多国籍のビジネスマンとの取引を通じて、グローバル競争環境下における自身のレベルの低さを痛感し、悔しい思いしてきました。例えば、問題解決能力、グローバルチームビルディング、プレゼンテーションなど、どれをとっても私の力は及びませんでした。このままでは近い将来、ハングリー精神と能力を備えた新興国の若者たちに圧倒されてしまい生き残れないのではないかという強い危機感を覚えたので、新たな成長を求めるべくMBAの取得を決意しました。
現在の部署に異動になり「新規事業を立案せよ」というミッションに対して、私はさまざまな部署を経験したものの、自社を取り巻く環境の範囲内のことしか分かっていないことに気づきました。新規事業を考える上で、経済や世の中がどのように動いているのか全然わからない状況で、右に進むべきか、左に進むべきか、判断できないことに恐怖感を感じました。例えると「大海原に投げ落とされた感覚」に危機感を抱いたのがきっかけです。
工業高校から工業大学、インテリア、住宅、マンション、アパレル、飲食等、数社の会社で、一貫してモノづくりの建設業界に携わってきました。次のステージでは、技術・営業が分かる経営層として、もっと高く・広い視点で仕事をしたくなったためMBAの取得を目指すことにしました。
証券システムが全面ダウンしたという事態が起きたときに、お客様企業のCEOや経営幹部に事情を説明しなければなりませんでしたが、トラブルの原因は説明できても、「13時間も止まったことによってどれくらいの損失が出たのか君にわかるのか?」という質問には答えられることができなかったのです。「技術さえあれば何でもできる」、それは大きな勘違いでした。経営者視点でビジネスを思考する知見と気概をインテンシブに吸収したいと考えたため、MBA取得を考えました。
現在も経営再建中ですが、一時期、経営危機を迎え、相次ぐリストラで約半数の従業員が退職しました。自分の職場でも多くの同僚が去りました。従業員が手を抜いていたわけでなく、むしろ優秀な人材が豊富であったにも関わらずこのような結果に至った原因を心底知りたいと思うようになりました。このような経験を二度としない為にも、本質的な問題の見極めと解決ができる能力を得たいと考えた為、MBA取得を決意しました。
忙しい日々の中で10数年変わらぬ業務をしながら年数を経ていくことに対し、何かくすぶっているものを感じたのが30代後半。しかし忙しい職場でキャリアの方向性について考える余裕などありません。でもいずれ経営に携わりたいという思いが根底にあり、それにはMBAで確かな知見を持たないと昨今の業績不振や不祥事を起こす企業のようになってしまうと感じていました。つまり目先の仕事以外からも学びが必要であり、例えば客観的に見て自社の経営戦略が今の時代に合っているのかを検証することが必要だと感じました。それには論理的・構造的に考えてアウトプットする力が重要です。しかしMBAを目指すことは自分には難易度が高いと考えて、入学を決断するまでに数年かかりました。それまでの間、オープンカレッジの問題解決力トレーニングプログラムの基礎と実践を受講し、トライを重ねていくうちに何とか大学院でやっていけるかもしれないと思うようになりました。
入社後、自分に自信が無かった私は数々の資格取得をしてきました。大型自動車、牽引、車両系建設機械(整地等)運転…等10個以上取得しました。振り返った時に、日常業務に直結する資格は少なく、「業務に役立つ資格が欲しい」と考えて探したところ、MBAを見つけました。