学長科目の課題となっているRTOCSを毎週こなす事で、資料を読み取る力が確実に強まったと感じています。特に有価証券報告書を繰り返し読み込む事で膨大な資料であっても要点を抑えて読み込む事が出来るようになったと思います。
FACTとして1次情報を使う事を繰り返し意識する事で、情報を選別する力が身に着いたと感じます。憶測に基づく報道を選別して行く事で、判断に必要な情報、利用出来ない情報を見分ける力が養われたと思います。
やはり、大前学長の経営戦略やイノベーション科目と、問題発見・問題解決の科目です。大前学長の講義は、特にRTOCSが総合的な実践力をつけるために大きな効果があったと思います。卒業後も、常に「自分だったらどうするか」を考えるクセがつきました。問題発見・問題解決はそれぞれ様々なフレームワークをつかいながら、筋道を立てて論理的に問題を解決していく方法を体系的に学ぶことができました。
PSA、問題解決思考です。理由は、極めて実戦的な講義であったからです。PSAは、マーケティングリサーチから本質的問題解決の発見、そして解決策の策定という一連のプロセスを、自分一人で考えぬく事が求められます。US12では、携帯電話会社の経営改善が最終課題でした。私がマーケティングリサーチにより得たデータを元に導き出した結論は、「通信料金が安いスマホの市場投入」でした。その半年後、各携帯電話会社が安価なスマホの料金プランを相次いで発表しました。私が導き出した結論は、携帯電話会社各社の打ち手と同じだったのです。そのニュースに触れた時、私はPSAの威力を感じると同時に、自分自身が極めて実践的なスキルを身につけた事を深く実感しました。
最も影響を受けた講座の一つは「企業変革」です。自律性が欠如した組織に属する私にとって、組織を変革し成長させることは、入学に際し最も必要としたスキルの一つでした。担当の宇田教授は、郵政民営化における経営戦略や現場の改革で非常に重要な役割を担った方です。私は、そこで実践された内部統制の変革プログラムの策定・実行やリーダーシップという経営に携わる者にとって必要なリスクを把握し、対処する術を学びました。なお、本講座にはその奥深さを感じたことから、1年次に単位を取得したものの、3年次に敢えて再履修を申告し、議論に参加しています。学びの集大成である卒業研究では、強固な既得権益を有する業界の変革をテーマに取り組みましたが、担当の深尾、炭谷両教授から本質的問題から「逃げている」「真因ではない」と指摘される等未熟さを痛感させられました。しかし、この時受けた熱い指導は、今の仕事に活きています。
大前学長から毎週繰り出される課題に対し、クラス全員でFACTをベースに分析し、ディスカッションしながら答えを出して行きます。 毎週違うお題で行うことから同じ思考回路では答えが出てきません。 違う視点・違う思考回路で日々挑まなければならない事からストレスにも感じたことがありましたが、流石に2年も繰り返すトレーニングで考え方の柱は出来上がっておました。そしてストレスであった講義が毎週の楽しみに感じられるようになっていました。 今ではRTOCS(Real Time Online Case Study)でトレーニングした考え方が基本となっています。
『イノベーション』の授業は、とても楽しく、モノの見方を様々な角度から見られるようになれた最高の授業だったと思います。
モノの見方を変えるだけで、様々なアイデアが浮かんできて、それは新たなビジネスアイデアにまで発展する可能性を感じました。ほんの小さな見え方の違いが、大きな違いを生み出せる、誰もが受講して大きな成長を得られる授業だったと思います。
「日本の国家戦略と税制」です。科目の名前はかたい印象ですが、毎回講義が終わったあとは「よし、やるぞ!」という気持ちになる科目です。激変する世界の中で、今後日本がどのような道を進むべきか、個人では何をするべきかを考えることができ、大前学長の科目と並んで、世界を広げ、自分の将来ビジョンを変えてくれました。
『マーケティング概論』は直ぐに実践できる内容だと感じました。業種は異なりますが、マーケティングプロセスやマーケティング・ミックス等のフレームワークは共通なので、直ぐに実践に取り入れる事ができました。もちろん、実務では個別のアレンジやチューニングで応用も必要になってきますが、学んだ基礎部分は共通言語になると実感しています。
私の場合には、まずは、大前学長の「イノベーション」の講座でした。そこでは、イノベーションに欠かせない論理思考能力だけではなく、メンタルマインドも網羅されていて、現在の日本の企業、及び日本人が最も学ぶべき内容のものであると痛感致しました。次には、組織人事ライブでの、高橋俊介教授、川上真史教授の組織関係論に於ける人的側面の重要性に関する様々な講義が、これからの組織の人材戦略に関するヒントや気づきが満載でした。
新資本論、経営戦略論、イノベーション、現代の経営戦略等、大前研一氏の講義で毎週経済、ビジネスや政治にまつわるニュースと解説を視聴したことと、リアルタイムオンラインケーススタディ(RTOCS)で実際に自分で課題に取り組んだことが幅広い知識の習得に役立ち、更にMBAマインドの演習になりました。いかに自分の知識が偏っているかが実感できましたし、思考力の訓練にもなりました。