入学してすぐに論理思考が苦手なことに気づきました。なので、半分くらいの科目が苦手でしたね(笑)。「問題発見思考」などは当初どうしようもなく不得手でしたが、講義に従って真面目に演習を解いていくと、徐々にではありますが方法論が身についてきます。それでも分からなかったところは、理解できるまで何度も講義を再視聴してました。どうしてもわからなかったところは、スクーリングに出席して教授から直接教えを請いました。
特別苦手な科目はありませんでしたが、「組織行動論」と言う科目の中で初めて行ったグループワークが印象に残っています。1つのテーマに対して、デイスカッションしながらグループで課題をつくりあげていくものです。
組織行動論は好きな科目で、自分なりの思い入れがあったので、「自分は正しいのに、何で相手は理解しないのだろう?」と最初は疑問を感じていましたが、グループワークを通して私の思いあがった考え方に問題があることに気付きました。自分が普段、「自分は正しくて、相手は間違っている」といった思い込みの中で生きていることを痛感しました。
インターネット上での議論ですが、他の人がなるほどと感心するような発言をする優秀な方がたくさんいらっしゃいます。自分の考えの未熟さに気づいたり、さらに発展させたりすることができます。相手の考えをしっかり理解して、敬意を払った上で、論理的に反論することがBBT大学院のルールです。これは大きな学びでした。
2年次の英語での授業は、授業がすべて英語で進むので、英語力の関係で時に何を伝えているのかわからないという問題はありました。しかし、スクリプトや授業のスライドを見返したり講義を再度視聴するなどして理解を深める努力をしました。
ずばり「アカウンティング」です。それから「組織行動論」。結果的に成績が悪かったのは「ビジネス・エシックス」。対処法としてはひたすら講義資料を読み、同じことをより解きほぐして書かれていそうなWebサイトを探し、書籍を探し、もういちど講義資料を読み・・・の繰り返し。でも当時は「なるほど!」という境地まで達しませんでした。ところが、今アメリカの大学院でMPAの勉強をしているのですが、レポートの参考にBBT大学院の講義資料をもう一度印刷して読み直したら、急に腑に落ちた感覚(膝ポン感覚)がありました。わかるってそういうものかもしれません。
苦手な科目は「アカウンティング」と英語でのコミュニケーションをとる科目全般でした。
アカウンティングは、技術職の私は業務でほとんど触れることがなかったために、基礎からの学習で非常に苦労しました。また、少し使わないとすぐ忘れてしまうので知識や勘の維持にも苦労しました。
グローバリゼーション専攻の2年次は授業が全て英語でした。読み書きはある程度大丈夫でしたが、英語でのプレゼン、ネゴシエーションなどに苦労しました。授業内容のポイントの音読と暗記、自分のプレゼンをビデオにとっての自己フィードバック、そしてネゴシエーションのシミュレーションを行い、なんとか身につけてクリアすることができました。この苦労のおかげで、今では会社での英語のプレゼンにも物怖じしなくなりました。
理科系で建築を専攻し、建設会社入社後も現場での施工管理が主な業務だったため、一年次の『アカウンティング』や二年次の『The Airline & Hospitality Industry』の授業は、全く学んだことも考えたこともなかったので、戸惑いました。しかし、AirCampusでクラスメートの発言に刺激され、全く知らなかった領域を、自分なりに学ぶきっかけになりました。きっと一人では挫けていたかもしれませんが、皆に助けられました。
苦手意識があったのは、大前学長が担当する科目で取り組むオリジナルのケース・メソッド「RTOCS(Real Time Online Case Study)」です。RTOCSは現在進行形で起きている様々な経営課題について学生同士でディスカッションし、最後は「自分が●●だったらどうするか?」という解を一人一人サイバースペースで発表するというものです。RTOCSのテーマは業界を限定せず多岐に渡っており、未知の課題に対しても短期で結論を出すことが求められます。特に1年目は苦しみ、情報収集ばかりに時間を使ってしまい、最終的な結論の部分まで辿り着くことができないことが多くありました。
幸いにも同級生には優秀な方が多く、その方々の発言を読み込んだり、直接アドバイスをいただいたりしながら課題に取り組み続けました。2年目の途中からは、多少なりとも結論に辿り着くための枠組みがつくれるようになってきたと感じています。
特定の科目に対する苦手意識はありませんでしたが、研究者であるがゆえに全くの無知識から勉強を開始したため、最初はクラスでディスカッションしても、ついていくどころか、用語すらわかりませんでした。用語を調べ、わからない点は質問するという地道な繰り返しで、克服できました。
1年次に「問題発見思考」という科目を受講します。問題の本質を導き出す力を身につけることができる科目ですが、この科目を受講して自分自身の論理的思考が全く不十分であることを痛感しました。ですが、魅力的な授業と演習、熱いグループワークを通して繰り返しトレーニングされたことで、比較的短時間で問題の本質を導き出す力がついてきたと感じています。また、この力は日々の鍛錬が重要ですので、科目の修了後も日常生活の中で本質は何か?を意識するようにしています。
他の経済や商学系の大学を卒業された方々と議論するなかで、最初大きな格差を感じたものに「アカウンティング」があります。私は、基本的にエンジニアですので、それまではあまり財務諸表などには馴染みがありませんでした。しかしながら、「アカウンティング」の授業を受けはじめて同業の2社の財務諸表の比較演習などを通じて諸表の読み方がわかるようになり、財務諸表が経営状況をよく表していることが理解できるようになりました。