すべてが変わりました。簡単に言うと、時間の使い方がうまくなったということだと思います。それまでの私は、獣医師として病院からなかなか離れられない生活を送っていて、それ以外の時間は、学会発表などの活動と週1回の剣道程度で一杯でした。
BBT大学院で朝早く起きて時間をマネジメントしなければ卒業することが難しそうだったので、相当頑張りましたが、そういった経験から多くの気づきを得ることができました。主に時間の使い方についてです。それを体得したことにより、BBT大学院の学生時代に学びと同時進行で、日本語論文を4つ、アメリカ雑誌への英語論文を1つ投稿し受理されました。また、BBT大学院を修了してから、終わらせようとしていた博士後期課程の論文も書き上げて、在学中に博士号を取得しました。
BBT大学院の学びを通して、時間とはこんなに使い道があるものかと感じました。今では朝4時起床(BBT大学院時代と同じ)週に5日の朝5時から乗馬、7時から病院で仕事、昼休みの1時半の間に、週3回は1.5kmの水泳(トライアスロンのため)に行き、夜は剣道の稽古に週3回いけるようになりました。BBT大学院の学生時代に剣道も5段になり、プライベートにも良い影響が出てきました。
そして、BBT大学院で学んだことを活かして、在学中の2年間と卒業後の半年の2年半の間に、4つの会社を起業しました。少し変わった言い方をすると、ただのオヤジからスーパーオヤジになった感じです。
入学前に比べ、大抵の事にビビらなくなり、格段に視野が広くなったと感じます。また、今のままの自分で良いのか、入学前にも考えることはありましたが、卒業して、自分の置かれている環境をどのように変えるのか、10年後、20年後にどうなりたいのかをより具体的に考えるようになりました。そして、仕事やプライベートを充実したものにしようと、入学前よりも何事にも積極的に動くようになりました。在学中に家族に割く時間が減ったこともあり、家内や二人の息子から「父さん、変わったね。」と言われたのが一番嬉しい変化です。
生活がよりシンプルで快適になりました。私のこれまでのパターンは試行錯誤して失敗の中からベストの方法を見つけるものであり無駄が多かったと思います。このような方法は選択肢が限られている場合は有効なのですが、膨大な選択肢がある今の時代には通用しないと思います。BBT大学院の訓練のおかげで最初からある程度方向性が読めるようになり無駄な努力が減り、楽に選択と集中ができるようになりました。
もともと積極的に行動する方でしたが、更に自分がやりたいことに向かって積極的に行動できるようになりました。交流関係も飛躍的に広がり、自分の考えを言うと予想もしなかった助言や相談先の紹介をしてもらえるようになりました。また、マスコミの報道や同僚の考えなどをそのまま受け入れるのではなく、常に何が正しいのかを考えて証拠を集めることがすぐにできるようになったことで、仕事のスピードと精度が向上していると思います。
論理的な思考に加えて、イノベーションのための思考様式も学ぶことができ、「考える力」が飛躍的に高まりました。行動力はもともとある方なので、お陰様で自分の事業を年々3割増しで成長させていくことができています。
世の中の見方が変わりました。生涯学んでいく心構えができました。必ず解はあること、自分なりの解を出すことを学び、問題に対処する姿勢が前向きになりました。
どんな分野のどんな問題に対しても解決策を出せるように育成されますので、卒業するころには怖いものがなくなりました。
人生何が起きても恐れることはないという漠然とした自信が持てるようになりました。一人でできることは限られますが、チームで動けば何だってできる。「一日一生」と考え、与えられた一日を人生最後の一日と思って必死で生きる覚悟ができました。大前先生は「やりたいことは先延ばしにするな」と言われ、大武先生は「夢と使命」を問われました。余計なことはするなと教わってきた私にとって、まさにこれまで教えられたことも、考えたこともなかった学びが得られたと思います。今後は自分の命を如何に使うか、常に考え、社会の問題を解決するために、立ち向かっていきたいと思います。
仕事上やプライベートで困難な状況に遭遇した時にも、冷静に様々な自由度を検討して最適解を模索できるようになりました。ビジネスの経営スキルを習得したことはもちろんですが、今後の人生を豊かに過ごすための多くの財産(知識、人脈、学びの手法)を得ることができました。それによって、今後の人生が今までと全く違う実りあるものになると確信しています。
学校での受験勉強も含めて、今までの人生でこれほど学習に時間を費やしたことはなかったと思います。 振り返れば、良くこんなことやったな、できたな、と思います。成せばなる、でしょうか。決して諦めないという気持ちが強くなりました。