問題解決思考の講義が役に立ちました。マジカルナンバー3やファクトベースという考え方は、今でも目的達成に向けた資料作成などに活かしています。事実に基づいた本質的な問題の把握、具体的で実行可能な解決策立案のための力は間違いなくついたと思います。
「問題発見(解決)思考」と「イノベーション」です。常にファクトに基づいて結論を推論する手法を身に付けられましたし、限界を感じた時にもそれをどう乗り越えるかという思考手法を手に入れる事が出来た事がその理由です。この2つを手にいれたことにより、会社に寄りかからずともいざという時には起業も厭わずに生きてゆける自信を手にすることが出来たと考えています。
最も魅力的な講義の一つとして、週1回大前学長からテーマが出題される、BBT大学院オリジナルのケース・メソッド「RTOCS(Real Time Online Case Study)」を挙げます。現在進行形の事例が取り上げられるRTOCSでは、自分たちで集めた生の情報を基にグループディスカッションを行います。時にはディスカッションの最中に課題を取り巻く環境が大きく進展することもあるほど臨場感たっぷりの中で経営者の視点に立った解決策を提案する経験は、実社会において問題を解決する力を養ってくれる最高の授業であると思います。
一番を選ぶのは難しいのですが、最も実践に役立っているのは、グローバリゼーション専攻2年目に受講した「Communication Skills for the Global Marketplace」です。受講後に中国企業と英語で電話会議をする機会があり、学んだことを実践したところ、会議相手ともコミュニケーションが円滑にでき、お客様にも喜んでいただくことができました。ここで学んだことは日本の会議でも役立っています。
RTOCSは、2年間で91回ありましたが、全ての回で結論を出し、考える訓練をすることができました。
また、パワーポイント資料を作成することで、資料作成能力や論理的思考能力も高めることができたと感じます。
この科目で重要なのは、現存する企業を分析することです。つまり、つい数分前に発表されたニュースでさえ、そのファクトとなるのです。そこに面白さを感じました。ファクトをもって、企業を分析することで本質的な問題を洗い出して初めて、その解決の方向性を見出し、解決策を立案できるというものです。
本質的な問題点を洗い出すという意識を自分に根付かせることができたことは非常に有用であったと考えます。
大前学長が担当する科目で取り組む「RTOCS(Real Time Online Case Study)」と、解決の手法や考え方を学んだ「問題解決思考」です。毎週、一週間で自分なりの結論を出し続ける訓練は、会社での仕事にも役立ちます。まったく知らなかった業界や会社でも、関連情報を集め、自分なりの仮説をつくり、それを検証する、というサイクルを2年間続けてきました。その結果、どんな業界の仕事でもできるという自信を得られました。
裏返しになりますが、問題発見、問題解決、の授業はためになったと思います。普段、これらの能力が足りないと自覚すること自体がほとんど無いので、自分の弱点がOSレベルでわかった感じです。
多くの科目がタメになったので一番というのは難しいですが、「問題発見思考」「問題解決思考」は非常に実践的な講義でした。本質的問題をいかに発見し、解決策を立案し実行していくかという問題解決の流れは会社での報告者作成時などさまざまな場面で参考にしてきました。
在籍中は「企業再生論」で企業診断の方法を学び、大前学長の担当科目で行うオリジナルのケース・メソッド「RTOCS(Real Time Online Case Study)」への取り組みや企業調査をするときに大変役に立ちました。今でも新規顧客訪問時には有価証券報告書などから学んだ分析をやっています。
ただ、卒業して3年経った今思うのは、やはり大前学長の「新資本論」などの経済、経営の考え方を学べたのが大きいと感じています。選挙などで候補者のマニフェストなど見るときも本質的に重要なことを言ってるか否かを自分で考えるようになったり、ニュースで新しい政策が出てもこれは本質的か否かを考えるようになれたからです。また、それらをもっと考えるようになるために、哲学や科学、議論の仕組みなどにも興味が湧き、生涯学習を実践しています。
「現代の経営戦略」や「問題発見思考」をはじめ、どの科目もタメになりましたが、強いて一つ挙げるとすれば大前研一学長の「イノベーション」の科目です。答えの無い現代社会で生き抜くための、右脳を生かした全体的な思考能力や、新しいものを発想していく能力などを学ぶことが出来たと実感しております。