RTOCS(Real Time Online Case Study)はタメになりました。本当に大変でしたが、やり抜いたことへの自信と、いつの間にか身についた仕事をこなすスピードに活かせています。PSAは弊社の職員にも薦めたいと思う程、体系的に問題解決を行う事ができる良い学びでした。
どの授業もタメになったので1つに絞るのが難しいのですが、敢えて絞るとしたら『卒業実習』です。「まだ輸出されていない日本の食品をオーストラリアに輸入する」というテーマを出され、ビジネスプランを作成したのですが、そのプランの妥当性を検証するためにフィールドワークに参加することが必須となっています。このフィールドワークというのが非常に学びの多いもので、これまで授業で理論を学んでいたSTPや4Pの概念が頭ではなく身体で分かるようになった瞬間を体感出来ました。この経験のおかげで、海外展開時のローカリゼーションやマーケティングの重要性を痛感し、帰国後の業務でも自社の海外事業展開に関してより具体的な提案ができるようになりました。
RTOCSです。「自分が経営者の立場になって考える」という癖がついたと感じます。以前仕事で、上司から「2つ上の立場でモノを考えてみろ」、と言われた事がありましたが、ピンと来ていませんでした。自分が社長ならどうするか、という事をいろんな側面からトコトン考えてみるようになり、今のポジションでの業務にとても役立っています。
学長科目のリアルタイムオンラインケーススタディ(RTOCS)を2年間続けたことで、大きな収穫を得ることができました。入学して間もない時期は、経営に関する基本的な知識が無い中での取り組みとなり、出てくる用語・概念はほとんど「???」状態でした。改めて振り返って気づきましたが、クラスのディスカッションで得たヒントや、自分で深堀りして調査したことを元に、他の科目を受講すると、RTOCSで調べたことと、それぞれの科目での学びが少しずつ有機的につながっていく感覚があったように思います。当事者意識をもって考える事を2年間ほぼ毎週できた事は大きな経験だと思います。また「輪読会」では、毎月特定のテーマについて議論をしますが、思考を深めたり、様々な事を調べる訓練も同時にできたと思います。そして毎週大前学長が世界のニュースを解説をする「大前研一LIVE」は目線を広め、高めて頂きました。
ビジネスで起こっている様々な事象は、表面的な症状である為、本質的な問題に辿り着き、その打ち手を施さなければ、根本解決には至りません。その手法を、問題発見思考と問題解決思考で学びます。これらを学ぶ前は、潜んでいる本質的な問題を発見する前に、とかく、目の前に見えている問題を手あたり次第、安易に対処してしまいがちで、根本的な解決には至らず、いつまでも本質的な問題を引きずっていました。これらの科目を修了しましてからは、根本的な解決を見出すマインドがセットされました。入学時から毎週出される「もしあなたが〇〇会社のCEOだったらxxxxをどうするか?」といったお題を当事者の身になって考え抜くRTOCS(Real Time Online Case Study)は、問題発見思考や解決思考をフルに使って自らの案をアウトプットする訓練が出来、回を重ねる毎に正に実学として血肉になっていく事が実感出来ました。
「問題発見思考」です。この講義で、企業として解決すべき問題設定自体が間違っている可能性もあるということを初めて認識しました。真の問題を発見・設定し、その解決策の立案まで、集めたFACTをもとに論理的に思考していく方法などを学べたため、日常業務でもより深く思考できるようになりました。
私たちは生活の中で常にさまざまな問題に出くわします。ビジネスではもちろん、実生活の中でも。人生とは日々問題を解決しながら歩んでいくものです。しかし多く場合、それを問題と気づかなかったり、問題の本質をとらえられず見当違いな解決策を導いたりしています。これも、我々の思い込みという習性から避けて通ることは難しいものでしょう。しかし、こちらで学んだことは知識ではなく、どのように問題の本質を見極め、本当の解決に導くかというスキルであり、ビジネス以外の人生の様々な岐路で大きく役立っています。実際に大学院卒業後、長年コンプレックスを抱いていた英語に関し、自ら課題を掲げ取り組んだところ、短期間で飛躍的な進歩を遂げることができました。もちろん会社での数々のプロジェクト運営でも大活躍しています。
大前学長の一連の講義におけるRTOCS。非常に勉強になりました。RTOCSは、他の科目で習ったことをすべて使うし、会社経営点だけにとどまらず、たとえば「あなたが維新の会なら」とか「徳洲会の徳田虎雄なら」など、政治・社会ジャンルにおけるホットな話題について考えるので、そういった事象の背景や、本質的問題の追及および問題解決の方法について学ぶことができます。RTOCSは、毎週、頭から湯気が出るぐらいに考えました。自分でさんざん考えた後に、大前学長の鋭い考えを聞くというのは、非常にためになるし、エキサイティングなことでした。
グロバリゼーションのコースはプラクティカルで即スキルとして役にたちました。Negotiation skillでは自分だけでなく相手にとってもwin-winを可能にするBATNA(Best Alternative to a Negotiated Agreement)や相手の背景の理解など事前準備を徹底すること、Steps to Leading Globallyではグローバルリーダーとしてのビジョンとスタイルが明確になりました。経営の方では、毎週異なる企業のcase studyを通して戦略的思考を鍛えるRTOCS(Real Time Online Case Study)が役に立ちました。自分の知らない業界でも一から資料を集め問題分析し、自分なりの切り口で戦略を組み立てることがチャレンジングながら鍛えられました。問題解決思考も「ようは何か?」と本質的な問題にせまるアプローチを学び、ようは?を意識する問題意識をつけられました。
やはり、大前学長が日本・世界の情勢を解説する大前研一ライブと、問題解決の思考法を学ぶ『問題発見思考』がもっとも役に立ちました。大前学長の「世界」についての解説は、それまで自分がいかに何も知らなかったかを思い知らされるとともに、世界標準の教養とは何かをじっくりと教わる素晴らしい機会となりました。今でも継続して学んでいます。もうひとつの『問題解決思考』は、もっと基本的な「アタマの使い方」を再トレーニングしてくれるものでした。どんな情報に基づいて、どのように考え、それをどのように伝えるのか、ということを、イロハから学び直すことができました。何より、相手にとって一番伝わりやすい方法で伝える、ということをスキルとして学べたのが大きいです。税理士という職業上、税法という、あまり一般的でないことについて話す機会が多いのですが、私の話はわかりやすいと好評です。これは、まさにここで学んだスキルのおかげです。