『戦略的人材マネジメント』、『組織行動論』は自分の業務に直結する分野で、大変勉強になりました。現在も過去の講義を見返して再度勉強しています。川上先生、野田先生という教授もHR業界ではとても有名な方々です。BBT大学院に入学する前もセミナーなどで先生方のお話しを聞いた事があったため、一流の教授から質の高い授業を受けられるBBT大学院に来て本当によかったと実感しています。
入学以前の私は、ビジネスで問題が発生した際、まさに自身の勘と経験で対策を策定していました。当然その打ち手が失敗する場合も多く、そして対策のためのアイデアが枯渇し、茫然としてしまっていました。まさにマネジメントするに値しないレベルの実力だったと思います。そんな私に課題の分析・把握、解決へのアプローチまで体系的な知識として学ぶ事が出来たのが、『問題発見思考』でした。今後の私自身のキャリアで最も有効且つ、役立つ知識であると考えています。
毎週出題される「Real Time Online Case Study (RTOCS)」は、企業や組織の今の状態をケーススタディとして考えるため、答えのない中で、自分で課題を発見して、解決策を見出すためのよい訓練となりました。その礎としてロジカルシンキングをベースとする『問題解決思考』も実践的で今すぐ成果を使える科目でした。
私は3年間で卒業するスケジュールを立てていたため、3年目は主に卒業研究(新規会社設立)に重きを置いていましたが、たまたま『現代版企業参謀』という科目が新設されました。大前学長が約40年前に「企業参謀」という書籍を執筆された内容を現代に置き換えた場合、どう考えるべきかを学べる科目となりますが、企業戦略の要諦が具体的な事例とともに纏められており、復習も兼ねて大変参考となりました。卒業後も定期的に振り返り学習しようと考えています。
毎週「もしあなたが〇〇社の社長だったら、どのような戦略で会社を成長させるか」といったテーマで課題が出て、1週間かけて情報収集と分析を行い、本質的問題の特定と自分なりの結論の提示を行う内容でした。毎週課題が出るので、在学中は脳みそが休まることなく、緊張感をもって取り組み続けていました。自分が考えた提案に対してクラスメイトからのご意見や質問を受けたり、大前学長の解説を聞くことで、大きな気づきを得て理解を深めることができるケース・スタディです。他人の立場になって考える「疑似体験」の道場であり、実際の仕事と異なり失敗することはありません。
この経験は、いざ自分が決断を求められる立場になったときに、自分自身の力で結論を導き出すことに役立つと信じています。
部下を通して成果を上げなければならない私にとって、講義内容が人材マネジメントや育成の潮流を踏まえている点はもちろんのこと、BBT大学院だけでなくBOND大学院の方ともディスカッションができた点は、通常の講義とは違った緊張感を味わいました。また、クラスメイトのディスカッション内容を踏まえ、川上先生から定期的に総括をいただけた点は理解度が更に深まると共に、川上先生の講義に対する真摯さを感じました。
これまで人事や人材開発部門の業務について深く考察したことはなく、組織改正や人事異動も自分に影響がある事柄にしか関心を持っていませんでした。しかし、組織や人材マネジメントに関する講義を受講し、自身が所属する企業の組織改正がどのような目的で行われているのか、自身はどのような役割を求められているのかなど、これまでに持てなかった経営者や評価者の視点で考えることができるようになったのは良かったと感じております。
以前は、結論から先に述べず、要約して人に伝えなければという概念がなかったため、人の時間を奪っていたと痛感しました。『問題発見思考』でこの基本を学びました。また、限られた時間の中で経営者の立場になり物事を考える、「RTOCS(Real Time Online Case Study)」による訓練が最新の事例で取り組めたこともタメになりました。情報収集から分析を行い、本質的問題を考え、論理的に実現可能な方向性を示すことは、苦しくもあり、楽しくもありました。特に、順序立てて話すことが身についたため、子育てにおいても説明をわかりやすくすることができるようになり、日常生活でも役に立っています。
毎週与えられるお題に対して、3C分析等に基づき、本質的な課題を捉え、当該企業の社長の立場で最適な打ち手を導きだしていく習慣は緊張感もあり非常に良い学びでした。1週間という限られた時間の中で、FACTを集め関係者と議論し、責任のある意思決定をしていく流れは実業務にも十分活かせるものと考えております。本科目の良さは、まさに今起こっている問題に対して経営者の立場で解決策を立案していくこと、その着眼点、発想力を活用しながら、自組織の課題解決に活かせるところです。2年間でRTOCS(Real Time Online Case Study)課題(約90問)を全て提出するという目標も達成しましたし、卒業後も毎週取り組みたいと思っています。
一つの事象に対して、深く物事を考えることを学びました。学ぶ前では、表面上の事象だけで結論を出していたことがはっきりしました。そのため、とても自身を反省したことが思い出されます。学んだ後では、あらゆる方面から問題を見ていく癖ができ、また、説明や発表をする際でも論理立った説明を心がけるよになりました。そのため、他の人の発表の際でも、細かいことに気が向くようになり、一つの事象に対して、議論の際に質問をする機会が少なかったのですが、質問をする機会が増えていきました。