当時は社内最大のセクションの課長職で、毎週末出勤するような状況でした。管理職といってもプレイングマネージャーであり、自分の力では余るほどの仕事と管理量だったと思います。それでも必死にやっていました。しかし、人事異動をきっかけに、規模は3分の1の若手ばかりのセクションに異動になり、商圏も売り上げも無くなりましたが時間ができました。そこで、これまで考えることの重要性は感じていたものの、できていなかった論理的、体系的なビジネスの総括をしようと思い立ちMBAを取得することに決めました。
自身の部門は本社から離れた事業所の形態であり、物理的にも業務的にも独立性の高い部署です。責任者を任されたものの、自由度が高いあまりに、自身のスキル不足を実感しました。そこで総合的にかつ実務に活かせる学びができるものとして探した結果、経営を学ぶのに最もMBAが適していると思ったからです。
正直言いますと、病院の事務長就任当初は「MBAなど不要」と思っていました。しかし、難問に直面していく中で、根本的な自身の知識の基礎力不足を痛感させられました。そこで、MBAについて改めて調査し、取得を考えるに至りました。
プレイヤーだった私が、組織の長としてチームのマネージメントを任された時に自分自身の限界を感じたことがきっかけでした。私の担当していた製品も、良いものを作れば売れた時代が終わり、顧客にとって本当に価値あるものしか選ばれない厳しい競争環境に突入しており、もはや今までの延長線上には未来がないことを痛切に感じていました。しかし、実務においては経験、勘、度胸を中心とした目標達成のためのPDCAを繰り返しているのが実態。私は自分自身の能力の限界を感じながらも、リーダーとして進むべき目標や方向性を明確に示しチームの成果を最大化できる人間になりたいという強い思いを抱いていました。それがMBA取得の動機です。
2009年に中国現地法人を立ち上げました。立ち上げ準備から立ち上げ後1年程度は右も左も分からず、がむしゃらに日々の業務に取り組んでいました。事業開始後2年目に単月黒字、3年目には黒字体質になり、軌道に乗っていきました。しかし飛躍した発展はなく、低空飛行を続けていました。さらにスキルを高めたい、世の中に価値を提供したいと思っていたところ、あるMBAホルダーの経営者に出会いました。新規事業を立ち上げて3年で上場させた方で当時の私からはすごく眩しく見えました。色々とMBAの話を聞いてるうちにぜひとも勉強したいと思いました。
民間教育機関の場合、教務スキルだけを磨いても、事業を成功させられるとは限りません。20代では教務スキル向上に重点を置きましたが、30代になったとき、社会全体を俯瞰する目、業界全体のトレンドを把握する力が必要だと感じるようになりました。複数の校舎を統括するようになると、人材育成にも責任が大きくなり、自分の力不足を痛感することが多くなりました。また、社長が大前学長の著書を数多く読んでおり、入学を相談したときに強く勧めてくれたこともきっかけになりました。
長年研究に没頭し、論文の投稿や総説の執筆、学会での発表に充実感を得ていました。30代中ごろから管理職となり他社との共同研究や事業開発に携わるようになりました。社内でも経営陣との会議に出席する機会も増え、自分の物事の見方や考え方に偏りがあること、またビジネスや経営の知識が欠如していることを実感するようになっていました。そんな時に当時共同開発を進めていた外国企業の研究開発部門の責任者の方と出会い、その方が持つ研究者としての知識や洞察力とビジネス感覚やスキル、研究開発から事業化に結び付ける考え方に刺激を受け、自らも経営に必要なスキルや知識を体系的に学びたいと強く思うようになりました。
薬剤師として現場の仕事をしつつマネージメントも行ってましたが、専門的な知識以外は本からの情報のみでした。実際に自分が本から学んだことがどれくらいのレベルであるのかも分からないし、何の形にもなっていない事に疑問と不安を抱き、しっかりと学んだ証が欲しいと思いました。また現在の自分が井の中の蛙になっているとも思い、もっと多くの職種の方、意識の高い方とのディスカッションで自身を高めることが出来ると思いMBA取得をしようと考えました。
転職した当時、弊社の諸先輩方はプロフェッショナリズムが高く、新人と言えども一人前に扱い、個人の技術力の向上に対するどん欲さでは他社にない特徴の会社だと思いました。しかしながら、この10年で企業のM&Aが進み、様々な企業文化のもと仕事をしていた従業員が集まり、一つの企業ブランドを形成する環境に急激に変化してきました。弊社もその波にのまれ、新しい仲間と新しいブランド構築に挑戦する日々が始まりました。そのような中、チームを取りまとめる役割をいただきましたが、スピード間のある環境変化に追いつくマネジメントスキルを身近に見つける事が出来ず、そのお手本を外の世界に求め始めたのがBBTとの出会いでした。そんな中、オープンカレッジの問題解決プログラムの受講を第一ステップとして受け、その中で学び続ける必要性を強く感じ、MBAが自然と見えてきたというのがMBA取得への決意の実態です。
海外でマネージャーとなったことが一番大きなきっかけです。20人近くの外国人の部下を持ち、方向性を示すことになるので、その為の知識や経験を少しでも早く得たいと考えました。特に、マーケティングや人事関係については知識がなかったことから、知識を得たいという気持ちが強かったです。