BBTはインターネット上で完結する「サイバー大学院」ですから、当然、通信に問題が生じると、そこですべてがストップします。何度ネット喫茶に通ったかわかりません。オフラインでもテキストを読んだり発言の下書きなどはできますが、通信が復活すると、議論が大分先に進んでいるケースは多々ありました。特に、2018年9月の北海道地震の時は停電も伴いましたので、学校側の配慮を以てしても、遅れを取り戻すことは容易ではありませんでした。また、任意参加であるスクーリングは、私にとっては「一生会うこともすれ違うこともない方々とリアルに話せる貴重な機会」だったので、可能な限りスクーリングへは参加するようにしていました。やはり、サイバー空間では得られないプライスレスな体験ではありましたが、コストはかかりました。
初めて学ぶ科目が多く理解するのに時間を要しましたが、繰り返し講義を視聴していくことで理解が深まりました。このあたりはAirCampusならではの特権だと思います。また早朝に講義映像を見るために、元々早起きではあったのですが、更に早起きの生活になり、より健全な生活ができました。
時間が限られているので、とにかく限られた時間で最大限の成果を出すことに苦労しました。RTOCSに取り組んでもいつも情報集めに時間を取られ思考が発散しすぎる。どこで収束させるか。収束させたものの、本当にこれで良かったのか?MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)に考えていても何か抜けてないか?なんて堂々巡りでいつもギリギリまで悩んでいました。でも今となっては毎回そうやって悩みながらもアウトプットを出したことが自分の力になっていると思います。
講義によっては、各授業の課題提出スケジュールが重なってしまう時がありました。そのため課題に取り組む時間を捻出することや、自分の考えを整理することにとても苦労しました。とはいえ、こうした状況に合わせてタイムマネジメントをすることの重要性や、期限を決めて結論を導き出すということの重要性も身をもって体験できたと思います。会社の経営においても時代が刻一刻と変化していく中で、限られた情報をもとに決断していかねばならないことが無数に存在するわけですので、期日内に決断を下すことを身をもって経験することができました。次は学校ではなく、現場での実践に邁進していきたいです。
試験期間は身を削る思いで日々を過ごしました。課題内容に対してどのように自己表現するのか、どのように論理を構成するのか、こういったことを考えているうちにすぐに提出期限が迫ってきます。追い込まれるとなかなか大変な状況にはなるのですが、一方で不思議と逆境に追い込まれるほどブレークスルーの考え方ができたりするものです。そしてそういった内容ほど良い評価がつきました。逆に提出期限まで余裕があり、ささっと提出した課題ほど良い評価ではない、というのもまた事実としてありました。やはり人間たまにはトコトン考えて知恵を絞り出すということが大事なのだと感じてなりません。
卒業研究や、作成までに長時間を要するレポートがいくつかあります。それを進めるための時間配分が大変でした。これまで感覚的にタスクを処理していましたが、きちんとタスク管理を意識せざるを得なくなったのは人生初です。しかし、この経験もまた、有意義だったと思います。
出張の多い職種のため、学習環境を持ち運べるBBT大学院は非常に好都合でした。出張の移動中などはかえっていい勉強の時間となりました。苦労と思うようなことはあまり思いつきませんが、敢えて言うならとにかくすごい量のクラスメートの発言についていけるだけのスピードが自分には不足していたという点です。
入学当初、自分以外の周りの同級生は、皆さん優秀で知識も豊富で、レベル差というか実力差みたいなものを感じて、委縮していました。しかし、周りの人と比較してもキリがないと考え、気にしないように心がけました。昔の自分と比較して、少しでも成長したと実感できる事があれば、それが1番だと思うようになってから、少し気持ちが切り替えられるようになりました。
もっと同期との意見交換、情報共有、支援やプライベート交流に時間を割ければよかったと思います。苦労というか同期との交流にあまり時間を割くことができなかったことが悔やまれます。また、あえて言えば、どうしても複数の必修科目を履修しているため、試験期間等が近接し、十分な対応時間がとれなかった時期がありました。ある程度予測はしていましたが、試験期間に2~3週間連続してかかりきりに近い状態になったのは正直きつかったです。
私が入学を決めたのは出願締切間近で、合格すると直ぐに授業が始まってしまいました。そのため、AirCampusの使い方もよく分からないまま授業を受け、ディスカッションテーマや発言期間を見落とし、全くディスカッションに加われず発言しないまま終ってしまったこともありました。しかし、AirCampusを使っているうちに徐々に慣れていき、それからはとくに苦労はなく、非常に良くできているシステムだと思うようになりました。