カリキュラムの組み方に悩みました。BBTは魅力的な講義が豊富に用意されているため、講義概要一覧を見ていると、すべての科目を取りたくなる衝動にかられます。しかし時間は有限ですから、いくつもの講義の受講を諦める必要があります。中には5年かけて全科目を受講するという強者がおりましたし、可能ならばそれをやる価値は十分にあると思いますが、私のプランではそれは不可能でした。そこで、自分がBBTに入学した目的や、最も身に着けたいことは何かという優先事項を常に意識し、取捨選択し、質を高めた学習を続けていきました。私はけっこうな頻度で目移りしてしまったため、集中力を欠く時期も多かったです。
当初、課題が仕事の重要案件と重なることが何度かありました。特に『RTOCS』は毎週の為、逃げ出したいことが何度もありました。仕事をスキップすることができない為、仕事優先に取り組まざる得ず思う様に課題をこなせない時期もありましたが、全体的な学習計画を作れる様になってからは、そういったことも少なくなりそれすらも学びなんだと感じています。
講義の終わりには、最終試験が待っています。科目の選択の仕方によって最終試験の期間が重なってしまうこともあります。自分で好きな科目を選んだ訳なので何とも言えませんが、最大4つの最終試験が重なった時はさすがに辛かった覚えがあります。苦労はしましたが全最終試験が終わるとスッキリしますし、最後は何とかなりました。
5年間かけて卒業すると決めていたので、同時並行で受講する科目は3つまでという自分ルールをきめて取り組んでいました。他のクラスメイトよりはじっくりと腰をすえて課題に取り組む時間はあったと思います。それでも講義を視て、参考図書を読んで、クラスメイトの投稿を読み込んで、価値のある発言をタイムリーに投稿することは大変で、睡眠時間は削られていきました。消化不良の科目もいくつかあってもったいないことをしたと感じています。
BBT大学院でのクイックレスポンスな議論に慣れていくにしたがって、就業時間中の仕事の処理もかなり早くなりました。具体的にはメールの返信が研ぎ澄まされていきました。訓練次第でアウトプットは早くなる一方で、じっくり時間をかけて考えないときちんとした結論にたどり着けない種類の課題もあったりと、どれくらい時間をかけて取り組むべき課題なのかという判断が難しかったです。
一番苦労したのが卒論研究です。事業計画をゼロからつくる、ということは自身も初めての取組でしたので、諸々進め方は講義等で把握していたものの、いざ取り組むとなると、たとえばその事業の妥当性だったり、とにかく検証すべき点が多くありました。
これまで書いてきた通り、長時間労働が当たり前の自社だったため、勉強時間の確保には苦労した。ただ、3年以上かけて卒業する方も多く、より多く学べる3年以上の方が返ってメリットが多いようにも考えられた。
勉強面での苦労は、RTOCSでの問題点を抽出してから課題を設定する抽象化が最初の壁と感じた。
PCの具合が悪くなったり、成果物の保存に失敗したりしたことが幾度かあって、作り直しを余儀なくされた時はショックでした。ITリテラシーの問題でもあり、効率的に使いこなせない自分にイライラし落胆しましたが、クラスメイトからは、無料で使える様々なテンプレートや作業効率化アプリを教えてもらい、とても助かりました。ITを如何に使いこなすかにより、人生が変わるほど差が出ることを痛感しました。
2年で修了することを目標に履修計画を立てていましたが、仕事で予想外なことが発生すると学びの計画が大幅に狂うことも多く、埋め合わせをするために睡眠時間を削った日々が続いたため生活の質が悪化し、日中眠たくなる時期もありました。しかし、何度も繰り返していると身体が慣れてくるため苦にならなくなりました。クラスメイトの仲間には、私よりもさらにハードな環境の中で学ぶ姿を知り、刺激をもらえたこともよかったです。人それぞれ最適なパターンが違うため、自分に合った、自分なりのやり方を見つければよいと考えます。
毎週出されるRTOCSが、一番大変でした。週末に集中して勉強していたため、平日のディスカッションには参加できず、かといってクラスメートの投稿を先に見てしまうと、自分が楽をしてしまう。そのため、最初は極力自分で調べるように努力しました。おかげで、キャッシュフローやROICツリーなど自力で作れるようになりました。海外出張した際に課題を提出するときは、ホテルでWIFIに繋がる環境を確保し、資料の容量を小さくし、確実に送付できたかまでチェックしたことは、今では良い思い出です。
対面でのディスカッションは、その場の雰囲気で適当なことを言っても特に問題なく、進むことが多いですが、Air Campus上でのディスカッションは記録に残り、他愛のない雑談もできないため、慎重に発言する内容や発言する構成などを検討することが求められます。慣れてくると、発言数の欲しさについ事実のみを述べたり、記事の紹介をして、自分の意見を述べなかったりすることがありました。そういったときには、TAやクラスメートからのツッコミがくるので、なるべく何かしらの意見を乗せて発言するようには心がけました。普段いかに無責任な発言をしていたのかよくわかるようになり、仕事において発する言葉についてに、慎重に言葉を選んで適切な発言になっているかどうか、脳内で検証できるようになりました。