予てより経営者を目指したいとの気持ちがあり、30代でMBAを取得しようと思っていました。一方で、業務多忙の中でなかなか踏ん切りがつかず、しっかりと学ぶ機会を作れないまま30代を過ごしていました。またそのタイミングで人事部門に配属され、コーポレート機能の奥深さを前になかなか価値提供できていない自分にもどかしさを感じていました。
そのような折にBBT大学院で学んでいるチームリーダーや先輩と出会い、案件を進めるうえでの思考の深さや視座の高さを実感する機会が多くなりました。これに触発され、自分も一歩を踏み出しビジネスパーソンとしてのクオリティや付加価値を高めたい、MBAを取得したいという思いに立ち返ることができ、BBT大学院に挑戦することを決めました。
MBAを取得したいというより、現状を変えたかったことが理由でした。ご存知の通り、写真関連の競合が倒れていく中で富士フイルムは業態を大きく変えていきました。その再編の過程で私はメディカル関連機器分野へ異動しましたが、大きな変化にさらされることで、これまで通りの決められたやり方だけでは業績を出し続けられないと危機感を覚えるようになりました。
その問題意識にもとづき、「構想力」を身につけ自らビジョンを掲げられるようになること、組織を引っ張っていく強力な「リーダーシップ」を身につけることを目的にBBT大学院MBAプログラムを志しました。すでにYouTubeなど幾つかのメディアにおいて大前学長の知見に触れており、自然とBBTを志していたと思います。また、MBAでの学びを通じて多くの刺激を得ることでサラリーマン以外の道も模索できたら、という期待もありました。
エンジニアとしては平凡な自分でも、何か違うスキルを身につけることで存在価値を高めることができるのではないかと考えました。ちょうど業務でマーケティングを担当することになり独学で学び始めたのが、MBAを意識したきっかけです。また、独学で実践したマーケティング活動は失敗に終わったのですが、工夫しだいで会社の利益に貢献できる点は非常にやりがいがある領域だと気づくことができました。このように実務を通じて興味が湧いた分野に対し、リカレント学習を行うことでさらに自分の価値向上を実現できると考え、MBA取得することを決めました。
20代の時にMBAの取得について興味を持った時期がありました。それは前職で新規事業の立ち上げを行っているタイミングでした。理由は、成功の条件を知りたかったからです。時がたち、今の会社での北米赴任中に多くの日本人MBA留学生と友人になりました。皆そろってとても良い学びであり長く使える知識であると語られており、話を聞く中で憧れを持つようになりました。
自社の新規事業に関わるようになってから、あらためて自ら今後の行方を考え出す必要がでてきました。今の自分ではスキル不足だと強く感じていた折、ちょうどタイミング良くBBT大学院のMBAの存在を知り、短期間の検討ののち入学を決めました。
自社(メーカー)の中でITを活用した社内業務の改革を進めるだけでなく、IT/デジタルを活用して「売り」を作る事業を自ら起こし展開したいと考えていました。またサービスを企画・開発して販売すればよいという発想ではなく、それを使って顧客が仕事を増やす、儲けにつながる確度を高めることが重要だと考えていました。そのために、ビジネスの仕組みや業界構造などを頭と体で理解し、企画構想力を高め、利害関係者を説得する力をつけ、そして企業経営に関する広範な実践スキルを身につけることが必要でした。IT畑出身の私にとってそれら全てを体得するとしても膨大な時間と場数を踏まないといけないですし、単発の研修や独学には限界があります。そこで効率的かつ網羅的に進めていくために、MBA取得のプロセスを選択しました。
私は20代で大都市圏にて就職し仕事をしていましたが、自身のルーツである西日本から離れていることに不安を感じUターンしました(実際はJターン)。地方で働くことにようやく慣れ、自身がやりたいことは一通りやったから落ち着こうと考え始めたとき、ふと25歳~65歳の社会人人生において、40代前半の自分はまだ折り返し地点にすら到達していないことに気づき衝撃を受けました。
もう一花咲かせたいけれども、しかし自身が何をやりたいのか、何ができるのかがよくわかりません。周囲のシニアエンジニアが定年退職していく姿を見てもパッとせず、従来のエンジニアの延長にワクワク感は感じられませんでした。そういう中でエンジニアという枠から外に踏み出し、より大きく、より広く、より社会に貢献できる人材になりたいと思い、自身のスキルアップの手段としてMBAコースの受講を決めました。
私が勤める企業は国内市場ではトップシェアを誇ります。しかし世界の市場での存在感は徐々に低下しています。国内でのシェアも海外の競合企業に浸食されている状況です。海外競合が超大規模な設備投資やM&Aで巨大化する中、私が定年の歳を迎えるまでに当社は存続できているのか考えるようになり、漠然とキャリアに不安を持つようになりました。たとえば転職したり起業したりして新たなキャリアを切り拓く選択肢もあるかと思いますが、幅広いビジネススキルや意思決定スキルに自信がないままそのような道を歩んだとしても、後ろめたさや後悔が付きまとってしまうのではないかとも感じていました。
知識は、書籍、ニュース、各種メディアなどを通じて独学することは出来ます。しかし、それらの知識を統合して結論と方向性を見出す実践的なトレーニングは独学では難しいと考え、そのトレーニングの場としてMBA取得を目指しました。
コロナ渦で、おそらくどの医療機関も前例のない事態に遭遇し、様々な事業上の決断を強いられたものと思います。私自身もそうでした。答えのない困難な状況下を突破するために事業/経営観点での問題解決スキルを高めたいと思うようになり、MBA取得の検討を始めました。
前職のベンチャーでは上場後に執行役員にまでなりましたが、何らかの学びをしていたわけではなく、常に自分の勘で「こうするべきだ」と考えて眼の前の一つ一つの課題解決に取り組んでおりました。そしてヘッドハンティングによって今の会社の社長になるにあたっても「経営とは?経営者とは?」について学ぶ機会はありませんでした。一度体系的にマネジメントを学ぶことで、自分なりの経営観を養いたい、そう考えるようになったのです。
R&Dでも事業性を強く意識した研究テーマや差別化KPIを求められるようになり、開発した技術でどのように価値提供できるかを考える機会が増えていました。そうした中で、技術を世に出すためには「事業」が重要だと考えるようになり、次第にビジネスモデルや事業環境分析、企業経営など新しい分野に興味関心を持ち始めました。結果、事業創生や顧客開拓の部門へのキャリア転換を図ると同時に、独学やOJTではなく体系的にビジネスを学びたいという意識が強くなりました。学びを通じた自身の市場価値の向上にもつながると考え、MBA取得の検討を始めました。