自分の意見を持ち、他人と議論をしながらより良い結論に導く方法と、自分なりの結論を出して活動をすることができるようになったことが最大の変化だと思います。議論の中で、敢えて反対意見を述べて論を深める「devil’s advocate」といった手法や、factベースで考える方法は非常に効果的な方法で、実践的なやり方を身につけることができたと考えています。
以前は物事を考えるときは、何が一番効率的かということを主に考えていましたが、今持っている情報が何か、本質的な意味は何かを論理的に解釈し、最後にどの選択が一番自分らしいかを考えて判断をする余裕が生まれました。
スキマ時間を徹底的に有効活用せざるを得なかったため、通勤の時間や外回りの電車の中でも常に講義を受講したり、テキストを読みました。BBT大学院での一番大きな収穫は時間管理術だと実感しています。時間に追われることで時間を活かそうと工夫し、改めて時間の大切さを痛感しました。時間こそが、どんな地位も年齢も国籍も性別も関係なく、一人ひとりに平等に与えられたものです。その24時間をどう活かし切ったか、どう生き切ったかが、その後の人生を大きく変えていくと感じました。
異常体験ともいえるほど、徹底的に時間に追われる生活を過ごしたことで、時間を有効に使うことが、いかに自分の能力の向上に役立つのかということを実感しました。これにより、自らの人生を無駄にしないためにも、時間を有効に使わなければならないと心掛けるようになっただけでも、大学院に入った意味があったといえます。そして、2年間で卒業できたことは、自分がこれだけ頑張れるんだという自信につながり、仕事でもプライベートでも、あらゆることに積極的にチャレンジするようになりました。入学前と比べると、自分の人生が楽しくとても前向きになった気がします。また、BBT大学院で苦楽を共にした仲間ができたことは大きな財産といえます。ほとんどの人が、卒業後すぐに別の学びを開始します。生涯学び続けることを実践している仲間たちからは、卒業後も日々、良い刺激を受けています。
BBT大学院のMBAカリキュラムは、経済や経営の視点だけでなく、技術・国際関係・政治・歴史・文化等の幅広い視点から、加速して変化していく「世界」を理解することを求められます。このため、自身の入学前の「国内経済・自身の属する業種中心の狭い考え方・視野」から、「グローバル経済・他業種への理解のみならず、上述した国際関係・政治・歴史・文化等の幅広い視点」から、問題を捉えるようになりました。特に、日本の危機的なプライマリーバランスへの対応・対策には、国民の一人として看過できないものと問題意識を持つまでになりました。
入学前は無意識に自分の責任範囲を限定し、限定された視点の中で、限定された知識・経験の中で物事を思考・判断していました。BBT大学院で経営者の視点で物事を俯瞰して見る習慣がつき、市場や競合の状況と今後予測される変化、その中で自社がどの様な戦略を持つべきで、自部門と自分がどの様な行動をすべきかという視点で考える事ができる様になりました。
BBT大学院入学前は、日本の情勢ばかりに捕らわれていてグローバル化の時代であるのに世界全体で何が起きているのか把握していませんでした。BBTでの学びにより、現在起きている現象は世界とどの様に結びついて起こっているか理解できるようになったことは自身の大きな変化でした。
テクニカルな知識や情報も多くの学びがありましたが、大きな変化としては、考え方の変化が大きく、自分の習慣にも影響を及ぼしていると思います。 ビジネスにおいては、できるだけ自分の思い込みを排除して、事実から論理的に考えることを重視できるようになったと思います。
また、生涯を通して自分の成長を追い求め、学び続けるというライフタイム・エンパワーメントのスタンスも自分にとってとても重要な影響をもたらしていると思います。 それと粘り強さも身についたのではないかと感じます。最初は自分でもそこまでできる訳がないと感じていた課題を、極限まで追い込まれた状態で、そこからあともう少し進む勇気、粘り強さで乗り越える経験は、実際の仕事の中でもそうそう出来る経験ではなく、とても自信につながった気がしています。
BBT大学院での学びによって、経営の素晴らしさや事業を行うことの素晴らしさを学びました。入学前には考えもしなかったことですが、将来的には自らも起業して社会に役に立つ事業を持ちたいと素直に考えるようになりました。
これまでの人生では、国際情勢や政治経済のニュース含め、自身の興味やビジネスに関係しないニュースは聞き流しており、あまり関心を持っていませんでした。自身の視野は狭いままで、よってそこから生みだされる発想も小さいものでしかなかったと思います。
普段関心のない事柄に対して、自分の頭で考えること、そしてその考えを発信するのはとても難しいことです。事実に基づく内容でなければ説得力は得られないし、事実だけを述べていては新しいことを生み出すことはできません。
毎週の大前ライブで取り上げられるニュースを含めて何事にも興味を持ち、興味を持ったことは情報を収集し、その背景にあるものや社会への影響を自分の頭で考える癖をつけました。考えたことを発信するとクラスメイトから新たな意見を頂けるので、さらに深く考えることができました。
大学院を通じて、一生涯考え続ける大切さを理解できたと思います。