前職では一部上場企業のIT統括執行役員を務めていました。経営課題を自分なりに整理して、ITも駆使し、解決していく提案を経営者に出しましたが、その時は力及ばずの状況でした。そこから、このままの自分では、企業や世の中の真の課題を解決することはできないと心の中で確信しました。経営者としての度量を一から身に着けなおし、再出発をする覚悟をして、起業することを視野にBBT大学院の門を叩きました。
社内外でグローバル化が進んでいる中、英語を使った業務(翻訳)に携わっているものの、グローバルとは程遠いスキルしか持っていないのではないか、という危機感を抱いたのが大きな理由です。また、売上や利益といった数字とも縁遠い部署でもあったので、将来マネジメントする際コミュニケーション力のみならず、数値、事実から自身の解を導き出す論理的思考力も身に付けておきたいと考えた点もMBA取得のきっかけとなりました。
個人的な経験値を主にしたキャリア構築には限界があると感じていました。企業で戦力と自身が目され、雇用が一定の条件で維持されるのは、長くても現代では50代前半まで。しかし、その後のキャリア構築、方向性をいかにすべきかと考えたところ、明確な形で、いつまでに?期間は?何を?どうやって?などが自分の中にイメージできませんでした。
現代は会社員を続けても昇格、昇給が保証されません。私には何の国家資格もありませんが、仮に医師、公認会計士、税理士、弁護士であっても独立開業し、維持していくのが難しい時代です。そういう時代の自分自身の生き方を現実に即して考えた結果、受給可能な年金が仮にゼロでも世界のどこのだれを相手にしても80歳過ぎまで個人で稼ぐ力さえあれば、少なくとも自分と家族は生存可能と考えるに至りました。またそういう実力があれば、自社内でのプレゼンスを高める可能性が高いと感じました。
当時、私は日系の中小企業からグローバル外資メーカーに転職したのですが、入社早々「あなたの意見はどうなのか?」ということが当たり前に問われる環境に身を置くことになりました。それまでは「何を言ったかではなく誰が言ったか」が重要で「言われた事を早く大量にこなす事」が仕事ができる事だと勘違いしていました。しかし、「私の意見」を持っている同僚とのレベルの差にこのままでは解雇されるのではと思うほどの危機感を感じ、グローバルで通用するビジネススキルを身につけなければ、身の危険に及ぶと模索していたところ、出会ったのがBBT大学院でした。
外部の方々と対話している時に、自分のピントがズレている事に気付いた事がきっかけとなりました。同じ環境で働き続けると、会話する人も同じ人が多くなり、どうしても自分の専門分野を中心に視野が狭くなりがちで、このままでいいのかな?と自問自答するようになりました。それから、時代の流れのスピードは速く、社会との接点をより多く持つ事の大切さも感じるようになりました。そこで、自身の市場価値を高めるにはどうすべきかを改めて考えるようになり、当時は44歳でしたので最初で最後のチャンスと思いMBAへのチャレンジを決意しました。
転職した同期や他業種の先輩と話をしていると、現在の自分に危機感とも言える焦りを感じ始めました。周囲の人たちは目標が定まりキャリアプランを描いているのに対し、一方の私自身は将来を全くイメージできていないということに気づかされたのです。この体験により自身のこれからを考えるようになり、MBAを検討し始めるに至りました。
50歳になって「自分はそもそも世の中で通用するビジネスマンなのだろうか?」と思ったのが最初です。長く同じ会社にいたため、会社というプラットフォームの上では通用しても、世の中では通用しないのではないか?偏った知見・考え方になってしまっているのではないかという不安を抱いたことがきっかけです。また仮にあと25年働こうと思ったときに、今の会社にずっといられるわけでもなく、自分というブランドの価値を高め、どうせ働くなら社会に貢献できる仕事をしてみたいと考え、ビジネスマンとしてスキル・思考能力を再構築するために入学しようと思いました。他にも選択肢はありましたが、何か大きな目標をもたないと本気で取り組めないと考え、MBA取得を考えました。
社会人として10年経ち、所属する会社や組織をより良い方向に導いていく力が自分には足りないことを日々の業務で感じていました。また、これまで出会ってきた大前学長の著書で語られている、世の中から今求められているビジネスマンの理想像に対して今の自分は大きくかけ離れ、新社会人の頃思い描いていた姿に成長できていないことに不安を感じました。BBT大学院でビジネスを1から学ぶことでこれからの仕事人生がより充実したものになってくればと願い、BBT大学院で学ぶをことを決めました。
毎日、通常の業務をこなす日々に漠然とした不安があり、新しい知識や技術を取得して、業務の幅を広げたいと考えました。新たな友人を得て、刺激を受けたいとの思いもありました。最近、周囲に修士の学位を得た友人が増え、雑誌やTVで散見する企業人、芸能人でも散見します。自分も修士の学位を得たいと刺激されたのも理由の一つです。
顧問先を定期的に訪問するなかで、人事労務に関する相談を会社担当者(社長や人事担当など)から受けますが、自分が専門とする人事分野からだけしか会社を見ていなかったため、経営者視点でのアドバイスが出来ず、顧問先にインパクトのあるアドバイスが出来ないことに力不足を感じていました。
また、士業も「資格を持っていれば安心」という時代はすでに終わり、顧客に対して何が出来るのか、どうやって自分を選んでもらうべきか、いかに生き残っていくかを常に考えていました。
士業の将来性に対して漠然とした不安しかなく、専門分野以外に何か強みとなるような付加価値を得たいと考えていていました。