BBT大学院に限らず、MBAの学びの特徴は「ケーススタディ」。
このケーススタディ、如何に経営者の立場に立って考えるか、という点が最も問われます。『ビジネス・エシックス』は、その難しさを痛感し、BBT大学院で学ぶ意義・重要性に気づかされた講義でした。
ケースの中で、正論を言うことは凄く簡単。でも、経営者は常に正論だけ考えるわけにはいきません。一般的に正しい決断をした結果、会社は訴えられ、賠償金支払いにより倒産し、社員は路頭に迷う可能性もあります。また、自分や家族が世間から誹謗中傷を受けるかもしれません。そういった数多くのメリット・デメリットを踏まえ、決断をしなければいけない。ケースの疑似体験を通して、経営者になることが「怖い」と感じるほどでした。
いずれ訪れる決断を、より正しくするために、BBT大学院で必死に勉強しなければならないのだ、という学びの重要性に気づかせてくれた講義でした。
これらの授業は私の思考の仕方を変えました。私は入学する前は悲観的な性格でしたが、3年間の学びを通して、今は楽観的かつ前向きな性格になりました。仕事上の問題に直面しても、乗り越える方法があるということを学んだからだと思います。また、仕事だけではなく、生きる上でも追い詰められらた時、逃げずにどう解決するかを教えてもらったのが、これらの授業だったと思います。これはスキルを超えた本質的な変化であり、最も大きな収穫の一つでした。
学長科目のリアルタイムオンラインケーススタディ(RTOCS)を2年間続けたことで、大きな収穫を得ることができました。入学して間もない時期は、経営に関する基本的な知識が無い中での取り組みとなり、出てくる用語・概念はほとんど「???」状態でした。改めて振り返って気づきましたが、クラスのディスカッションで得たヒントや、自分で深堀りして調査したことを元に、他の科目を受講すると、RTOCSで調べたことと、それぞれの科目での学びが少しずつ有機的につながっていく感覚があったように思います。当事者意識をもって考える事を2年間ほぼ毎週できた事は大きな経験だと思います。また「輪読会」では、毎月特定のテーマについて議論をしますが、思考を深めたり、様々な事を調べる訓練も同時にできたと思います。そして毎週大前学長が世界のニュースを解説をする「大前研一LIVE」は目線を広め、高めて頂きました。
アメリカ大統領、スティーブジョブズ、そして大前研一学長の説得力がどのような伝え方の構造から来ているのかが分かる科目です。分かりやすいプレゼンテーションには一定の方法があり、その方法は日本の教育の中では教えられていませんが、言論を重視する欧米ではしっかり教えています。この科目を学んでからは、会社においても地域活動においても、うまく自分の考えを伝えることが出来るようになり、その結果、周囲に及ぼす影響力を増やすことが出来ました。さらには、一般の方向けにBBT大学院が開催している「問題解決思考セミナー」の講師として活躍する機会にも恵まれました。BBT大学院に入学していなければ、一生分からないまま過ごしていたのではないでしょうか。よろしければセミナーに参加し、成果を確認しに来てみませんか(笑)
大前学長のオリジナルのケース・メソッド「RTOCS(Real Time Online Case Study)」はBBT大学院でしか経験することのできない非常に貴重な学びでした。1週間という限られた時間の中で必ず結論を出すという訓練を2年間継続したことは大きな財産になっています。これだけでも授業料を払う価値があったと感じるほどです。
それ以外では1年次の『問題発見思考』が一番タメになりました。企業分析・市場分析の基礎やフレームワークを徹底的に学ぶことで、社内の提出資料のレベルが一気に上がった実感がありました。また、グループワークがあることでグループでの成果の出し方というものを学べ、この経験が今の業務に活きています。
議会では多くの議案を取扱い、賛成・反対の表明をしていきますが、授業を学ぶ前の私はそれまでの経験と雰囲気で是非を決めるしかなく、賛否の結論に至った理由を表現することができませんでした。
講義を受けた今は、多様な事業に対する知識が増え、また、未知の事業に対しても調査する力が付いたため、内容を深く調査して結論を導き、討論では結論に至った理由を、データを示して理論的に説明することができるようになりました。
グロバリゼーションのコースはプラクティカルで即スキルとして役にたちました。Negotiation skillでは自分だけでなく相手にとってもwin-winを可能にするBATNA(Best Alternative to a Negotiated Agreement)や相手の背景の理解など事前準備を徹底すること、Steps to Leading Globallyではグローバルリーダーとしてのビジョンとスタイルが明確になりました。経営の方では、毎週異なる企業のcase studyを通して戦略的思考を鍛えるRTOCS(Real Time Online Case Study)が役に立ちました。自分の知らない業界でも一から資料を集め問題分析し、自分なりの切り口で戦略を組み立てることがチャレンジングながら鍛えられました。問題解決思考も「ようは何か?」と本質的な問題にせまるアプローチを学び、ようは?を意識する問題意識をつけられました。
BBT大学院のカリキュラムは相互に連動しているために、タメになった科目を絞り込むことは困難ではありますが、敢えて挙げれば、「RTOCS」+『問題発見思考』+『問題解決思考』、そして『戦略的人材マネジメント』です。「RTOCS」は、今実際に実在している具体的な企業、団体を題材にして、現在、そして今後訪れる様々な局面において、あなたならどのような方策を取り、判断していくのか?を考える講座でありますが、これを考えていく過程において、『問題発見思考』『問題解決思考』が必要不可欠となってきます。また、『戦略的人材マネジメント』は、講義という枠を超えて、社会生活を営む上でも業界、企業問わず、「企業は人なり」というお考えの全ての方にぜひとも受講して頂きたい講座です。
『問題発見思考』『問題解決思考』とその実践が求められる「RTOCS」です。事象・現象ではなく物事の本質的問題を発見するという思考、そしてそれを導き出すプロセス・スキルは、「RTOCS」での十分なケーススタディの訓練のもとでしっかりと身につけられたと実感でき、いまの私にとって最も大切なスキルです。
会田秀和教授の『Global Leadership and Corporate Transformation』です。アカデミックな世界とビジネスのリアルワールド。ここを繋ぐのは、理論ではわかっても、現場で実際に活かすとなると、難しいケースが多いと考えます。組織開発、人財開発での悩みを持っていた私にとって、会田教授から教えて頂いたOPM, Organization Performance Modelは、部門、ビジネス毎の問題点の特定と方策案出しに、非常に役立ちました。