選択科目には魅力的な科目が多く、人よりも多く履修登録を行ったため、課題をこなすための学習時間の確保に苦労しました。早朝から学習をし、仕事後も夜中までタイムスケジュールを組んで勉強しました。食事を取ると眠くなるため夕食を取らずに勉強していました。
まず1年を通じて行う『卒業研究』ですが、そもそも具体的な問題も答えもないので1年間考え続けることになりました。私はこうした課題は効率や合理的な考え方から最適解を探そうとするのですが、そもそもそれも無いという状況です。仕事をしていても卒業研究の課題や取り組みが頭から離れなかったので、本当に多くの方に相談やインタビューをすることで乗り越えていきました。
非常にレベルの高い学生が多く、付いていくのに必死でした。日々レベルの高い議論が交わされていましたので、議論に参加するために必死で勉強しました。しかし、それが大きな刺激になりました。また、遠隔教育だからこそ学生同士の絆が強く、みんなで助け合って学ぶ風土がありました。
特に大きな苦労をした点はありませんでしたが、課題の締切日が業務の繁忙期に被った時があり、調整に時間を要した事が思い出としてあります。自分のやりたい事や学ぶことに時間を作るためには調整が必要であり、その能力を向上させられる意義でもあるなと運命を感じながら調整した記憶があります。
各科目の最終試験は、試験期間が1-2週間あるので、早めに計画をしていればなんとかなったのですが、毎週のRTOCS(Real Time Online Case Study)の提出は、本業の書類の締め切りと重なったりしても提出する必要があるので、時間が取れないときはとてもつらかったです。最後には、どうしても忙しい時の手の抜き方を覚えるようになってしまいました。
やはり業務はそのまま持ちながらもMBAを学ぶということは、平日の時間のやりくりに苦労することを念頭に置きながらも苦心しました。ただし、平日は隙間時間も活用しながら講義の視聴やディスカッションに充てていたので、毎日3時間睡眠というようなことはありませんでした。休日と平日の取組みを整理すれば、十分に両立できると思います。
講義映像をダウンロードして受講しても視聴認証ができない事態になったことには苦労しました。都心の通勤電車は通信環境が必ずしもよいとは言えないため、ストリーミングでの視聴がうまくいかないときもあり、通勤時間を有効に活用できなかったことには苦労しました。
私の場合、3年で卒業したのですが、最後の1年間に集中力が途切れてしまい、学びのモチベーションを持ち上げる事に苦労した憶えがあります。当時の学友とシェアオフィスで勉強会をするなど、仲間と一緒にモチベーションを高め合う行動をして、集中力を取り戻していきました。
プライベートと仕事の両立だけではなく、大学院での学びを交えた三立のタイムマネジメントは思った以上に過酷でした。また、こういう時期に限って、大きな仕事を頂けたり、トラブルが発生したりなど、多くの試練が重なりました。ここまで計画を立てる事の重要性を理解できたのは、卒業した今でも大きな力となっています。
クラスメイトは海外にいたり、生活リズムが違ったりするので、人それぞれ発言のタイミングが異なります。1日議論に参加しないと、複数科目を同時に受講している際は、発言を読むだけで時間が過ぎてしまい、アウトプットのレベルが下がってしまうことがありました。そうならないために、常にクラスメイトの発言を意識して生活しなくてはならないのは、圧迫感や焦燥感につながり、当初は非常に心理的負担となりました。ネットでつながるというのは、世界中いつでもどこでもできるという利点がありますが、一方で24時間議論が進むんだという厳しさを実感しました。