結論としては、体系的に、かつ短期間に経営学を学び直したいと考えたからです。父から、「読め!」と、大前学長の著書「世界が見える、日本が見える」を渡されたのが、小学校5年生の時でした。それ以来、私は大前学長の著書のほとんどを読み、自分なりに経営学の勉強も行ってきました。しかし、自己流の学習に限界を感じ、より体系的に、かつ短期間に、あらためて経営学を学びたいと感じ、MBA取得を決意しました。
MBA取得を考えたきっかけは、今後の社会人生活において飛躍できるよう自分自身をバージョンアップしたいと考えていたためです。
私は、新卒でNTTに入社し法人営業部門で技術営業をプリセールSEを経験しました。30歳を超えた頃から日本国内にとどまらず、海外でも活躍できるビジネスパーソンを目指したいと考え、2008年にマイクロソフトに転職いたしました。しかしながら、グローバルに展開する企業の一員として業務を遂行する中で、経営的な思考と英語力が自分の弱みとして強く感じるようになりました。
各種ビジネス書や英会話スクールに通学するなど自学自習に取り組んではおりましたが、ビジネススキルを体系的に学ぶ手段としてMBA取得を検討していました。
福祉業界では素晴らしい理念を持って運営をされている法人が多いのですが、その理念を実現するために理念を行動に落とし込んで具現化するということが弱いと感じていました。具体的には組織のミッションを達成していくため物事を進めていく力や組織内の問題を解決していく力といったものです。そういった中で組織のミッションを達成していくためには、援助する技術や介護する技術などの個人的なスキルをいくら上げても解決できないと結論に至り、組織の理念を実現するためには経営を学ぶ必要があると思い某ビジネス雑誌を読みあさっていたところMBAというものがあるということを知り、自分の条件に合うBBT大学院への入学を決意しました。
業務環境が変わり、これまでのスキル・能力で対応し切れない状況に対峙することとなりました。そのような中で、自分のビジネス遂行能力を高め、何とかこの世界での生き残りをかけていきたいという切迫した気持ちもありました。以前から大前学長の著書は拝読していたため、問題解決力の習得には特に強い関心を持っていました。そのような「身近に迫っていた危機」の一方で、将来より一層自分自身の人生を豊かで楽しいものにしていきたい、切り拓いていきたいという気持ちもあり、それら併せて新しいスキルを獲得したいなという想いにつながっていきました。
入学時は入社5年目で、当時は賃貸マンションの営業・広告戦略の立案および実行を担当業務としていました。入社から日を重ねるごとに、知識・経験の積み上げにより仕事の質・スピードは上がっていたし、取引先との付き合いが長くなることでスムーズに事が運ぶようにはなっていましたが、同時に成長の鈍化や限界を感じるようになっていました。日常業務の延長線上には目指すものはないであろうという思いから、このままでは自分が触れることのない幅広い知見を得るためにMBA取得を考えました。
以下の3つが挙げられます。
1)不安:IT業界で10年働き、視野や交流関係が狭くなっていることへの気づきと焦り
2)不満:このままでいいか、という惰性や堕落、昔描いた夢やあこがれの仕事からの遠ざかり
3)不足:ただの専門技術者ではなく、世界で通用するグローバル人材となるためのスキル不足
当時、管理職に昇進したばかりで、業務へのアプローチも“事業経営”という一段高い視点から業務に携わることを求められるようになっていました。ですが自身にその業務に見合う知識や経験がなく、「戦えるようになるための学びの場」を求めていました。また、リーマンショック等社会に大きな局面変化が訪れていたことも契機となりました。今思うとMBA取得は自分が今後生きていく上での“軸探し”だったのかもしれません。
単純に自分の知識・能力不足を痛感したためです。 入学を検討した時期がちょうどコンサルティングファームに転職した時期で 他のコンサルタントと比較して自分は明らかに知識・能力が不足しておりました。
特に考える力のなさは致命的で、今思えば「考える」ということがどういうことなのか全く理解していませんでした。 単に覚えたものを吐き出すことしか知らなかった自分には「考える」ということができず 教科書に書かれている知識の範囲内の作業やマニュアル通りの作業しかこなせない状況でした。
なんとか「考える」力を身につけ 、自分のスキルや能力を高める手段はないか検討し探していたところ、MBAに出会いました。
当時は海外に赴任しており、現地取引先の経営者と業務提携などの話をする機会に恵まれるようになりました。しかし、その中で自分の実力不足を思い知らされる日々を送っていました。それまで私は研究・開発や製品営業に必要な実務的知識は身につけていましたが、MBAで学ぶような経営戦略などについては勉強したことがありませんでした。このままではいけないと思い、MBAを取得しようと思いました。
当時は個人事業主としてITを中心に仕事をしていましたが、顧客からの要望で経営や人事コンサルタントとして請け負う仕事が増えてきたときに、体系的に経営を学ぶ必要を感じました。その時に大学院での勉強を考え、その結果としてMBAの取得という選択をしました。