現在も経営再建中ですが、一時期、経営危機を迎え、相次ぐリストラで約半数の従業員が退職しました。自分の職場でも多くの同僚が去りました。従業員が手を抜いていたわけでなく、むしろ優秀な人材が豊富であったにも関わらずこのような結果に至った原因を心底知りたいと思うようになりました。このような経験を二度としない為にも、本質的な問題の見極めと解決ができる能力を得たいと考えた為、MBA取得を決意しました。
MBA取得のきっかけは「自分が何も知らない」という漠然とした不安からでした。企業の中でポジションだけが上がり、それに中身が追いついておらず、このまま先に進めば周辺に多大な迷惑をかけてしまうのではないかという恐怖がありました。最初は単科生として『問題発見思考』を受講したのですが、これが非常に面白く有意義であったため、それに続く『問題解決思考』や受講可能な単科講座を次々に受けました。かなりの数の単位を取得したこともあり、経営を網羅的に学ぶために本科への入学を決断をしました。
私の勤務先は、技術志向の非常に強い伝統的日本企業であり、マーケティングや新規ビジネスの創出が弱みとなっています。
果たしてこのままで良いのか、私自身が状況を改善する為の武器となるものを持つべきではないか、と漠然と考えていたときに、BBT大学院に出会いました。
そこで、まず単科生としてBBT大学院の講義を数科目か受講してみることにしました。意外と面白く、クラスメイトとの議論も楽しめたことから本科生としてもやっていけるかもしれない、と考えました。
経営に関する正式な勉強は何ひとつ経験していない高専卒の技術屋でも大丈夫なのだろうか、、、という不安はありましたが、何とかなるだろうと楽観的に考え、本科への入学を決意しています。
入学した当時、営業現場から叩き上げで、営業の管理職に従事しておりました。過去の経験や独学での学びに限界を感じ、経営者を目指す為に経営を体系的に学ぶ必要があると考えました。
証券システムが全面ダウンしたという事態が起きたときに、お客様企業のCEOや経営幹部に事情を説明しなければなりませんでしたが、トラブルの原因は説明できても、「13時間も止まったことによってどれくらいの損失が出たのか君にわかるのか?」という質問には答えられることができなかったのです。「技術さえあれば何でもできる」、それは大きな勘違いでした。経営者視点でビジネスを思考する知見と気概をインテンシブに吸収したいと考えたため、MBA取得を考えました。
人材開発の責任者として社員に研修を薦めたり、研修を行ったり、能力・スキルアップのために共に学ぶことも多くなりました。
まずは会社の人材・組織開発責任者である私が身をもって学び、スキルアップし、成長する姿を見せないと、社員に対して説得力に欠けると思い、率先垂範の必要性を感じていました。また組織をデザインし、作り上げていく過程で経営の知識を身に着けたいと思い、MBA取得にチャレンジしようと考えました。
入社以来、希望していた海外部門への社内転籍を機会を掴み、海外駐在を含め10年の海外部門を経験しました。プレーヤーからマネジメントの立場になった際、自らの知識と見識不足を痛感。成功や失敗など様々な経験を積み、国内に帰任となりました。国内帰任直後は目標を失い、自身のキャリアについてもまったく将来を描く事ができない状況でした。空虚な毎日に何かの目標を探している時にMBA取得を見出しました。
管理職になり、所属する組織の管理職に対するトレーニング、営業やマーケティングとの協働などを通じてビジネスや組織の管理、戦略立案、ポートフォリオ管理などに関する知識とスキルを断片的に得ていたものの、体系的に学んでいないことがリーダーとしての能力の限界になっているのではないかと悩んでいました。上司がMBAホルダーで、部下にもMBA取得志望がおられて、具体的にどのようなスキルや知識が得られるのかを調べているうちにMBAへの興味が大きくなっていきました。
前職で東南アジア地域における新規IT事業の企画および業務遂行にチャレンジしましたが、目標とする収益まで届かず、事業としては撤退となりました。帰国後に振り返ってみたときに経営リテラシー全般が足りていなかったことを実感し、自分にとって一番効率の良い手段として、MBA取得を考えました。駐在時代の上司がMBAホルダーで、非常に尊敬できる方であったことも影響しています。
多国籍のビジネスマンとの取引を通じて、グローバル競争環境下における自身のレベルの低さを痛感し、悔しい思いしてきました。例えば、問題解決能力、グローバルチームビルディング、プレゼンテーションなど、どれをとっても私の力は及びませんでした。このままでは近い将来、ハングリー精神と能力を備えた新興国の若者たちに圧倒されてしまい生き残れないのではないかという強い危機感を覚えたので、新たな成長を求めるべくMBAの取得を決意しました。