銀行員であるためマネジメント会計やコーポレートファイナンスといった分野は得意であると勝手に思っていました。しかし、自分がこれまで培ってきた知識ではクラスメイトと議論するレベルまでに到達していないことが分かり愕然としました。そこからは何度も繰り返し講義映像を視聴したり教科書を読んだりしキャッチアップに努めましたね。BBTのオンデマンド学習環境だったからこそ周りに流されず、自分のペースでしっかりインプットを深めることができました。そうして何とかクリアすることができ、またファイナンスの知識を一歩前に進めることができ自信がつきました。経営者を目指すうえで財務的な意思決定スキルは必要不可欠です。その意味でも苦労して学んだ甲斐があったと思います。
BBTでは講義映像の受講を重ね指定の課題に取り組んでいきますが、自分の頭だけで考えようとしてしまうことが多く、モチベーションの維持に苦労していました。様々な工夫で乗り越えましたが、途中進捗でもよいのでもっとオンラインディスカッション上でアウトプットし、クラスメイトとの関わりを深め、フィードバックを得ることに積極的になっても良かったと思います。
これまでの人生で読書をする習慣がなかったので、教科書を読んでAirCampusに意見を投稿するという学習スタイルには慣れるまでに時間が必要でした。一度インプットしただけでは内容が理解できないことが多く、何度も読み返す必要があったからです。
ただ、学びの内容を投稿したあとにクラスメイトの投稿を読んだり意見交換をしたりすることで、理解しきれていなかったことに気づけるメリットもありました。新たな学びを得ることが毎回のように有りましたね。私は他のクラスメイトよりも比較的早くAirCampusに投稿することを心がけていたので、その分だけたくさんクラスメイトと議論でき、結果的により深い理解に至ることが多かったと振り返っています。
元々業務では原価の見積もりぐらいしか行ってきていなかったので、あまり財務の知識はありませんでした。コーポレートファイナンスをいざ始めてみると書籍がとても分厚く、講義内容は初めてのことが多かった印象です。
私の場合は講義と書籍に加え、参考書籍の「道具としてのファイナンス」を実際に解きながら進めたことで、何とか追い付けていけました。途中から積み重ねて理解してきたことが繋がりだし、数字が導出されるプロセスが楽しめるようになりました。
この経験を活かし、さらにチャレンジして「M&Aと経営」も履修しました。企業の評価や買収金額の試算も出来る様になり、自信に繋がりました。
財務会計や管理会計を学んだことも実践したこともなく、その手の話についていけるか不安でした。BBTでの学びをラストチャンスと捉えて自分を鼓舞し、また自分を追い込むために会計系の科目はできるだけ多く同タイミングで履修することにしました。集中して一気に知識と実践力を付けられるよう意識していましたね。クラスメイトとの意見交換も有用でして、同じ知識レベルで同じような疑問をもって確認しあうプロセスを通じて理解が深まりました。
私が苦手としていたのは、自身でビジネスアイデアを発案し、ビジネスプランまで膨らませるアントレプレナー的な発想です。
それを習得し自身を革新するためにBBTに入学したわけですから、アントレプレナー系の科目は最優先で受講しました。その中で最初に苦戦したのが「ビジネスアイデア演習」です。大企業の枠の中で仕事をしてきた経験しかない私は、自身の頭で事業を考えたことは皆無でしたので、ビジネスアイデアなどは思い浮かびません。浮かんだとしても「こんなネタが事業になるのか」「他の人に笑われるのではないか」と周りの視線ばかり気になって全く手が進みませんでした。
しかし自身の想いを堂々と述べるクラスメイトの姿を見たり、発想というのは”想い”だけから出発して構わないのだとわかったことから、次第に「恥ずかしい」という気持ちが無くなり、自分の「夢」を語れるようになりました。自分の殻を破る重要な第一歩になりました。
BBTに入学するまでのキャリアを通して、わたしは典型的な「技術バカ」だったと思います。どういうことかと言うと、技術の優位性や製品の性能、私の業務に近いところで言うと生産設備の能力やスペック、それらが高ければ高いほど良いし、それらの高さは企業の競争力に直結すると考えていました。一理ある面もありますが、企業の成長や競争力の向上の為にはそれらだけでは不足しており、なにより顧客の理解や支持、顧客への貢献が不可欠だという意識がありませんでした。マーケティングとは、顧客のニーズを掴み、どのような顧客母集団に対してどのようなアプローチをしていくのかを考える学問領域であり、思考方法の体系です。それまでの自分の思考プロセスには無かった新しい思考法に最初は戸惑いましたが、RTOCSや他科目での学びを通して顧客視点を意識するようになり、徐々に自分の意識と思考法を変えていくことができました。
日常業務で財務や会計は扱わないため苦手意識がかなりあり、最初は講義もチンプンカンプンでした。BBT内での学習リソースを使うことに加え、BBT外でも当該領域に明るい知人に質問するなどし、とにかくキャッチアップに励んでいました。最終的には良い成績をとることができ、苦手意識はかなり減ったと思います。わかることや出来ることが増えたことで自信がつきました。
主題の通りですが、結果的にアカウンティングの講義は非常に楽しいものになりました。毎回の講義におけるインプットの量が適切でわかりやすかったということもありますし、クラス内における発言(正確には投稿)を積極的に行い頭を整理する過程で、アカウンティングにおける理解度をしっかり高めることもできました。
一般的に、日常業務を送る中で最も学ぶ機会が少ないものの一つがアカウンティングではないかと思います。だからこそ自分なりに咀嚼して血肉化することは、自身の相対的な市場価値の高まりにもつながります。まさにMBAの醍醐味であり、有意義なことだと感じました。
なお、積極的に参加すればするほど得られるものも多いのはどの科目も同じです。予定調和ではない講師やTAの方々からのコメントをいかに引き出すか、それは常に意識して参加していました。
苦手意識を持った科目は特にありませんでしたが、学長科目で展開されるRTOCSを筆頭に、自身で考えて1つの解を導き出す学び方はやりがいがありつつも大変なものでした。特に時間の確保が厳しかったです。仕事と生活がある中で時間は限られているため、たとえばRTOCSでは調査・分析の時間、仮説・検証の時間、方向性を導き出してまとめる時間の配分調整など工夫を凝らしていました。