第三子が保育園に入るまでの半年はほぼ常に子を胸元に下げて過ごしており、また入園してからも朝夕は常に胸元に抱いていたので、慢性的な肩こりに悩まされました。また、仕事と育児の時間を減らしたくなかったので、学習時間は睡眠を減らしてねん出しましたが、子供がなかなか寝ない日など本当につらかったです。
試験期間やレポート、課題の提出などの期限、スケジュールが重なった時、仕事が忙しい時期など、時間の調整が難しい場面が何度かありました。年間、月間、週間などのスケジュールを早めに立てて取り組むようにしていても、仕事を後回しには出来ないためにディスカッションに参加する余裕がない、提出期限に間に合わせるのがやっとで内容は少々不本意、ということがあると気持ち的にも辛くなりそうなことがあり、少し心残りでもあります。
BBTでは積極的な議論を推奨しております。なぜなら、集合知(互いに意見を出し合う事で新たなアイデアが出てくる事)によって、これまで出てこなかった課題解決の視点やイノベーションに繋がるからです。私はまず可能な限り早く自分の意見を出しました。その後クラスメートの意見を読み、より良いアイデアに繋がりそうな情報を踏まえ、質問や意見を出すようにしていました。限られた時間の中、相手の意見を理解しこちらの意見を出すという過程が最も苦労したと感じています。しかし、議論を重ねることで得られる気付きがあり、卒業した今でも記憶に残っております。大変でも可能な限り議論をする姿勢を貫き良かったと感じています。
まずは仕事は時間内に必ず終わらせる事に集中しました。多少終わらなくても無理やり終わらせていました。そうして勉強時間を確保していました。時間が無いというのは「一番ダメな言い訳だ」と念じながらやっていました。
勉強時間の確保が大変でした。通勤時間が1.5時間程度かかるのですが、勿論座れることはありませんので、通勤中はスマホで授業を聞くようにしていました。しかし、最終レポートの提出が近くなると、パソコンでの作業が必要になります。運が良いことに、グリーン車がある電車を利用していましたので、パソコン作業が必要な時にはグリーン車を活用し、さらなる時間の有効活用をするという工夫もしていました。
私のようにシステムエンジニア出身者にとっては、例えば、会計やM&Aなどの分野はおそらく直接業務で経験したことがないので苦手な分野になるのではないかと思います。このような授業は、どうしても授業以外の内容を自分で学習していかないとついていけなくなると思います。このあたりが一番苦労しました。ただ、今から振り返るとこのような時こそクラスメイトと積極的にディスカッションすることで、むしろモチベーションの維持に繋がったことに気づきます。苦労している時こそ攻めていく姿勢が大事であることを振り返ります。
カリキュラムの組み方に悩みました。BBTは魅力的な講義が豊富に用意されているため、講義概要一覧を見ていると、すべての科目を取りたくなる衝動にかられます。しかし時間は有限ですから、いくつもの講義の受講を諦める必要があります。中には5年かけて全科目を受講するという強者がおりましたし、可能ならばそれをやる価値は十分にあると思いますが、私のプランではそれは不可能でした。そこで、自分がBBTに入学した目的や、最も身に着けたいことは何かという優先事項を常に意識し、取捨選択し、質を高めた学習を続けていきました。私はけっこうな頻度で目移りしてしまったため、集中力を欠く時期も多かったです。
当初、課題が仕事の重要案件と重なることが何度かありました。特に『RTOCS』は毎週の為、逃げ出したいことが何度もありました。仕事をスキップすることができない為、仕事優先に取り組まざる得ず思う様に課題をこなせない時期もありましたが、全体的な学習計画を作れる様になってからは、そういったことも少なくなりそれすらも学びなんだと感じています。
講義の終わりには、最終試験が待っています。科目の選択の仕方によって最終試験の期間が重なってしまうこともあります。自分で好きな科目を選んだ訳なので何とも言えませんが、最大4つの最終試験が重なった時はさすがに辛かった覚えがあります。苦労はしましたが全最終試験が終わるとスッキリしますし、最後は何とかなりました。
5年間かけて卒業すると決めていたので、同時並行で受講する科目は3つまでという自分ルールをきめて取り組んでいました。他のクラスメイトよりはじっくりと腰をすえて課題に取り組む時間はあったと思います。それでも講義を視て、参考図書を読んで、クラスメイトの投稿を読み込んで、価値のある発言をタイムリーに投稿することは大変で、睡眠時間は削られていきました。消化不良の科目もいくつかあってもったいないことをしたと感じています。
BBT大学院でのクイックレスポンスな議論に慣れていくにしたがって、就業時間中の仕事の処理もかなり早くなりました。具体的にはメールの返信が研ぎ澄まされていきました。訓練次第でアウトプットは早くなる一方で、じっくり時間をかけて考えないときちんとした結論にたどり着けない種類の課題もあったりと、どれくらい時間をかけて取り組むべき課題なのかという判断が難しかったです。