仕事で提案書を書くことが多いのですが、斎藤先生が「提案先の経営者が優秀な人ばかりではない。相手のレベルに合わせて分かりやすいように書き、実際にアクションが取れることを考えないと解決にはならない」とおっしゃったことが非常に腑に落ちました。また、数多くの演習と試験の際の斎藤先生からの丁寧なフィードバックがあり、考察した結果を表現するスキルを高めることが出来たと実感しています。
講義だけではなく、並行して行われるCase Studyにおいて具体的な状況を設定した上で、Web会議のシステムでのクラスメイトとのNegotiationの実践を通じて、必要なスキルを学ぶ事ができると共に、自身の癖や考え方を見直す事ができました。
そして、その積み上げにより、実践でも再利用できるノウハウを学ぶ事ができました。
大前学長の発想法を直に学ぶ『イノベーション』講座が、特に自分の視野を広げてくれた講義です。戦略的自由度等の基本編から実践編まで、大前学長が発想時に実際に使用している方法を学ぶことができます。講義で型を学ぶと、世の中の成り立ちやサービスに対して、これまでとは違った角度から見ることができるようになります。
また、型を一通り実践して身に着ける事で、業務で新たな発想を考える際に大いに役に立ちます。
クラスメートとの議論でも、イノベーションの講義は制約が外れて非常に自由な発想が飛び交っており、ボリュームは多くも非常に有意義でした。
業種・業界を問わず、毎週ある事業者における現時点の課題が示されます。それに対し、そのトップと同じ立場で、かつ1週間という制約のなかで課題に対する意思決定=方向性を導く必要があります。その課題に対しどのような情報を集め、どう分析し、課題の本質を理解し、打ち手を考える、これを自己中心的に行うのではなく、同級生とディスカッションをしながら、また反論を受けながら、進められることにより、問題発見力とその打ち手を考える力が養われたからです。
無駄だった科目はなく、集大成として取り組む『卒業研究』においては、全ての科目の学びが活きると思います。自分の好きなテーマを選択できますが、私は起業して新規事業を立ち上げる内容に取り組むことで、これまでの学びを棚卸することができました。業界分析、競合分析、本質的問題の発見、マーケティング、財務・・・そしてそれらを説得力のある構成にしてまとめ、伝える。そんな実際のビジネスに必要なことに限られた時間で取り組むことで、相当鍛えられたと思います。
2年間継続したRTOCS(Real Time Online Case Study)が最もタメになりました。答えのない問題へ自分の考え方を2年間示し続けることにより、どんな問題が立ちふさがっても自分で解決しようとする気持ちが作り上げられました。この気持ちは経営者としての必須の要件であると思います。また、毎週のRTOCSでは、学長の『イノベーション』の講座を主として、学びの実践の場でした。毎週の学びをRTOCSで実践し、学長案と比較することで足りない部分を見つけ、その後の学びへ活かすという良い学びのサイクルを2年間回し続けることで加速的に成長することができたと思います。
『イノベーション』。大前学長の考え方の秘伝を学ぶことができた。大学院の多彩な授業のなかで最も面白かった。大前流の11種のイノベーション思考が説明され、授業のあと学生同志で各テーマに対し、実例をあげて議論させる学びのスタイルもわかりやすく自分自身の型になった。同時に考え方の型に囚われないで、自由に発想することも学んだ。
講義で学んだフレームワークはあらゆる業種、立場で使う事ができます。臨機応変にFACTベースのロジカルシンキングを行うべきでフレームワークに依存してしまってはダメですが、意思決定に悩んだときはいつも見直すバイブルのような存在になっています。
言わずと知れていますが、企業経営と一言で表しても、非常に広範な分野を含み、なおかつその企業が持つ固有の課題は、それぞれ根本的な問題が異なる、ということを痛感しました。これに加え、同科目では“再生”が必要な企業を事例として取りあげ、いかにして復活させるかという点に的を絞っており、非常に実践的で、“実学”の典型であると感じました。最終課題では学生自ら課題であると考える企業を選定し、現状分析に加え、今後の戦略を考えると言った非常に実践的な内容でとても楽しかったです。
RTOCSです。「自分が経営者の立場になって考える」という癖がついたと感じます。以前仕事で、上司から「2つ上の立場でモノを考えてみろ」、と言われた事がありましたが、ピンと来ていませんでした。自分が社長ならどうするか、という事をいろんな側面からトコトン考えてみるようになり、今のポジションでの業務にとても役立っています。