やはり、大前学長が日本・世界の情勢を解説する大前研一ライブと、問題解決の思考法を学ぶ『問題発見思考』がもっとも役に立ちました。大前学長の「世界」についての解説は、それまで自分がいかに何も知らなかったかを思い知らされるとともに、世界標準の教養とは何かをじっくりと教わる素晴らしい機会となりました。今でも継続して学んでいます。もうひとつの『問題解決思考』は、もっと基本的な「アタマの使い方」を再トレーニングしてくれるものでした。どんな情報に基づいて、どのように考え、それをどのように伝えるのか、ということを、イロハから学び直すことができました。何より、相手にとって一番伝わりやすい方法で伝える、ということをスキルとして学べたのが大きいです。税理士という職業上、税法という、あまり一般的でないことについて話す機会が多いのですが、私の話はわかりやすいと好評です。これは、まさにここで学んだスキルのおかげです。
大前学長から毎週繰り出される課題に対し、クラス全員でFACTをベースに分析し、ディスカッションしながら答えを出して行きます。 毎週違うお題で行うことから同じ思考回路では答えが出てきません。 違う視点・違う思考回路で日々挑まなければならない事からストレスにも感じたことがありましたが、流石に2年も繰り返すトレーニングで考え方の柱は出来上がっておました。そしてストレスであった講義が毎週の楽しみに感じられるようになっていました。 今ではRTOCS(Real Time Online Case Study)でトレーニングした考え方が基本となっています。
一番とありますが、あえて2つ挙げさせていただきます。一つ目の『問題発見思考』は、懇切丁寧に自身の思考の癖を理解させ、それをどうやって誰でも理解できるような論理的かつ戦略的思考へ変化させるという講義を繰り返し繰り返し学習することができました。また、『イノベーション』は、10以上ある発想法を学長自らが講義し、いかにシンプルに発想し、自身の日々の業務へ活かせるかがポイントだと気づかされました。どちらも、ビジネスを行っていくうえで基礎的なスキルのため、今でも非常に役に立っています。
RTOCSを2年間で約100題取り組んできたことが自分の中で一番の大きな自信になっています。RTOCSはPSA(Problem Solving Approach)の実践トレーニングですので、本質的課題の発見から、解決策の立案に至るまで反復練習で体に叩き込むことが出来ました。また自分の意見をしっかりと持っておくことで、同期とのディスカッションや大前学長の考え方から学ぶことも多かったように思います。
BBT大学院の最大のウリとも言えるのが大前研一学長が指導する「RTOCS(Real Time Online Case Study)」。話題の企業の問題解決策を院生が討議の上、結論を出し、大前学長が解説を加えるものですが、これには鍛えられました。
単なる最善解の追及だけではなく、その過程の議論で、新たな知見を得たり、思考力が磨けるためです。私も自分と全く違う観点からの意見に何度も驚かされました。
評論家であったり、人ごととして考えるのは楽なことである。そのような中で『起業論』を学び、大企業に勤務する者はアントレプレナーシップを持つ大切さを痛感させられた。会社によりかかるのではなく、アントレプレナーとして会社と対等になることは、自己が会社に必要とされる点でも大切だと考えさせられた。またRTOCS(Real Time Online Case Study)においては毎週、企業や自治体などのトップになりきり足で情報集め、分析結果を基に自分だったらこうするという答えを創る。「即断、即決、即実施」の重要性を毎回感じながら学べた。
Real timeで起きている事象に対し、1週間でその会社の方向性を決定しなければいけないRTOCS(Real Time Online Case Study)は非常に勉強になりました。仲間が調べた成果物を用い、どのような方向性を出してくのかを検討することは楽しくもあり、大変なことでした。しかし、このように主体的に考える能力が身につかなければ起業や会社の経営はできないと思うので、良い経験ができたと思います。
仕事の内容や業種などに関係なく通用するスキル、また自分自身が仕事で顧客の問題解決のお手伝いをすることから、これらの科目はタメになりました。
今まで職場でも問題発見、解決について体系的に学んだことがなかったため、基礎を学べたことは良かったです。
全科目の総合力としてRTOCSが位置づけられていると私は考えていますが、右も左も分からない入学時から毎週ある企業について研究することは視野を広げるとともに、学長の思考方法の追体験にもなり、学びが一番多かったです。
BBT大学院に限らず、MBAの学びの特徴は「ケーススタディ」。
このケーススタディ、如何に経営者の立場に立って考えるか、という点が最も問われます。『ビジネス・エシックス』は、その難しさを痛感し、BBT大学院で学ぶ意義・重要性に気づかされた講義でした。
ケースの中で、正論を言うことは凄く簡単。でも、経営者は常に正論だけ考えるわけにはいきません。一般的に正しい決断をした結果、会社は訴えられ、賠償金支払いにより倒産し、社員は路頭に迷う可能性もあります。また、自分や家族が世間から誹謗中傷を受けるかもしれません。そういった数多くのメリット・デメリットを踏まえ、決断をしなければいけない。ケースの疑似体験を通して、経営者になることが「怖い」と感じるほどでした。
いずれ訪れる決断を、より正しくするために、BBT大学院で必死に勉強しなければならないのだ、という学びの重要性に気づかせてくれた講義でした。
これらの授業は私の思考の仕方を変えました。私は入学する前は悲観的な性格でしたが、3年間の学びを通して、今は楽観的かつ前向きな性格になりました。仕事上の問題に直面しても、乗り越える方法があるということを学んだからだと思います。また、仕事だけではなく、生きる上でも追い詰められらた時、逃げずにどう解決するかを教えてもらったのが、これらの授業だったと思います。これはスキルを超えた本質的な変化であり、最も大きな収穫の一つでした。