私は事業部門の経験がないこともあって、いずれの科目も苦手と言いますか馴染みのない分野でした。中でも一番苦手意識を感じて苦労した科目は「コーポレート・ファイナンス」でした。普段の仕事や生活で全く経験してこなかった分野であり、講義を視聴してもテキストを読んでも、他の科目と違って頭に入りにくい状態でした。 そのような状態を克服するために役立ったのは、BBT大学院の特徴のひとつである遠隔教育システムでした。BBT大学院の講義映像はオンデマンド方式であることから、繰り返し講義を視聴することができます。コーポレート・ファイナンスではこの機能を活用して、理解しにくい部分は繰り返し何回も視聴しました。その結果、苦労はしながらも確実に理解を進めていくことができました。
『組織行動論』や『企業のガバナンスと倫理』は、自身が経験したことのない分野の講義で新鮮なものでした。自身が中小規模の企業に属したことがなかったせいか、聞き慣れない用語も多かったです。しかしながら、組織における人の考え方をインプットするためには良い機会でしたし、会社が存在していくための存在意義が何かを考える良いきっかけにもつながっていったと振り返ります。
営業職を主にビジネスをしてきた為、財務の知識が苦手でした。しかし、同期生の中には、会計士、企業の財務担当の方もいた為、互いにディスカッションする中で、こちらの間違いを正しつつ、教えてもらえ、また、営業面においては、こちらから教えるなど、相互に補完し合い、とてもインタラクティブに苦手科目の克服ができました。
工場勤務ですとマーケティングとは程遠く、初めて学ぶもの。しかも横文字の専門用語が多くて覚えるのに苦労しました。克服というか、とにかく教科書を読むことと、クラスメートの発言をフォローして、わからないこと、理解が不十分な点は質問することでした。逆に自分が知っていることはお互い教えあうことでさらに理解が深まりました。
マーケティング関係の科目は比較的苦手でした。とにかく7S、5F、4P、3C、SWOT等のフレームワークの手法を全く使ったことがなかったので、慣れるのに少し時間がかかりました。克服する方法としては、ライブを聴きながらテキストを別のノートに写してメモを取り、日々の仕事や毎週出されるRTOCSの課題の現状分析にフレームワークを活用したりして、コツコツと慣れるようにしました。後正武先生の本「経営参謀の発想法」は経営戦略についてとてもわかりやすく書かれており、何回も読んでは赤線を引き、付箋だらけになってしまいました。勉強は気合と根性で、コツコツとやるものだと改めて実感しましたね。
大変だったのは、外国人の教授を相手にある一定のシナリオのもとでネゴシエーションをする講義。中国語での経験はあったものの、慣れない英語で解雇の交渉や、業績評価の交渉をするのは大変で、論理的でないと先生から鋭い指摘をいただくことに。事前にシナリオや妥協点などの作戦を練ることでうまく交渉を切りぬけるようにはしていました。
工場のエンジニアとしてしか実務経験が無かったため、マーケティングが苦手でした。他の学生が納得しているであろう事柄、議論の前提となっているであろう事柄が理解できませんでした。その点は自分にない知識でしたので、ACでのディスカッションで一つ一つとことん議論して自分の知識として身につけていきました。「お互いの得意分野は教えあう」というACの良い習慣である集団知と良い仲間に助けられました。
卒業研究が一番難しかったです。実際、卒業研究の単位取得で卒業が半年延びてます。
事業計画を選択しましたが、さすが、実際に起業している教授だけあり、ダメだしがかなりありました。(実際めげました)しかし、その中で、何が重要かを学びました。
卒業研究は1、2年で履修した個々の科目を合わせて作成するようなもので、過去の授業の視聴、ディスカッションを参考にして克服しました。サイバーディスカッションならではの克服方法と思います。
私は、薬学部出身という背景から、経営学全般の知識は非常に少ない状況で、特に不得意な科目は「アカウンティング」の財務分野でした。
しかし、自分のキャリアプランの実現には、絶対に必要な知識であったので、注力して学習をしました。
具体的には、教授・TAが推薦頂いた補助教材(例:簿記3級試験対策問題集)を購入して、学習をしました。
ただ、教授の丁寧な講義に加え、定期的な課題があるため、実際に貸借対照表を読み込んで、計算するなど、自然と知識がついてきました。
入学当時30歳であり、会社においては部下を持ち、組織を動かすという経験がなかったため、組織論やモチベーションマネジメント系の科目は、議論を理解し付いていくことが難しく感じました。正直な所、うまく克服することができず、卒業後も組織論に関しては継続して学ぶ必要があると感じています。