『イノベーション』。大前学長の考え方の秘伝を学ぶことができた。大学院の多彩な授業のなかで最も面白かった。大前流の11種のイノベーション思考が説明され、授業のあと学生同志で各テーマに対し、実例をあげて議論させる学びのスタイルもわかりやすく自分自身の型になった。同時に考え方の型に囚われないで、自由に発想することも学んだ。
講義で学んだフレームワークはあらゆる業種、立場で使う事ができます。臨機応変にFACTベースのロジカルシンキングを行うべきでフレームワークに依存してしまってはダメですが、意思決定に悩んだときはいつも見直すバイブルのような存在になっています。
言わずと知れていますが、企業経営と一言で表しても、非常に広範な分野を含み、なおかつその企業が持つ固有の課題は、それぞれ根本的な問題が異なる、ということを痛感しました。これに加え、同科目では“再生”が必要な企業を事例として取りあげ、いかにして復活させるかという点に的を絞っており、非常に実践的で、“実学”の典型であると感じました。最終課題では学生自ら課題であると考える企業を選定し、現状分析に加え、今後の戦略を考えると言った非常に実践的な内容でとても楽しかったです。
RTOCSです。「自分が経営者の立場になって考える」という癖がついたと感じます。以前仕事で、上司から「2つ上の立場でモノを考えてみろ」、と言われた事がありましたが、ピンと来ていませんでした。自分が社長ならどうするか、という事をいろんな側面からトコトン考えてみるようになり、今のポジションでの業務にとても役立っています。
一つに絞るのは難しいですが、大前学長の『イノベーション』をあげます。答えのない時代、いかに新しい発想を生み出し現状を変えていくかという、貴重なチップスを学ぶことができました。なかなかアイデアが浮かばず苦労しましたが、何度も発想法を使って自分のものにできたら世の中が違って見えると思います。
『起業論』という名の通り、「起業」する方の為の講義なのですが、社会人として仕事をしていく上での大切なメッセージが松本教授の講義より伝わってきました。起業を志していないとしても、自分の仕事上でのスタンスや人生を考えるのに重要な経験となる講義でした。又、企業を考えた時に今では大きくなっている会社でも最初は誰かが「起業」し立ち上げた企業です。会社という組織を理解する上でも大事な講義でした。
やはり、大前学長が日本・世界の情勢を解説する大前研一ライブと、問題解決の思考法を学ぶ『問題発見思考』がもっとも役に立ちました。大前学長の「世界」についての解説は、それまで自分がいかに何も知らなかったかを思い知らされるとともに、世界標準の教養とは何かをじっくりと教わる素晴らしい機会となりました。今でも継続して学んでいます。もうひとつの『問題解決思考』は、もっと基本的な「アタマの使い方」を再トレーニングしてくれるものでした。どんな情報に基づいて、どのように考え、それをどのように伝えるのか、ということを、イロハから学び直すことができました。何より、相手にとって一番伝わりやすい方法で伝える、ということをスキルとして学べたのが大きいです。税理士という職業上、税法という、あまり一般的でないことについて話す機会が多いのですが、私の話はわかりやすいと好評です。これは、まさにここで学んだスキルのおかげです。
大前学長から毎週繰り出される課題に対し、クラス全員でFACTをベースに分析し、ディスカッションしながら答えを出して行きます。 毎週違うお題で行うことから同じ思考回路では答えが出てきません。 違う視点・違う思考回路で日々挑まなければならない事からストレスにも感じたことがありましたが、流石に2年も繰り返すトレーニングで考え方の柱は出来上がっておました。そしてストレスであった講義が毎週の楽しみに感じられるようになっていました。 今ではRTOCS(Real Time Online Case Study)でトレーニングした考え方が基本となっています。
一番とありますが、あえて2つ挙げさせていただきます。一つ目の『問題発見思考』は、懇切丁寧に自身の思考の癖を理解させ、それをどうやって誰でも理解できるような論理的かつ戦略的思考へ変化させるという講義を繰り返し繰り返し学習することができました。また、『イノベーション』は、10以上ある発想法を学長自らが講義し、いかにシンプルに発想し、自身の日々の業務へ活かせるかがポイントだと気づかされました。どちらも、ビジネスを行っていくうえで基礎的なスキルのため、今でも非常に役に立っています。
RTOCSを2年間で約100題取り組んできたことが自分の中で一番の大きな自信になっています。RTOCSはPSA(Problem Solving Approach)の実践トレーニングですので、本質的課題の発見から、解決策の立案に至るまで反復練習で体に叩き込むことが出来ました。また自分の意見をしっかりと持っておくことで、同期とのディスカッションや大前学長の考え方から学ぶことも多かったように思います。