入学して半年経過してもどっぷりサラリーマンだった自分の人生をひっくり返した『起業論』。どこか頭の片隅に引っかかっていた程度の起業への想いが講義を受けるごとに増幅し、クラスメイトと一緒に開催した自主勉強会から大きなうねりが起きました。
たった2ヶ月で起業家になることを決意。結局卒業を待たずに前職を退職し、起業へ活動を開始しました。
松本先生の講義は起業に必要な要素をアカデミックに解説して頂けるのですが、それよりも起業の素晴らしさ・楽しさ・苦しさ・達成感などが自分の心に突き刺さり、残りの人生を起業に捧げることしか考えられなくなりました。
またリーダーシップのあり方についての講義が秀逸で、メンバーの心に火をつけるリーダーとしての生き方「社員全員がやる気で燃えている会社が成果を出さないはずがない」を学べた最高の講義でした。
全ての基礎となる『アカウンティング』(戦略会計)の授業が入学直後に始まりますが、会計を簿記だと思っていたわたしには目からウロコがたくさん落ちる素晴らしい授業でした。会計というと無機質な勉強を想像するかもしれませんが、この授業は「夢やロマン」から始まります。夢やロマンを事業計画に変える、事業計画をお金に変える、お金を資産に変える、資産を収益に変える、収益を利益に変える、利益をまた資産に変える。このサイクルを「経営」と呼びます。今では当たり前の世界観として捉えていますが、入学当時のわたしは、この授業で経営とは何たるかを本当の意味で理解できました。入学される方は期待してほしい科目です。今回はひとつだけ挙げましたが、どの科目も素晴らしいです。『問題発見思考』は人生観が変わりますし、『ビジネス・エシックス』は企業人としての意識にダイレクトに作用します。他の科目もどれも実践的で役立ちます。
2年次のGMBAで学んだCross Cultural Communication,Negotiation 等の全ての英語科目が、米国人との実際の業務ですぐ実践に役立ちました。自分自身は米国で勤務していたため、それなりにできていると自負していましたが、Skype講義を通じて米国人講師と議論していく中で、それが思い込みに過ぎないことを痛感しました。
自分のCommunicationの仕方、Negotiation を改善していくことで、実際の仕事でこれまで進まなかったことが進むようになり、日米横断の全社プロジェクトを成功させることが出来ました。
1年次通年科目である『問題発見思考』では、日常業務で発生する様々な問題を解決する手法を学習することが出来、とてもタメになりました。講義で学習した分析手法や、フレームワークは、とても実践的で、事象の本質的な問題解決をするためには、必須な知識だと思います。
人事部でもなく、役職もない状況であったため、組織人事系の科目の中でも特にリーダーシップについては、正直あまりピンと来ていなかったところもありました。
しかし、そのような気持ちで発言をした私に対して「プロジェクトによってはリーダー的な立場で携わることもあるはずなので、誰に対しても必要なスキル」という発言をクラスメイトに返されたことで、それまでの自分の意識の狭さに反省しました。またそれと共に、今学んでいるスキルは、自身のマインドセットによって、いくらでも即役立つものになるということを再認識させてもらうことができ、自分の学びの姿勢の転換のきっかけにもなりました。
毎週課題として出されるRTOCS(Real Time Online Case Study)は全履修科目の集大成だと思います。今まで知っていると思っていたフレームワークですが、結論を出す為に様々な事実をフレームワークにて分析し、財務的観点や組織体制などの様々な観点から問題点を見つけ、市場動向や顧客志向からソリューションを見つけるという作業は、とても実務的で身になりました。また、結論付けた工程を自身が知ることで、失敗した場合のアプローチも迅速に行いやすく、経営上の判断も恐れずできるようになりました。
『問題発見思考』が一番効果をわかりやすく実感できました。
私は論理的にものごとを考えることが苦手だったこともあり、企業分析や市場分析などで論理的に考える訓練ができたことはとてもタメになりました。また、この科目ではグループ課題もあり、グループで取り組むと一人で考えていたこと以上に気づく点が多いことを実感できましたし、他のグループの考え方を知ることで自分の足りない点に気づくこともできました。
BBT大学院でタメになった勉強はたくさんありますが、その中でもRTOCSと『問題発見思考』を通じて「考える力」が身に付いたことが大きいと思います。『問題発見思考』はロジカルシンキングやビジネスフレームワークの型を勉強し、RTOCSでは日々それを活かして生の練習をしていました。過去の正解がある問題や手法を学ぶだけでなく、枠どおりに嵌るだけでもなく、日々自分で考え、それをブラッシュアップしていく練習がとてもよかったです。
RTOCSは、2年間で91回ありましたが、全ての回で結論を出し、考える訓練をすることができました。
また、パワーポイント資料を作成することで、資料作成能力や論理的思考能力も高めることができたと感じます。
この科目で重要なのは、現存する企業を分析することです。つまり、つい数分前に発表されたニュースでさえ、そのファクトとなるのです。そこに面白さを感じました。ファクトをもって、企業を分析することで本質的な問題を洗い出して初めて、その解決の方向性を見出し、解決策を立案できるというものです。
本質的な問題点を洗い出すという意識を自分に根付かせることができたことは非常に有用であったと考えます。
サラリーマンとしてビジネスに接してきた為、経営者になる、経営者の目線という点を多くの違った観点から学び、理解する事が出来た事です。現職にいても、自分の職務kだけでなく、自分が経営者ならどのような判断、計画を考えるかなど、多くの視点を学べました。