苦手意識があったのは、大前学長が担当する科目で取り組むオリジナルのケース・メソッド「RTOCS(Real Time Online Case Study)」です。RTOCSは現在進行形で起きている様々な経営課題について学生同士でディスカッションし、最後は「自分が●●だったらどうするか?」という解を一人一人サイバースペースで発表するというものです。RTOCSのテーマは業界を限定せず多岐に渡っており、未知の課題に対しても短期で結論を出すことが求められます。特に1年目は苦しみ、情報収集ばかりに時間を使ってしまい、最終的な結論の部分まで辿り着くことができないことが多くありました。
幸いにも同級生には優秀な方が多く、その方々の発言を読み込んだり、直接アドバイスをいただいたりしながら課題に取り組み続けました。2年目の途中からは、多少なりとも結論に辿り着くための枠組みがつくれるようになってきたと感じています。
特定の科目に対する苦手意識はありませんでしたが、研究者であるがゆえに全くの無知識から勉強を開始したため、最初はクラスでディスカッションしても、ついていくどころか、用語すらわかりませんでした。用語を調べ、わからない点は質問するという地道な繰り返しで、克服できました。
1年次に「問題発見思考」という科目を受講します。問題の本質を導き出す力を身につけることができる科目ですが、この科目を受講して自分自身の論理的思考が全く不十分であることを痛感しました。ですが、魅力的な授業と演習、熱いグループワークを通して繰り返しトレーニングされたことで、比較的短時間で問題の本質を導き出す力がついてきたと感じています。また、この力は日々の鍛錬が重要ですので、科目の修了後も日常生活の中で本質は何か?を意識するようにしています。
他の経済や商学系の大学を卒業された方々と議論するなかで、最初大きな格差を感じたものに「アカウンティング」があります。私は、基本的にエンジニアですので、それまではあまり財務諸表などには馴染みがありませんでした。しかしながら、「アカウンティング」の授業を受けはじめて同業の2社の財務諸表の比較演習などを通じて諸表の読み方がわかるようになり、財務諸表が経営状況をよく表していることが理解できるようになりました。
特になかったです。
「アカウンティング」や「コーポレート・ファイナンス」が苦手でした(勉強のために税理士法人に転職していました)。これらの科目は理解するために繰り返し講義を見たり、分からないことを本で調べたり、AirCampus上で同級生に質問などして理解を深めました。苦手を克服するには一定の量(時間)の勉強を腹を括ってやることが必要です。その上で、知識のある人(同級生)に教えてもらえるのは効率的な理解の助けになりました。ただ、まだ苦手意識はあるので、卒業後も実践を積み重ねながら勉強を続けています。
大前学長が担当する科目です。勉強の内容自体はなんとかなりましたが、オンラインテストが苦手でした。2時間という時間制限内で、レポートを提出することは想像以上に難しかったです。特に私にとって日本語は外国語ですから、書くだけで精いっぱいで、見直す余裕がほとんどありませんでした。それを克服するためには、事前にもっと情報を収集し、テストの模擬練習を行い、しっかり準備しないといけないと思います。テスト中に、情報を集めつつレポートを作成するのでは、間に合いません。
財務関係の授業が苦手でした。克服法についてですが、AirCampus上には、様々な専門分野をもつ学生がいます。公認会計士の方や、会社で財務をやっている方など、そういった方の意見をみているだけでも進歩していきます。また、AirCampus上にある学生同士で雑談をするサロンなどで、理解できない点を書き込めば、この本を読むとわかるよ、とか私はこれで財務ができるようになった、などのようなコメントをもらえます。どうもBBT大学院にいる方達は、実際にお目にかかっていない人達も多いのですが、他人を助ける本能的な何かを持っているような気がしました。
実際のクラスではもっと対抗心などが生まれてくるのではと思うのですが、わからないことをわからないと話すと、その辺を説明してくれる方が沢山います。見えない相手には、素直になって教えを乞うことができますし、そして感謝の気持ちも素直に表せます。そして実際に会うと、既知の親友のような出会い方をしますね。初対面という気がせず、最初から話が盛り上がります。
会社での業務ではあまり触れることのない分野である「コーポレート・ファイナンス」「アカウンティング」がどちらかと言えば苦手でした。しかし、講義内容の応用で海外の競合会社との業績比較で自社の強み、弱みなどに関心を持って自分で調べたり、クラスメイトの投稿で議論される内容からヒントを得たり、必須書籍や参考書籍を購入して理解を深めるよう心掛けて克服しました。
苦手というよりも奥が深いという意味で「問題発見思考」が挙げられます。解決策を考える際に最も大切な「本質的な問題」とは何かを理解し、発見するスキル・考え方が学べる科目です。講師である斎藤顕一教授は、マッキンゼーで多くのコンサルタントを育てた方で基本的な部分から大変わかりやすく教えてくださいます。問題発見思考を身に付けるためには手を動かして何度も繰り返し練習する事が大切です。簡単に身に付くものではありませんが、必ずあなたの人生に役に立つものだと思います。