複数の科目に共通して組み込まれるRTOCSは一番タメになりました。毎週毎週限られた時間の中ではあるものの必死に自分なりの結論を出そうと努力することで、「経営」に関する勘所のようなものが身についたことに加え、「振り返り」で自分の思考の弱点も冷静に見つめる機会が与えられたからです。
問題発見思考です。BBTの基本がこの講義に詰まっていると考えています。たとえばアカウンティングやファイナンスなど、専門的な知識を問われる講義を仕事で活用しようとすると、ある程度その分野に携わる必要がありますが、問題発見はありとあらゆる場面で活用できます。「ようは何か」というフレーズが常に頭によぎるようになりました。
世界のあらゆるテーマが扱われており、毎週相当吸収することができました。入学当時は、海外企業というと極めて大きな企業しかあまり知りませんでした。しかし、毎週当事者になって考えることが求められるRTOCS(Real Time Online Case Study)の課題の中には海外企業も多く、海外企業の視点にたって思考する訓練ができました。その後海外のグローバル企業についてもアンテナが大いに張ることができるようになりました。
2年間ほぼ毎週、課題提出が必要な学長が担当する科目で取り組むオリジナルのケース・メソッド「RTOCS(Real Time Online Case Study)」です。在学中もほぼ毎週土曜日に趣味で泳ぐことは欠かさなかったのですが、泳ぎながら与えられたお題の「提案の骨子」をあれこれ考えていたことを思い出します。その週の「お題」に対するファクトを短期間に収集する習慣は、卒業後、何事も自分で調べようとする姿勢のベースになりました。クラスメイトの投稿を参考にしながらも、自分がその会社の社長だったらどうすべきなのか自ら考えることで、入学前に比べ物事を考える力が高まったと思います。
どれも面白い科目ばかりで、一つに絞るのが難しいです。『イノベーション』では左脳だけでなく、右脳をフル回転させて、普通では考え付かないようなプロダクトやサービスのアイデアを出し合う訓練をしました。『イノベーション』のコツを覚えるだけで、ここまで構想を広げられるのだと大変勉強になりました。そして、『イノベーション』で身に着けた構想力を毎週のRTOCSで活用するように意識していました。RTOCSは当大学院の名物カリキュラムですが、毎週欠かさず取り組む事で、問題発見→課題設定→方向性提案がスムーズにできるようになったと思います。一人ではきついですが、多くのクラスメイトとクロスファータリゼーションしながら回答を導く過程は苦しくも楽しい日々でした。また、『戦略的人材マネジメント』で学んだ、心理学に基づいた人材論は目からウロコが何枚も落ち、実務でもかなり活用させてもらっています。
大前学長が毎週経営に関わるお題を出されて、その解決策を1週間以内に提出する講義です。
毎週続けているうちに、ほぼすべての業界の状況を把握することができました。
また経営者の立場にたち、一週間という期間で、戦略を考えられるという経験は大きな自信につながりました。
『イノベーション』のコースでは、0から1を生む方法、無から有を生む方法を学びます。私の実務は、ほとんどが答えのないものばかりで、クライアントの依頼に対して、自らが新しいアイデアを生み出さなければならない仕事です。そういった時に、イノベーションで学んだことが非常に役に立っています。
「問題発見思考」「問題解決思考」の2科目です。PSA(Problem Solving Approach)という問題解決法を学ぶことができました。仕事の様々な面で役立つスキルや考え方が凝縮されていて重宝しています。
2年次の「問題解決思考」です。そこで「PSA(Problem Solving Approach)」という問題解決法を学びます。それまで学んだ基礎能力(アカウンティング・マーケティング・問題発見等)をフル活用し、ある問題解決策あるいは新規事業を自ら具体化していきます。1科目にこれほどMBAのミソが詰まった科目はないと思います。事業計画(卒業研究)もPSAに基づいて作成しました。
グローバル経済と経営(大前学長が直に指導)です。毎週、課題としてケーススタディを要求されて、リサーチから改善案の検討までし、受講生たちとインターネット上(AirCampus)で昼夜問わずいつでも議論することができました。いただいた大前学長の指摘や指導は記憶に残るものです。オフレコ的な過去の経験やお考えなども伺うことのできた貴重な機会でした。