学長講義・問題発見・問題解決での学びは実務においてもしばしば活用できることがありました。会社において、経営トップならどう考える?とか目先の問題を解決するだけでなく、本質的な問題は何か?どう解決するか?といったように考えられるようになりました。必ずしも正解にたどり着けるわけではありませんが、近視眼的に問題解決に取り組むのではなく、高い視座にたって問題を俯瞰するクセが身についたと(自分では)思っています。
たまたま、仕事の立場上、学んだことを即実践できる環境でしたので、学んで実践、学んで実践を繰り返すことができました。特に構想力、提案力が身につけられたので、すべてではないですが壁を突破できる確率が上がりました。仕事だけでなく、万年最下位の少年野球チームにコーチとして組織論、人材マネジメント論と一人一人が考える力を養うことを導入し、戦えるチームになっただけでなく、チームを巣立った子供たちが上のカテゴリーでも活躍してくれています。”もしドラ”ならぬ、”もし前(大前研一)”だと思っています。仕事だけでなく、私生活でも実践で活きるという証拠となっています。
常にトップの視点で見て、FACTを前提に考える。本質的問題を発見して、戦略的自由度で多くの解決案を立案、スモールスタートして、問題点を修正という手法で業務遂行を心がけている。また安易に妥協することなく愚直に業務を進められている点は実践出来ていると感じている。
BBT大学院では、問題解決のアプローチを徹底的に学びます。そのため今までは表面的な現象に対して対策を施すことが手一杯の状態でしたが、BBTでの学びの結果、問題の本質をファクトベースで考える癖が身に付きました。職場には大なり小なり解決すべき問題がありますが、今まで複雑に見えた問題が非常にシンプルに見えるようになり、職場での無駄な議論や作業がなくなりました。目的に対してやるべきことが明確に示せるようになったことを成果として実感しています。
問題を見つけ出し、解決策を導き出すというスキルを養えたことは、私にとって自信につながりましたし、実務にも役立っています。経営に携わる中で様々な問題、課題と向き合っていますが、BBT大学院で学んだ一連の考え方は、実務でも活かせていると感じています。
学びを無駄にしないために、在学中から自分の仕事で実践するように努めてきました。例えば『現代の経営戦略』では企業を選択し毎月課題に取り組みますが、できるだけ自社を題材にするようにしていました。その結果、業績は向上し入学前に比べて高い利益を出すことに成功しました。卒業後も日常の業務において様々な学びを単独または組み合わせて実践するよう心がけています。
そもそも入学前ではやることのできなかった企業価値算定や会計・決算説明などをやれるようになり、仕事の幅が広がりました。また、組織論やリーダーシップ論を通じて、自分自身を見つめなおす時間が取れ、コミュニケーションが円滑になったとも感じています。このようなスキルによる成長実感に加えて、仕事と学習の両立というハードスケジュールを経験したことで、時間の使い方が効率的になりました。1日の予定を立て、隙間時間があれば有効に利用するなど、漫然と過ごす時間が無くなり質の高い仕事をより多くできるようになりました。
短絡的に表面上の問題を解決するのではなく、本質的な問題点を探求してからそこにアプローチするという習慣が自然に身に付いたように思います。これは業務を遂行する上で着実に成果を上げることのできる非常に価値の高いスキルであると感じています。
私の場合、学んだことを存分に活かしたかったこともあり、卒業と同時に経営層直下の新規事業開発部門へ異動しました。
異動してまだ2ヶ月ですが、BBT大学院で学んだ考え方、知識、スキルにかなり助けられています。具体的には、こんな感じで活きています。
・「大前研一ライブ」や「大前研一アワー」で学んだ内容を元に、新規事業を提案。グローバルビジネスを取り巻く環境や、最新のビジネストレンドを踏まえて作成したため、説得力の高い提案が可能に。
・「M&Aと経営」を学んだおかげで、M&Aチームにアサインされても問題なく業務を推進。不足している知識はあるが、基礎知識があるため、アップデートするレベルで済んでいる。
・BBT大学院で学んだ内容をとりまとめ、社員向けのビジネス・セミナーを開催。「内容が役に立つ」「これは全社員が聞くべき」といったクチコミで評判になり、最終的に約1,000人の集客を実現。
自分を取り巻く環境や社会がどのように変化していくのかアンテナを張り、自分はどのように行動するか常に意識するようになりました。
これは、RTOCS(アールトックス)の経験が大きいのですが、「自分が〇〇の経営者だったら、この経営課題に対してどう考え、どう取り組むか?」といった大前学長からのお題に基づきホットな経営者の立場でディスカッションをし自分の結論を導き出すのですが、お題は日本の企業はもちろん海外の企業や、時には政治家がテーマになることがありました。
入学前まで聞き流していた自分の生活に直接影響がないと思っていたニュースも当事者の立場であればどのように考え、取り組むのか常に考えることが習慣になりました。日々新たな視点、気づきをいただきながら自分自身のリアルな行動に反映することができるように努めています。