BBT大学院は卒業後も受講しなかった講義を生涯学習として受講できるのが良い点ですが、一つの科目にじっくり取り組みAirCampusでのディスカッションで学びを深めるためにも、個人的には3年での卒業を推奨します。
情報の集め方が全く変わり、FACTに基づいた市場分析や企業分析が出来るようになったことで、計画の信頼性が上がり、方針に自信を持つことが出来るようになりました。問題を議論している時でも、問題の本質と解決の方向性が見えてくるので、その場で判断することが出来るようになりました。BBT大学院の学びは考え方を学ぶことにあるので、どのような業務に対してでも役立てることが出来ると思います。
経営者の視点で物事を俯瞰することが出来るようになり、経営層に対して説得力のある適切なアウトプットを出せるようになりました。問題が発生しても問題の本質と解決の方向性が見えてくるので、その場で判断することが出来るようになり、業務のスピードと質が一気に向上したことも大きな変化です。
なにより自分の目標や意思をしっかり持ったBBT大学院の仲間と出会い、濃密な時間を共有した経験は大きな財産です。将来に渡ってかけがえのないものになると感じています。
自社にとっては全く新しい領域で商品を開発し、事業化を目指しています。BBT大学院で身につけたスキルを活かし、市場分析、競合分析、要素技術のロードマップを立案、在学中に社内提案し採用されました。製品化に向けて開発をマネジメントしつつ、成功し続けるための組織を構築したいと考えています。
BBT大学院では「脳みそに汗をかく」という感覚が味わえるぐらい考え抜くという訓練をします。多様性と独自性を兼ね備えた沢山の仲間と切磋琢磨することで、独りよがりになることを防ぎ、問題の本質を見抜く力が身に付きます。答えのない時代に生きる経営者に必要な素晴らしい経験と仲間を得ることが出来ます。苦労した分だけ成長が実感できるBBT大学院の学びに、飛び込んでみて下さい。