プライベートと仕事の両立だけではなく、大学院での学びを交えた三立のタイムマネジメントは思った以上に過酷でした。また、こういう時期に限って、大きな仕事を頂けたり、トラブルが発生したりなど、多くの試練が重なりました。ここまで計画を立てる事の重要性を理解できたのは、卒業した今でも大きな力となっています。
クラスメイトは海外にいたり、生活リズムが違ったりするので、人それぞれ発言のタイミングが異なります。1日議論に参加しないと、複数科目を同時に受講している際は、発言を読むだけで時間が過ぎてしまい、アウトプットのレベルが下がってしまうことがありました。そうならないために、常にクラスメイトの発言を意識して生活しなくてはならないのは、圧迫感や焦燥感につながり、当初は非常に心理的負担となりました。ネットでつながるというのは、世界中いつでもどこでもできるという利点がありますが、一方で24時間議論が進むんだという厳しさを実感しました。
同期生には優秀なクラスメートがたくさんいました。仲間としてうれしいことであり、ありがたいことでもありましたが、一緒に学ぶ者として、彼らについていくのに大変苦労しました。多分ついていけていなかったと思いますが、非常に良いモチベーションになりました。この苦労は、修了した今、全て役に立ったと言えます。
もともと数字が苦手で、億単位だと0がいくつあるのかもよくわからない状態でのスタートだったので、1年次の前半は、毎週のRTOCSでの財務分析は非常に時間が取られて苦労しました。1年次後半の『アカウンティング』、『コーポレイトファイナンス』は、みっちり時間をかけて取り組みました。これらの知識をしっかり定着させたいと思い、2年次前半には『M&Aと経営』にも挑戦しました。M&Aの最終課題を見たときに、これは初めて単位を落とすかもしれないと思いながらバリュエーション作業に没頭しました。真摯に取り組んだおかげで、これらの科目はすべてA評価でしたが、他の科目への時間が取られて並行受講がとても辛かったです。
平日も土日も含めたタイムマネジメントにとても苦労しました。課題を考える時間、FACTを調べる時間、講義を聞く時間、仕事する時間、など時間に限りある中で「何をいつまでにやる」と決めて、ドンドン手を動かし続け前進させないと、苦しい状況に追い込まれます。甘えや妥協をすることなく、しっかりとしたタイムマネジメントをすることが本当に大変でした。しかし、このタイムマネジメント能力はとても重要で、今では時間を大切に使う癖がしっかりと身に付きました。
BBT大学院の課題は創造性を要するものが多いです。「アイデアが全然浮かばない」ということが数日続くことが多くありました。そういった時は、1日中アイデアを考え続けるのですが、大抵締め切り間際に閃きが生じます。考え続けることで、浅い思考とは違った発想が生まれるのだと学びました。
業務の変化への対応と、タスクスケジュールを身につける方法に苦労しました。大学院に入学を検討される方は、業務やキャリアで岐路に立っている方も少ないと思います。私も受講途中で営業から内勤への異動があり、公私共に忙しい時期と受講が重なったことで、時間の配分に非常に苦労しました。また、入学当初、全体のスケジュールから考えることができず、科目を集中させてしまい、途中で断念をした科目もありました。週にどれだけの時間を割く必要があるか、提出日はいつかなど、全体像を繰り返し確認して受講をすることが、継続して学びを最大化するコツだと後に気付き修正を行ないました。
卒業研究の時など、近くにクラスメートがいないので相談する相手が少なかったことに苦労しました。しかしながら、近隣にいるBBTアルムナイの方にご協力頂き、合格することができました。BBTはアルムナイネットワークも大きなメリットの一つです。
最も苦労した点は時間の管理です。1週間に30時間以上継続的に勉強する必要があり、これは仕事・家族との時間以外に捻出しなければなりません。講義を2倍速で聴いたり、ウォーキングしながら視聴するなど、時間を捻出するための工夫は必要となります。それでも十分な時間を捻出できるわけではなく、会社の出勤日、休日に関わらず常に4時半には起床し勉強時間を確保していたため、実質的には慢性的な寝不足の状態となっていました。しかしながら、こうした苦労を経験したことで、今後立ち向かうタスクに対しても自信を持って取り組むことができるマインドが形成され、決して無駄になる苦労ではないと確信しています。
仕事・家族(プライベート)・学び をどうバランスさせたかの項目にも記載しましたが、直近2年間は、たまたま本業に余裕のあるタイミングだったので、あまり苦労せずにBBT大学院で学ぶことができました。
事前に単科で必修科目を8単位取得していたことも、余裕を持って受講できた理由です。