ほぼ全科目を履修した理由の一つが自分の苦手な分野を明らかにする事でした。全ての科目で合格点を頂きましたが、金融、組織人事に関する科目の理解度が追い付いていない事がわかり、実務においての苦手意識と一致していた事がわかりました。
合格点では、ありましたが、苦手分野が分かった事によって、改めて学習の必要性を感じ取る事が出来ましたので、意識して学習を継続していく覚悟が出来ました。
アカウンティングやファイナンスなどの財務・会計科目は、これまでほとんど学んだことも、仕事で扱ったこともない内容でしたので、非常に苦労しました。教科書を何度も読んだこと、授業を何度も視聴したこと、ポイントをノートでまとめたことなどをベースに、理解ができないことはクラスメイトや先生方に積極的に質問することで克服しました。理解できると大変面白い科目になりました。
コーポレート・ファイナンスには若干苦戦しました。理由は、複雑な数式が沢山出てきた為です。私は超文系人間で、算数や数学からは出来るだけ遠ざかるようにしてきたので、講義の最初の部分でかなりの危機感を感じました。しかし、阿竹先生の「理論を教えるのでなく、理論の使い方を教える」という方針に助けられました。具体的には、複雑な数式の計算を、全てエクセルの関数で処理する方法を教えていただいた事です。そのため、エクセルさえ使えれば、数学が超苦手な私でも、かなり高度な財務分析を実施するスキルを身につける事が出来ました。BBT大学院の「実際に使えるスキルを身につける」という方針がまさに具現化された講義だと感じました。
マーケティングを体系的に学んだ経験はないものの、必修科目であるマーケティング概論は入学式での平久保教授の「型を学んで型を壊す」という熱い御発言により、強く惹き付けられるものを感じていました。講義中苦労した点は、「型を学ぶ」うえで必要な課題図書の読み込みと数名のメンバーで行うGW(グループワーク)の遂行でした。課題図書の読み込みを通勤電車や昼食後に計画していましたが、マーケティングの古典である、あの分厚い課題図書「マーケティング・マネジメント」を毎日持ち歩くことと他の教科と並行して読み込むことに大きな負担を感じていました。一方、GWでは、リーダーの決定から課題の設定まで遅れ、後の作業に影響する事態に至り、大いに反省する結果となりました。結局、在学中は単位を取得したものの「克服した」といえる状況に至ることは出来なかったことから、現在も現場を見学するなど学びを継続して成長を志しています。
アカウンティングは計算式の理解で「なぜ?」を幾度となく繰り返しました。 どうしても理解出来ないときはクラスメイトとのディスカッションや周囲にも聞きまわり、少しづつ理解を高めて行きました。 今でも怪しい点はありますが、最も理解が高まったのは、卒業研究で事業計画書を書き出した時です。 全ての講義が卒業研究に直結して来たなと感じた点でもありました。 卒業研究では光栄にも学長選抜にも選んで頂きましたが、事業計画書の作成途中は、講義で書き出したノートや資料を改めて何度も見直し、理解を高めて挑んだ科目でもありました。
アカウンティング、ファイナンス系が圧倒的に苦手でした。4月に学びをスタートし、ゴールデンウィークは、1日のほとんどをアカウンティングに費やし、ゼロから学び直しました。基本的な考え方から学ぶ必要があったため、テキストを1問ずつクリアし、学びを深めていきました。ゴールデンウィークのこの時間なしに、アカウンティングの単位取得はあり得なかったと思っています。
どの科目もそれぞれ個性があって楽しめましたので苦手という科目はありませんでした。ただ、春期の入学でしたので、入学して間もなくの「組織行動論」のグループワークでは顔も合わせたことのない人たちと成果を出さなければならなかったことに戸惑いました。おどおどしていても何も進まないので、馬鹿だと思われてもいい、という感覚でどんどん発言して戸惑いを克服しました。
『コーポレート・ファイナンス』は苦手で今も得意ではありません。ただし、理解が乏しくとも自ら積極的にディスカッションする事で、クラスメイトの発言からヒントを得たり、TAからアドバイスを頂いたりして乗り切る事ができました。
苦手と感じられた科目は、ファイナンスの授業でした。初めて接する考え方のものであると同時に、文系の人間であるせいか、計算式に関する苦手意識が潜在的に存在していたように感じました。「分からないものは、正直に分からない」とディスカッションのスレッドに書き込むことで、先生や他の生徒からのアドバイスや教示が受けられ、苦手科目を克服することができました。「分からないものは、教えてもらえば良い」というスタンスで授業を受けることで克服が出来るような仕組みが構築されていると確信できました。
様々な科目を受講しましたが、特段の苦手意識を持つことなく受講できたと考えています。各教授の特色はあるものの、非常にわかりやすくまた理解しやすいものが多かったからです。
成績を理解度として考えるとするならば、「ITと経営」「問題発見思考」「問題解決思考」の3科目の成績はよくありませんでした。
克服した話にはならないのですが、「ITと経営」では受け身になってしまい具体的なアウトプットをイメージできなかったこと、「問題発見思考」「問題解決思考」では課題をこなすことに追われ、実践的な力を身に着けるうえで必要な「繰り返し演習に取り組むこと」が不足してしまったことが原因であると反省しています。