ACというは24時間いつでも仲間とつながるプラットフォームであると考えます。とはいえ、画面上での会話になるので、自由に話す、議論するなど、実際にFace to Faceでしか伝わらないニュアンスなどもあります。それらが出来ないことによって、なかなか先に進めづらい場面も多々あったと記憶しています。Skypeなどで自由に話せるようなシステム構築も入れていって頂けるとありがたいと思います。
学習時間の捻出にはやはり苦労しました。学習時間は、月曜日から金曜日までは毎日3時間、週末土日に5時間ずつという風に、週25時間位でした。講義毎にディスカッションでの最低発言回数が決まっているので、自分の回答をまとめるまでの情報収集に、かなりの時間を費やしました。家にいる時間だけでは足りないので、仕事の移動時間に車や電車の中で、タブレット端末にダウンロードした講義を聞いたりすることもして、時間を捻出しました。
仕事・家庭・学習のバランスはなんとか保つことができたのですが、入学年の7月末に不摂生がたたり通風を発症してしまいました。そこから短期的に急激なダイエットを実行したのですが、目まぐるしい毎日の中、空腹という要素が重なった時が本当に辛かったです。
講義の視聴、クラスメートとのディスカッション、課題レポートの作成など、BBT大学院での学びはハードで時間がかかります。今までと変わらない生活リズムで生み出せる時間では圧倒的に足りません。何かを得るためには何かを捨てなければならない。覚悟していましたが、卒業するまでずっとタイムマネジメントに苦労しました。それでも無事卒業できたのは、妻や子ども、親の支えがあったからです。感謝しています。
私が所属する会計事務所は5月が一番の繁忙期です。この時期、必修科目の『現代の経営戦略』と『イノベーション』がありました。毎週提出する課題と各科目で複数の課題の提出が求められ、それをこなす時間がありませんでした。一部の課題は未提出になりましたが、なんとか単位は取得できました。
在学途中まで実はディスカッション自体が大変恐怖でした。理由は私が自分の意見に反論・否定されるのが怖いという典型的な日本人気質だったからです。この気質を変えるきっかけとなったのが、1年次必修科目であった後先生の『組織と経営』でした。期間内にある一定数のディスカッションへの参加が求められ、しかも発言の質を評価されるという厳しい科目でしたが、最も印象に残っているのが講義の始め頃に後先生がおっしゃった「ディスカッションに参加しないのはいないのと同じ」というお言葉でした。それ以後は「とにかくまずは量をこなしてディスカッションに慣れよう」「ディスカッションの流れを確認して発言してみよう」と考えられるようになり、とにかく発言するように心掛けたところ、卒業年度にはどんな意見をクラスメートから頂戴しても怖れないようになりました。
基本飲み会等会社の付き合いは極力参加しないようにしていました。時間が勿体ないこともあり、そもそも参加が必要なのかを考えるようになったのもいいきっかけになったと考えます。また、勉強時間を捻出するために私の場合は朝の時間を活用していましたが、この生活リズムを作る、体を慣らすことにも時間がかかりました。
学長科目はもちろんのこと、その他複数の科目の講義も計画的にこなさなくてはなりませんが、計画が遅れた場合、リカバリするための時間的ゆとりも乏しく、一度崩れたスキーム、流れを元に戻すのは大変困難です。このため、計画は守れるレベルで無理しないでしっかりと立て、一度立てた以上は確実に守ることが何よりも重要です。計画をしっかりと守り、最終試験までを乗り切るためには睡眠時間をいかに確保して頭をクリアにするかには非常に悩まされた。また睡眠時間を確保することで疲労を蓄積させず、体調を維持管理するためには食生活や勤務時間の使い方の工夫も重要で、そこにも大変悩まされました。
在学中は子供の誕生や2回の転職、1回の海外移住など、大きな決断が何度かあり、在籍期間最長の5年間での卒業となりました。2年~3年で卒業していく同期をお祝いし、新たなBBTの仲間との出会いもあるものの、ふとした瞬間に一人置かれた孤独な学びに投げ出してしまおうと思ったのは、一度や二度ではありませんでした。しかし、この孤独を支えてくれた同期のクラスメートやオフラインでの会議(という名の飲み会)に何度救われた事か。在学中に出会った苦楽を共にしたかけがえのない仲間に出会えたことに今では感謝しております。
履修する科目の選択が最も決断力を求められる機会でした。私は2年で修了することを考えていたので、2年間という限られた期間内で、更に1年間で決められている最大履修単位数の制約下で、どの科目をいつ履修するか、ということを決めることが大変でした。在学中にできるだけ魅力的に感じる多くの科目を履修したい、しかしながら自己の業務との兼ね合いや複数科目の重複を考えると気力と体力の限界もあったためです。それはクラスメートにとっても同じ共通課題であったと感じており、履修登録の時期になると、お互いに何を受講するかは良く話題となっていました。