BBT大学院への入学当初は、外資系のIT企業に在籍していました。当時、特に外資系では即戦力と結果が求められる環境でした。その中で、日々の業務をこなす一方、将来に対する漠然とした不安を感じていました。今から振り返ればおそらく、あまり外の世界を知らなかったことによる不安だったのだろうと思います。そのため、自分がいる環境の外に出、今後のキャリアを考えて体系的に経営を学ぼうと思いMBAの取得を検討するようになりました。
就職して10年位経った頃(35歳頃)に「このまま、会社の仕事をしているだけで良いのか?その先に何があるのか?」と疑問に思えてきました。そこで、専門分野のスキルを高めようと母校の研究員になったりしていましたが、学校での研究内容と会社の仕事内容にだいぶ開きがあり、また、私の努力不足もあり1年で挫折してしまいました。 その後も何かスキルを高める希望は捨てずに色々調べておりましたところ、MBAであれば、仕事そのものを材料にして、研究や勉強ができるのではないかということに気づきました。
MBAの取得を考え始めたのは30代中頃にまで遡ります。当時は、今振り返れば日本経済のピークだった時期です。しかし、その絶頂に対して私は疑問をもっていました。当時の日本と企業は、どのようなビジョンや戦略をもって次の10年、20年先へ航海するか考えていませんでした。その状況を目の当たりにし、将来の利益を先食いする政治(国債の発行増加が始まった)や経営(教育など人材育成費用を減らしても利益確保に走る)に疑問をもち、あるべき経営の姿をキチンと学習し人に説く必要を感じたものです。それを、MBAの学位を得る勉強をすることで得られると考えていました。 特に、BBT大学院では既存のMBAコースとは違い、古びた経済理論やケーススタディではなく、実際に経営の最前線で実務を行い大きな成果を上げてきた教授陣や、現在進行中の経営課題を扱うことで最適解を導き出す力を身につけられるRTOCSがあることが大きな魅力でした。また、起業を含めた修了研究などその後に役立つ学びが得られたことから、自分の選択は間違っていなかったと確信しています。
入学した頃は中国の工場へ総責任者として立上げに行き、ちょうど2年経過した頃でした。経営全般を任されたのは初めてだったのですが、更に自己を成長させ、中国の工場及びグループ全体を発展させるために、より自分を成長させることに興味を持っていた時にBBT大学院のことを知り、MBA取得に関心をもちました。