入学時に不安に感じていた「将来どのようにすると良いか」について、自分なりの調査分析から方向性が出せるようになれたのは大きな変化と感じています。現状を把握するにしてもその観点は多様であり、その中でもどこに注目しないといけないのか、時代の変化や他社の動きと合わせてリサーチ出来るようになりました。調査した内容を分析する能力も高まったと感じています。適切な切り口で比較し、強み弱みを発掘し、事象を整理する力がついたと思います。
学習した中で得た知識に加え、日々の情報からどのような情報を得ていけばいいのか、それによる影響はどんなものか、自分の頭で考えられるようになっています。総じて、自分の解釈を論理的に整理し持てることで、あまり他人の意見に振り回されることなく、自分の考えに基づいて行動できるようになったと思っています。
BBTでのMBA体験を経て、経営というもののの醍醐味と魅力を感じました。学びが深まっていく過程で「自ら起業してもよいのではないか?」と思えるようになりました。そして卒業時には「起業できるに違いない!やってみよう!」と自らを信じられるようになりました。
従来の私は”完璧主義”な面が強く、それを美徳とさえ考えていたところがありました。その反面、考えて答えが出せないことにぶつかるとその場で足が止まって思考停止に陥っていました。答えがないことに対しても答えを求めてしまい、身動きが取れなくなりがちで、初めてでリスクがあるテーマには挑戦できない人間でした。
しかしBBTで学ぶことでフェルミ推定や仮説思考の癖がつき「今わかっている情報だけで熟考しひとまず一歩行動に移してみる」というマインドが根付いてきたと思います。頭でっかちの完璧主義を捨てた方がPDCAをより正確に早く回せます。結果的に成果に結び付きやすくなる習慣を得られました。
未知の難しい課題に直面しても臆することなく取り組むことができるようになったことは、今後の予測できない社会を生き抜く上で重要なスキルを身につけられたということだと実感しています。
BBT大学院では積極的なディスカッションにより集合知をより高めていくことが推奨されています。一人だけの意見や考えでは独善的になったりアイデアが発展しなかったりするものですが、多様なバックグラウンドを持つクラスメイトとのディスカッションであれば、新たな視点を生み出したり組み合わせたりすることが可能になります。まさに建設的な議論はイノベーションのきっかけなのです。このような体験を在学中に重ねることによって、ディスカッションを通じて互いに前進していくことは言語を扱う人類にとって普遍的な営みではないかとさえ考えるようになりました。それからというもの愚痴や不平不満だけを述べるような集まりには気乗りしなくなり、前向きかつ真剣なディスカッションを行える場の方が圧倒的に楽しいと思うようになりました。
これまで申し上げてきた通り、ビフォーアフターで大きな変化を実感できています。問題解決やマネジメント上のフレームワークやテクニックを活用できるようになったのはもちろんですが、それ以上に視座の高まり、視野の広がり、そして自信がついたことが大きいです。ほぼ毎週、経営レイヤーのケーススタディをやりますからね。私以外でも、大勢の修了生がポジティブな変化を感じていらっしゃるのではないでしょうか。
BBTでの学びの集大成として「卒業研究」があります(卒業論文パターンもあり)。リユース業界における新しい価値創造について構想する中で、生涯をかけて取り組みたい事業に出会えたことが最大のリターンでした。戦略策定スキル、分析スキル、論理的思考、イノベーションにむけたアイディエーション… などのスキルセット(How)ももちろんですが、在り方(Being)がより強固になったことが最も大きい変化ではないかと感じています。
さらに言うと、日ごろの仕事とMBAの学びの両方に励むことによって自分自身のキャパシティの拡張も感じることができました。たとえば急な差し込みの事案などが入っても「BBTの学びとの並行期間に比べると軽い」と思えるようになりました。MBA取得自体はゴールではありませんが、一定期間自分に負荷をかけて学び抜いた、という経験は自信になっているのかもしれません。
BBTではRTOCSを始めとした多くの学びを通じて「自分の頭で考えること」を継続できました。これにより論理的思考力や問題解決力が強化されたことを実感しています。現状把握のための情報収集とロジックツリーによる思考の整理、問題提起や課題設定など、一連のアプローチを繰り返し訓練することで、しっかりと血肉化することができました。
そのため、業務においてはもちろんのこと生活全般にわたって不用意に思考が発散することが減りました。もともとアイデア出しは得意な方ですが、課題に紐づく解決案や実行プランなどを複数想定するなど、以前にも増して地に足の着いた思考プロセスを身に着けることができました。
個人的に、人間の能力やパフォーマンスは「①生まれ持ったもの(遺伝含む) ②子どもの頃の学習環境 ③大人になってからの学習姿勢」の3つで決まり、中でも最も大切なものは③だと考えています。①②は個人の自由意志でどうすることもできない世界ですが、③だけは後天的に選択し行動することができる領域であり、そこには自分の意思が存在しますので、やらされてる感や変な気持ち悪さがありません。BBTでの学びを通じてこの点を再認識できたことは非常に大きいです。
自分の事務所経営や運営団体内ではリーダーとしてふるまうことも必要ですが、「CEOは責任を取る役割」という余語先生の言葉に背を押されて、それ以外のことは得意な方に任せるということができるようになりました。今まではすべて自分が、という意識が強すぎて仕事の幅を狭めていたのではないかと思います。おかれた場所で咲くのではなく、咲く場所を適切に与えることが自分のリーダーシップのあり方と思い、周囲にもそれを理解してもらえることが増えました。
現在の仕事においても説明資料の作り方が大きく変わり、業務の中の「分析」のあり方が随所に変化しました。これまでも「伝える」ことはいろいろな場面で大切にしてきたつもりでしたが、論理的に、分析的に、説得力を持って伝えることをより強く意識し直すようになったことは実感しているところです。
そして「もう一度、自分で会社を作ろう」「これまでの自分を総動員した事業に挑戦したい」という決意を固め、行動に移すことが出来たことは、入学時には想定していなかった変化でした。