アメリカ留学を経てIT業界に入りました。IT業界10年目の時に、父に誘われ、2年間の修行期間を条件に飲食業界へ転身を決意しました。そして、再留学で訪れたカリフォルニアの短期大学で「ワイン評価学」の学位を収めた後、イタリアで料理人として修行をスタートし、現地でソムリエの資格も得て帰国しました。入社後料理人として新しいキャリアをスタートさせ、現在は経営業と共に料理長兼ソムリエとして活躍しています。
脱サラ後、飲食業を始める為の修行の一環として訪れたカリフォルニアでワイン学やレストラン経営学を学ぶうちに、学びの楽しさを知るようになりました。そして、将来経営者になるのであれば、一流の経営学を身に付けたいと思うようになりMBA取得のため入学を決意しました。
インターネットで受講できるMBAプログラムとして、BOND-BBT MBAプログラムか、BBT大学院かで迷っていたのですが、当初はカリフォルニアに滞在していた事もあり、英語で学ぶ環境を継続させるべく、BOND-BBT MBAプログラムの受講を決意しました。そのプログラムで「大前研一ライブ」を見て、大前学長の鋭い指摘や分析力に圧巻され、すっかり大前学長のファンになってしまいました。そして、いつか自分も同じような視点で社会や経済、経営を分析できるようになってみたいと考えるようになり、BBT大学院への転校を決意しました。
経営の根幹をなすアカウンディングでしたが、今まで学んだ事もなく苦手意識が強かったです。分からない事が多かったですが、諦めず与えられた演習を一つ一つ熟していくにつれ、全貌が徐々に理解できるようになっていきました。
当時、人材のマネジメントに苦労していた事もあり、大変励みになりました。川上先生の統計結果をもとに導き出された結論を軽快な解説とともに楽しみながら学ぶ事ができ、非常に為になりました。困った時に繰り返して観てみたくなる授業でした。
労働時間が長い飲食業にいるため、大学院に通うということは「如何に時間を捻出するか」ということが大きな課題でした。週末や夜間に特化したMBAは飲食業にとっては一番忙しい時間帯を勉強に充てる必要がある為、選択肢に入れる事が出来ませんでした。しかし、BBT大学院であれば、いつでもどこでもAirCampusにアクセスし、講義視聴やディスカッションをする事ができます。このため、平日の休みと朝出社前に時間を作り勉強に充てることができました。
勉強に費やす時間が大幅に増える事が予測できていた為、まずは単科生として、講義の単位を複数取得してから入学しました。プライベートに関しては幸運にも、妻が週末が休みであるのに対し、自分は平日が休みであり、自由時間が重ならないという環境でしたので、仕事・家族・学びのバランスは、さほど大きな問題にはなりませんでした。
リカレント教育が定着していない日本において、同僚でもあり親族でもある経営者から「なぜ今大学院で学んでいるのか?」と思われる事は少なからずありました。仕事には極力影響が出ないように選んだ学校ではありましたが、スクーリングが飲食業で一番忙しい週末に開催される事が多い為、非常に休みがとりにくい状況があり苦労しました。
飲食業は視野が狭くなりがちで、外からの情報に疎くなりがちではありますが、業界に詳しいクラスメイトや教員とのやり取りの中で、ITリテラシーも高まり、様々な分野の最新動向や知見の広がりを肌身で感じる事ができました。また、我が飲食店にも、給与計算のIT化や受発注システムの導入など、様々な分野で以前より格段に仕事の効率化を図る事ができました。優秀なクラスメイトを介した紹介による豊富な人脈ネットワークは、高い信頼を置く事ができ、今後のビジネスの広がりにも期待しています。
以前は、今一つ自分の意見に自信を持つ事が出来ておりませんでしたが、RTOCS(Real Time Online Case Study)などファクトをもとにした論議を毎週繰り返す事により、論理的に議論することができるようになりました。そして、今では自分から自信を持って発信する情報が以前より多くなりました。
まず飲食店の経営の安定化や、度重なる人材難などに対処すべく魅力ある店づくりを実施していきたいと考えます。今後、父の引退を機に社長交代をひかえておりますので、今まで実施できていなかった海外進出などの事業も展開していきたいと考えます。
大前学長はよく「人生一度きり、やりたいことは全部やれ!」と口にされます。やってみたいと思いつつ、チャレンジしないのは非常にもったいない事だと私も思います。ただ、無計画に何にでも飛びつくのは利口とは言えないと思います。大きな目標があるのなら、スケジュールを立て一つ一つ問題を解決し、少しずつでも前進していく事が大きな目標の達成に繋がるのではないかと考えます。