正直今だに苦手な科目です。大前学長は常々現代の経営資源は「人、ひと、ヒト」と仰っておりますが、会社管理で人ほど難しいものはないと考えています。人の心は管理したくてできるものではないと思っているからです。組織論では過去の経験をベースにエッセンスを学ぶことができますので、一筋縄ではいかないものと考えますが学びをベースに体当たりで実践あるのみと考えております。また大学院での機会がなければ真面目に勉強してみようとも思ってもみませんでした。
専門分野であるものの、計算や数値が中心となるファイナンスや会計関連の授業は、既知であるという点でもやや退屈感はありました。しかしながら、他の学生との議論やより幅広い考え方を学ぶことで、これまでとは異なる考え方やより学びを深めることができたと思います。
「コーポレート・ファイナンス」は苦労しました。自分の今までやってきた業務と違うので、一から学ばなければならなかったためです。克服したというよりも、なんとか乗りきった感じです。ただ、重要性は理解できたので、業務上何をすべきかジャッジしていく上で、ファイナンスの視点から関係者に数字を求めるようになったことがプラスに働いた点だと思います。
組織系の科目が苦手でした。今まで小さな組織にしか属したことがなく、また役職についたこともなかったため、それまで組織について考えたことはありませんでした。同級生の中には大企業に勤めている人達も大勢いますから、その人達とディスカッションをすることにより、大きな組織の問題点や苦労等を知ることができました。
仕事柄、ファイナンスの事に接する機会があまりないのでファイナンスの知識は皆無でした。実際にファイナンスの授業をとってもわからない部分だらけで、どうしたものかと本を読み知識をつけました。しかし、クラスの方々と意見を交わす際にやはり私は1歩、2歩も後ろを歩いているなと、皆さんの投稿を見て分かります。結果、私が取った行動は、授業を何度も聞き直す事をしました。聞いて、目で見て、プリントアウトした資料に手書きでメモを入れて反復したというもので、私は私なりに理解を深めていきました。
苦手な科目は特に無かったが、しんどい科目はいくつかありました。例えば大前学長科目の毎週解を提出するRTOCSがしんどかったです。そのほかにも試験の課題が全くの予想外で非常に難しいと感じた科目がありました。ゼロベースで考えることの重要性を実感しました。
「コーポレート・ファイナンス」 でした。具体的な克服方法は、
①同級生が紹介してくださった基礎レベルのファイナンスの参考書を読んだこと (具体的には「道具としてのファイナンス」「ざっくり分かるファイナンス」等)
②同級生が提出した課題を参考に自分自身もファイナンスの問題を解いたこと
上記はファイナンスの専門家でない私にとって、「ファイナンスとは何ぞや?」という概念を理解できた点で有意義でした。そこから理解が深まったと思います。同級生同士の支え合い、切磋琢磨はありがたかったです。
特別苦手な科目はありませんでしたが、「組織行動論」と言う科目の中で初めて行ったグループワークが印象に残っています。1つのテーマに対して、デイスカッションしながらグループで課題をつくりあげていくものです。
組織行動論は好きな科目で、自分なりの思い入れがあったので、「自分は正しいのに、何で相手は理解しないのだろう?」と最初は疑問を感じていましたが、グループワークを通して私の思いあがった考え方に問題があることに気付きました。自分が普段、「自分は正しくて、相手は間違っている」といった思い込みの中で生きていることを痛感しました。
インターネット上での議論ですが、他の人がなるほどと感心するような発言をする優秀な方がたくさんいらっしゃいます。自分の考えの未熟さに気づいたり、さらに発展させたりすることができます。相手の考えをしっかり理解して、敬意を払った上で、論理的に反論することがBBT大学院のルールです。これは大きな学びでした。
Windowsが英語環境なので、Excalを使う際、一つひとつの数式がMenuのどこに該当するかを翻訳し直しながら受講するのが大変でした。日本語でも聞いたことがない専門用語で、英語なら尚更使ったことがない機能だったため、日本語のテキストとにらめっこしながらの小テスト、最終課題を提出しました。
理系であっても、やはり会計関連の科目は苦手でした。普段使っていない知識であることに加え、覚えることが多かったことから苦手意識が比較的大きかったです。ただ、みなさん苦労されているので、参考となる書籍も多く、クラスでそのような情報を共有し合って、互いに助け合ったことで克服できました。持つべきものはクラスメートですね!