普段の実務と全く無縁の『コーポレート・ファイナンス』を受講した最初の段階は非常に苦労しました。たくさんの専門用語と計算式を理解するのは大変でした。ただ、AirCampusを通じ、当該科目を得意とする同期との議論、そして、教授及びTAからの丁寧な指導により、何とか乗り越えることができました。
現代の経営戦略はボリュームが多く、様々な視点のテーマで議論する為、議論に参加できなかったり、自分の考えがまとまらないことがあり、苦慮しました。自分が出来る範囲で何とか食らい付き、最後まであきらめずに取り組んだ結果、及第点を頂いたと思います。
仕事上で、実務として子会社経営管理、事業投資、事業会社の立ち上げなど広範な業務に携わってきたこともあり、どの科目も苦にはならず、実務で学んできたことが体系的に整理されていく感覚があり、都度知的好奇心を駆り立てられました。ただ、本質的な問題を捉え、課題を設定していく、体系立てられた『問題解決思考』は初めての取り組みで、最初は取っつきにくい印象がありましたが、自分なりに整理しながらクラスメイトとの議論を重ねることで、理解を深めることができたのではないかと思います。
克服した、という表現は当てはまらないかもしれません。私は技術1本でやってきた人間なのでマーケティングは苦手だと感じてはいましたが、ゼロからの出発だったので逆にいつも楽しさを感じながら学習できました。このマーケティング科目の他にもいくつか苦手だと感じる科目はありましたが、そのいずれもが結局楽しいのです。つらいと思ったことはありません。常に楽しいからこそしっかり学習できました。
BBT大学院の目玉科目の1つである『問題発見思考』と『問題解決思考』が、振り返ると一番苦労した科目になります。本質的な問題をあぶり出し、実際に解決するまでのスキルをマッキンゼー出身の教授と学ぶのですが、実際に自分が手を付けるとなると意外なほど本質的問題をあぶりだせていないことに気が付きました。
分かった気になっていること、簡単だと思っておろそかにしていること等が本質を遠ざけている為、何度も何度も基本に立ち返って「何故?」を繰り替えすことが重要だと学びました。
知らず知らずのうちに自分の思考の癖が固まっていることを教えてくれる、BBT大学院での目玉科目の一つだと思います。
大前学長が担当する科目です。勉強の内容自体はなんとかなりましたが、オンラインテストが苦手でした。2時間という時間制限内で、レポートを提出することは想像以上に難しかったです。特に私にとって日本語は外国語ですから、書くだけで精いっぱいで、見直す余裕がほとんどありませんでした。それを克服するためには、事前にもっと情報を収集し、テストの模擬練習を行い、しっかり準備しないといけないと思います。テスト中に、情報を集めつつレポートを作成するのでは、間に合いません。
「コーポレート・ファイナンス」と「アカウンティング」です。とにかく課題をこなすこと、最後までやりきることを心がけました。そのために、わからないことはTA(Teaching Assistant)にど素人であることを前置きしてから質問して理解を深めようと努めました。幸運にも、クラスメートの中にプロフェッショナルが数名いたのでいろいろと教えてもらいました。
財務系の科目は、何度も繰り返し講義を視聴し教科書を何度も読み返す日々でした。特に概念的な部分の理解に手間取り、最初は授業についていけませんでした。しかし、同級生との議論や質問の投げかけによって理解を深める事ができました。また、自社の財務担当の友人に教えて貰ったりして何とか克服しました。
学長科目の一課題でありますが、いつも楽しみながらも、毎週毎週産みの苦しみを味わったのはRTOCS(Real Time Online Case Study)です。圧倒的なクラスメートの投稿に追いついていくだけで精一杯でした。入学当初は、学長案に近いものを答えなければならないと考えていました。しかし、「もしあなたがXXXの社長なら」と、お題である企業経営者であればどうするか?という視点で考えるべきと途中で考えを改めました。クラスメートの圧倒的な投稿に対抗することは敢えてせず、優秀な経営企画がたくさんの情報を上げてきてくれていると考え、自分のオリジナルの戦略を考えるようにしました。結論の提出は、いつも早い方ではありませんでしたが、日曜日の大前ライブの直後には必ず振り返りを一番に投稿するよう努めました。
大量の動画を見る必要があり、視聴時間の管理が大変でした。また頻繁に提出物があり、1回当りのボリュームも多かったので、
その対応にも労力を費やしました。
また成果物についても再三「掘り下げが低い」との指摘があり、自分の甘さを痛感させられました。