仕事が忙しい時に瞬間的に訪れる「くじけそうになる気持ち」を打破することが一番苦労しました。
また、毎日時間を作ること、平日できなかった分を土日でリカバーする時間を作るなど、気持ちを奮い立たせることにも苦労しました。
営業日数の約半分を出張に使っていましたが、その中には通信環境が良くない国・地域への出張もありました。その場合には事前に講義をダウンロードしたり、投稿ドラフトをまとめて書くなどの対応が必要で、この点に苦労しました。提出課題がある場合は事前に先の出張の予定を確認しながら、通信環境が良い地点にいる間に提出するなど、スケジュールの調整にも苦労しました。
1年次の前期に仕事のトラブルが重なってしまいました。まだ仕事も勉強もペースを掴んでいない時期だったので精神的にも肉体的にも疲弊しきってしまい、勉強に集中できなくなってしまいました。たまり続ける未視聴の講義と未読の発言の山。それを消化している間にも新しい発言がされ続けて追い付かない状況が続きました。そのままの状態で試験期間に突入し、にっちもさっちも行かなくなりました。結果、落としてしまった必修科目もありましたが、後期からは状況も改善し、また履修計画を見直して心機一転しっかり取り組むことが出来ました。その科目は翌年に再履修し、積極的に学んで良い評価を得ることができました。何事も計画通り順風満帆に行くわけではないので、2年卒業を絶対視するのではなく、無理のない履修計画や卒業計画を立てることをお勧めします。
グローバリゼーションの2年次は必修、選択科目を含めほとんどが英語になります。そもそもが外資系でもなく、英語を頻繁に使用する業務でもないので、英語科目は最後まで試練が続きました。講義での発言やレポートの作成は日本語の科目に比べてどうしても時間がかかりますので、予習も復習もこまめにして講義にキャッチアップするようにしていました。しかし、それでも試験期間は徹夜になることがしばしばありました。
事前に計画を立てて勉強時間を確保するようにしていましたが、仕事や家族の状況によっては、思うように確保できない時もありました。そのため、計画通りにするよりは、自分が確保できる時間の中で最大限の成果を上げようと、気持ちを切り替えて勉強に取り組みました。
ただ、AirCampusだけは、なるべく毎日チェックして、最低限、どのような議論が進んでいるかだけでも把握するようにしていました。AirCampusでの議論は私の状況に関係なくリアルタイムで進んでしまうため、遅れるとキャッチアップが大変だからです。
後は、隙間時間を有効活用して、短い時間でも意識的に集中して勉強するようにしました。具体的には、通勤中に講義を視聴して気付いたことはメモに残ししておいて、帰宅後に自分の考えをまとめる等、時間・場所で勉強の方法を工夫しました。
いつでも学べるというのは、裏返すとメリハリがつかなくなるということでもあります。週次の計画をキチンと立てないと一週間終わって何をやっていたんだろうということになります。また、できなかったことを翌週延ばしにすると後で厳しいことになります。選択と集中ではありませんが、「今週これだけはやりきる」ということを明確にして、それを必ず時間内にやりきる(答えを出す)ということがポイントではないかと思います。
授業や試験が重なると、どうしても勉強に割く時間が長くなり体調を崩し気味になります。勉強の遅れに加え、仕事にも遅れを来すことになり、自分で体調を管理する事の重要性も学ぶことができたと感じています。良くTA(Teaching Assistant)の方が仰っていたのが「大前学長ほど忙しく過ごされている人もいないが、学長は毎週期日までにRTOCSの結論を出す」、加えて2年の学びの中で学長が体調を崩された事は1度、しかも咳を患った程度だったことを思いだします。どれだけ忙しくても会社を左右するような決定事項はいつやってくるかわからない為に、体調を整えておく事は経営者としては必須であると言うことを学業以外に学べました。
毎日会社の仕事をやりながら、2年間でBBT大学院を卒業するのはかなり大変でした。通常の業務が終わってから、家に帰って、勉強を始めるのは大体夜10時以降になります。従って、勉強の時間を確保するには、睡眠時間を削るしかありません。お蔭で、この2年間のコーヒー消費量は3倍ほど増えました。
もっとも苦労するのは私生活のバランスを保つことでしたが、次に外国人にインタビューすることでした。BBT大学院は超実践型の学びの場です。幾つかの講義では一次情報として市場の生の声を聞いて仮説を立てることを求められます。私はタイにいながら学びましたが、実際にインタビューするサンプルを会社だけでは面白くないと思い、会社以外の方にもあって話を聞かせてもらうようにしました。伝手もない外国の地でインタビューするのはなかなか難しく、苦労しました。しかし、動いてみると本当に多くの方に助けていただき、良いインタビューができました。学ぶ以前は、自分は外国人だからその国の人には敵わないと思っていましたが、こうして動けば一次情報は取れ、仮説・検証できると自信になりました。
中国の上海に住んでおりますが、ネット環境が悪く大変苦労致しました。土地柄Googleが使用できないため情報収集にストレスを感じました。これは他の検索サイトを活用したりVPNを使用する事で克服する事が出来ました。次にネットのスピードですが、会社から帰宅してコンテンツをダウンロードしようとしても極めて遅いスピードだった為に学習開始後2カ月程度は非常に苦労しました。但し早朝であればスムーズにダウンロード出来た為、生活習慣を朝方になるよう12時前に就寝するようにしていました。