授業や試験が重なると、どうしても勉強に割く時間が長くなり体調を崩し気味になります。勉強の遅れに加え、仕事にも遅れを来すことになり、自分で体調を管理する事の重要性も学ぶことができたと感じています。良くTA(Teaching Assistant)の方が仰っていたのが「大前学長ほど忙しく過ごされている人もいないが、学長は毎週期日までにRTOCSの結論を出す」、加えて2年の学びの中で学長が体調を崩された事は1度、しかも咳を患った程度だったことを思いだします。どれだけ忙しくても会社を左右するような決定事項はいつやってくるかわからない為に、体調を整えておく事は経営者としては必須であると言うことを学業以外に学べました。
毎日会社の仕事をやりながら、2年間でBBT大学院を卒業するのはかなり大変でした。通常の業務が終わってから、家に帰って、勉強を始めるのは大体夜10時以降になります。従って、勉強の時間を確保するには、睡眠時間を削るしかありません。お蔭で、この2年間のコーヒー消費量は3倍ほど増えました。
もっとも苦労するのは私生活のバランスを保つことでしたが、次に外国人にインタビューすることでした。BBT大学院は超実践型の学びの場です。幾つかの講義では一次情報として市場の生の声を聞いて仮説を立てることを求められます。私はタイにいながら学びましたが、実際にインタビューするサンプルを会社だけでは面白くないと思い、会社以外の方にもあって話を聞かせてもらうようにしました。伝手もない外国の地でインタビューするのはなかなか難しく、苦労しました。しかし、動いてみると本当に多くの方に助けていただき、良いインタビューができました。学ぶ以前は、自分は外国人だからその国の人には敵わないと思っていましたが、こうして動けば一次情報は取れ、仮説・検証できると自信になりました。
中国の上海に住んでおりますが、ネット環境が悪く大変苦労致しました。土地柄Googleが使用できないため情報収集にストレスを感じました。これは他の検索サイトを活用したりVPNを使用する事で克服する事が出来ました。次にネットのスピードですが、会社から帰宅してコンテンツをダウンロードしようとしても極めて遅いスピードだった為に学習開始後2カ月程度は非常に苦労しました。但し早朝であればスムーズにダウンロード出来た為、生活習慣を朝方になるよう12時前に就寝するようにしていました。
時間管理です。学業と仕事の両立、加えて家族との時間を大切にし、さらに2年以上の長丁場ですので、自己の健康管理にも気をつけなければなりません。週2回のスポーツジムをノルマと課し、健康を維持したうえで学業を続ける自分なりのペースを確立するまでに、かなりの時間を要しました。
入学後すぐに講義がスタートするため、最初はついていくのがやっとという状況でした。ペースをつかむまでが最も大変でしたが、自分の学習時間のパターン化を図ることで徐々に解決していくことができました。たとえば、週はじめは○○の講義、週末は○○の講義… という形でパターンを作ることにより、講義ごとに頭を切り替えることが出来ます。これが学びを継続する上でのコツだったと思います。
世界一大きな会社に誘われて、大きなチャンスだと思い在学中に転職することを決意しました。大学院での学びと転職という、新しいことへのチャレンジが2つ重なったため、とても忙しい毎日を過ごしました。
科目ごとに学習する時間を決めスケジュールを組むまではできますが、実際に実行となると時間の確保や体調維持が思うようにいかず苦労しました。仕事や接待で夜遅くなると1日の予定、翌日朝の時間確保が難しくなり、週末に挽回するパターンが多かったように思います。おつきあいの飲み会は極力かわすようになりました。
代表者なので大半の時間は自分でコントロール出来る立場にいましたが、それでも学習量は多く、時間配分を自分で調整しないとドロップアウトしてしまいそうになります。また同級生が同じ会社にいるなど気軽に講義の不明点を聴ける環境にある人は良いですが、そうでない方は理解できない部分については独力で理解しないといけないので、理解を高めるのにそれなりの時間を要します。そのため、時間の確保を十分にする必要があると思います。
業務上かかわったことのない業界や、興味の薄かった業界がRTOCSのお題に上がった際、まずはその業界について広く学び、業界構造から理解する必要があり苦労しました。
自身が経験したことのない新しい課題に取り組んでいくにあたり大変良いトレーニングになったと思います。