学びを無駄にしないために、在学中から自分の仕事で実践するように努めてきました。例えば『現代の経営戦略』では企業を選択し毎月課題に取り組みますが、できるだけ自社を題材にするようにしていました。その結果、業績は向上し入学前に比べて高い利益を出すことに成功しました。卒業後も日常の業務において様々な学びを単独または組み合わせて実践するよう心がけています。
入学前と決定的に異なる点は、何を見てもRTOCSしたくなる、という一種の「病気」にかかったことです。素晴らしい理念を掲げる会社を見た時、新しいサービスや商品が必要となった時、国や自治体の選挙が行われる時、ともかく何か気になる人、モノ、サービスを見かけた時、「これは信用に値するのか?どれを選ぶべきなのか?」という疑問がわくのは当たり前のことだと思います。その答えを出す手段が、私の場合はRTOCSと同じになってしまいました。そこまで必要のない些細なことであっても、「財務はどうなんだ?」とか「競合や市場の動きは?」という思考回路が出来上がってしまいました。
常にトップの視点で見て、FACTを前提に考える。本質的問題を発見して、戦略的自由度で多くの解決案を立案、スモールスタートして、問題点を修正という手法で業務遂行を心がけている。また安易に妥協することなく愚直に業務を進められている点は実践出来ていると感じている。
自分を取り巻く環境や社会がどのように変化していくのかアンテナを張り、自分はどのように行動するか常に意識するようになりました。
これは、RTOCS(アールトックス)の経験が大きいのですが、「自分が〇〇の経営者だったら、この経営課題に対してどう考え、どう取り組むか?」といった大前学長からのお題に基づきホットな経営者の立場でディスカッションをし自分の結論を導き出すのですが、お題は日本の企業はもちろん海外の企業や、時には政治家がテーマになることがありました。
入学前まで聞き流していた自分の生活に直接影響がないと思っていたニュースも当事者の立場であればどのように考え、取り組むのか常に考えることが習慣になりました。日々新たな視点、気づきをいただきながら自分自身のリアルな行動に反映することができるように努めています。
BBTで学んだことは、わが社の財務、企画、経営分析や問題解決などの会社実務に、即戦力として活きています。しかし、それ以上に、業界の全体像をつかんだり、新しい出来事の理解に至る思考回路が働くようになりました。
そもそも入学前ではやることのできなかった企業価値算定や会計・決算説明などをやれるようになり、仕事の幅が広がりました。また、組織論やリーダーシップ論を通じて、自分自身を見つめなおす時間が取れ、コミュニケーションが円滑になったとも感じています。このようなスキルによる成長実感に加えて、仕事と学習の両立というハードスケジュールを経験したことで、時間の使い方が効率的になりました。1日の予定を立て、隙間時間があれば有効に利用するなど、漫然と過ごす時間が無くなり質の高い仕事をより多くできるようになりました。
自分が課題に直面した際、その課題の本質は何か、をまず考える様になり議論のポイントを外さなくなってきていると感じています。もちろん様々な外的要因により本質の問題を解決するのではなく見えるところだけにフォーカスすることもありますが、大前提に本質の明確化をすることで大きく外れた議論や解決方法の選択をしなくなっている、と感じています。
士業として顧客の問題解決や手続代行の手伝いをしていますが、BBT大学院に入る前に比べ、顧問先1社についてだけではなく、その会社が属する業界や業種、業界全体の流行り、位置づけなどRTOCSでの視点から顧客を見るように自然となっていきました。
また、役所との交渉することもありますが、法令などがベースにはあるものの窓口担当者とのコミュニケーション力も必要とされ、AirCampusでのディスカッションが生かされているのか、スムーズに話が通るようになりました。
所属する企業内での部署異動に関するチャンスがあり、学んだことは、自身の強みとして、しっかり根拠のある形で提示できました。その結果、自己実現の通過点として、現部署に異動が実現しました。新しい業務に就いた後も、それまでとは違う各種の問題が降りかかってきましたが、迅速かつ的確に対応できるようになりました。大多数の人は、表在化した問題に対し、裏返しの解決策を断定的に提示されるかと思いますが、実践的な講義内容に加え、複眼的に考える癖等も含め、問題発見解決力を学んだ所以であり、学びなしには、この状態が実現できなかったと考えています。
経営的な視野が身についたことで、相手(他部門)が何を望んでいるのかを理解するのが格段に早くなったと感じます。どのレイヤーで何を欲しているのかがわかるようになったことから、事前に打ち手ができるようになり通常業務が効率的になり、業務スピードが飛躍的にあがってきたと感じます。また統計学など実務に役立つ科目も経営戦略での分析業務にも役立っており、業績の改善にもつながるきっかけになったことが非常に良かったと思います。